一穂ミチさんのレビュー一覧

おとぎ話のゆくえ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

若様との恋

田舎の小さな城下町、その故郷に帰ってきた慎と、それにくっついてきたチンピラめいた慎の友人・隼人〔攻〕
慎の家に居候する形で隼人はその町に居つくのですが、そこで出会うのが慎の知り合いでありこの町の「若様」でもある湊〔受〕
湊は、この城下町の殿様の血統の跡継ぎで立場的にも、あと町の人々にも「若様」と呼ばれていてまた若様な存在でもあります。
勿論、現在では殿様などというものは存在はしていないのだけ…

8

シュガーギルド 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

一途な思いが叶うまで

海外への転勤直前、旅先で出会った学生との安らぎのひと時。
そして一夜の・・・思いを残しながらも眠る彼の人を残し・・・
それから8年の年月が過ぎて日本へ凱旋し、職場へ出向くと
遠い昔に忘れかけていた受け様との再会。
受け様の健気なぐらいの意地っ張りぶりに、攻め様も
嫌われても仕方無い事をしたと思ってしまうのですが
受け様の上司として同じ部署で働くかぎり接点はあるわけで。
8年前のことを…

2

シュガーギルド 小説

一穂ミチ  小椋ムク 

雪の女王がモチーフなんでしょうか?

今回は11歳歳の差、そして再会。
過去をたどって回収して、そのバラけてしまった心をしっかりと繋げる。
とても静かで淡々とした大人な雰囲気のお話でした。
雪の風景、北海道の冬の風景が、何だか二人の主人公の心情や様子にとてもマッチしていて、、冬の風景のイメージから二人ができあがったのかな?とも思う、そんな一体感がありました。

清坂が8年前イギリス転勤の直前にふいに訪れた北海道で、偶然であっ…

5

ハートの問題 小説

一穂ミチ  三池ろむこ 

生きてるキャラクター

一穂さんの作品に触れるのはこれが初めてだったのですが、とても買ってよかったなと思える素敵な一作でした。

特にわたしが良かったなと思う点は、この小説のキャラクターそれぞれが、私たち誰しもが一度は感じたことのある「悩み」や「痛み」を同じように感じて、そしてそれを乗り越えていくと言う所でした。

思春期でなくてもだれにでもある、「他人から見た自分」「自分の必要性・価値」「自分とはなにか」そんな…

3

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

幼馴染

ふんわり可愛い作品でした。
母の死~もろもろ含めてちょっと切ないぶぶんありきではあるものの
後半の甘い二人に当てられた(〃艸〃)ムフッ

2人の出会いは幼少期。
美しい母につれられた、これまた天使みたいな少年。
俺が守ってやらなくちゃ。
そんなこんなな始まりから~なお話ですね。
対人に不器用な攻と、名前のとおり太陽みたいな受。
ずっと一緒にいたのが当たり前で、俺がと思っていた相手…

2

おとぎ話のゆくえ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

間違いなく神!!

一穂さんと竹美家さんのゴールデンコンビふたたび、なこの作品。登場人物たちのひとりひとりが生きてる、いる、という感じがして胸に迫ってきました。

そのなかでも攻めくんのすさんでだらしなく、だけど芯のあるキャラクターが、受けくんに出会いいっしょにいるうちにかわっていく過程が丁寧に書かれているので、ふたりにしあわせになってほしくてたまらないという気持ちにさせられました。

攻めくんの成長物語であると同時…

3

アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

脇キャラクターに萌えてしまっ……。

作家買い!な一穂さん、毎回わくわくなんですが、今回の新刊は登場人物というか主役カップルのふたりがどっちがどっちかよく分からなくなってしまい、うまく感情移入できなくて残念でした。

なぜかめちゃくちゃキャラだちしている脇キャラクター金子くんがすごくツボに入ったので、萌えはそこから(笑)

ただ、金子に牛乳差し入れにいくところでいろんな意図に気づき心が近づく描写はさらりとしていながらさすが一穂さん、で…

3

アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

まっすぐに、飛んでいく

この、「アロー」というタイトル。
日本語で「矢」。
カタカナで「アロー」だからまだ何とか格好付いているけど、実に素っ気ない。

主人公の葛西草は「来るもの拒まず去る者追わず」誰とも距離を置いて、時間に取り残されたような通りの裏のバー「底」を切り盛りしている。
そんな草の店にある日、同じ通りで古着屋をやっている中学の同級生だった金子が、やはり中学の同級生だった湯浅麦を連れてきます。
行く…

6

ハートの問題 小説

一穂ミチ  三池ろむこ 

弟さんを僕にくださいw

この作家さん、一度読んでみたかったんですよねw
ろむこサンの挿絵も可愛かったんで衝動買い( 艸`*)
性懲りも無くってやつです。いい加減どげんかせにゃいかん!
ってなもんで今回。
作品も挿絵もフワっと淡く甘い印象の作品というのが雑感でしょうか。
ひとつ残念だったのは、最初の登場シーンと挿絵。
攻の印象が全然違ったことかな。
小説読むときに、あんまり気になったこと無いんだけど今回はちょ…

3

rutile souvenir tresor グッズ

うまい作りでした

なんでか未読分のほうが萌えてしまいました。

あんまりこういう経験はない(過去ルチル小冊子ではなかった)ので
今回の小冊子は自分の中では高評価です。
番外短編の殆ど全ての作品が単独で一応読める話になっていたと思います。
(萌えがあるかどうかは個人の好みに寄りそうです)

自分の既読作品は
和泉桂さん「宵星の憂い」
きたざわ尋子さん「甘い罪のカケラ」(旧版)
葉芝真巳さん「キッズ…

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