一穂ミチさんのレビュー一覧

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

想像が巡りすぎて、撃沈

「is in you」から続けて読んでみました。
「is in you」で大きな存在感を示していた佐伯、
彼が下の名前「密」と呼ばれ、彼について紐解かれていく展開は目を見張るものがありました。
メインの登場人物にはハッキリとした個性と人間臭さがあって、重みのあるドラマとなっています。

きっと普通に考えれば、素敵とか素晴らしいといった言葉が似合う作品なのだと思います。
ですが自分は、密…

5

Why Don't You 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

キスしろよ、キスするぞ、ばかやろう。

「雪よ林檎の香のごとく」の番外編、本編の翌日の物語。

新千歳で一泊した志緒と桂が、飛行機に乗って帰京するところから物語は始まる。
心が通じあったものの、何もなく過ぎた夜。
志緒の頭の中を、寝る直前に桂が言った「明日の朝起きたら、キスしてもいい?」という
セリフがぐるぐると回っている。

遅刻して辿り着いた学校は、文化祭の真っ最中。
浮かれた空気の中、いつもの学校の中でいつもの教師…

2

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

リアルを感じる鮮明さ。

一穂作品を読むなら、清冽なデビュー作から読んではいかが?
そう薦められて、こちらのデビュー作から読んでみました。

“清冽な” と自分の辞書にはなかった言葉を言われて、
清らで爽やかな春の風のようなイメージかな?と思いつつ本を開いてみましたが、
ちょっと違ったみたい・・・とすぐに思いました。

それは、言葉の意味の把握具合がよくないのもそうなんですが、
なによりこの本から、清らか…

10

アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

アロー

読後最初の一言が「なるほどな~」でした。
くるもの拒まずさるもの追わず。
いつも誰かがフラッとやってきて、いつの間にか居なくなる
そんな長屋の主が受。
今回もフラっとやってきたのは中学のときの同級生だという男。
同居生活がハジマリ、いつまで続くともしれない二人暮らし。
そんな中二人の中で芽生えるなにか~みたいなお話ですね。

正直なはなし、途中までは、淡々と話が進んで
面白みがあ…

5

Night Cruising 小説

一穂ミチ 

表紙の可愛らしさとは裏腹な…w

本編から少し時間が経過したあたりのお話です。

桂は、本編で栫に言い捨てた件の同窓会へ顔を出しますが
志緒が部屋で待っている為
早く帰りたくなってしまいます。
なんたってお泊りだし!!w
しかしそこには栫がいてやはりいい気分ではない桂。
就職せず院へ進むと聞き、
また志緒に何かしやしないかと
警戒心をあらわにしますが当の栫は涼しい顔…。
帰りにちょっと一緒に話すと相容れない為

2

Don't touch me 小説

一穂ミチ  高久尚子 

タイトルの言葉は、だれの言葉?

特殊な職業に就いている好青年の長谷川宗一×オゾン消臭剤研究の仕事に就いてる潔癖症の園田連の二人です。

この二人のカギになるのは、受けの潔癖症と攻めの特殊な職業なんですっ。
この問題が無かったら、すらすら事は運びそうなんですが、それじゃあ違う話になっちゃいますねww
二人とも、最初から相手に好意を持っているんですよww

そして、いろいろあって最後には連は長谷川にだけは潔癖症だけど平気…

0

Please,Mr.lostman 小説

一穂ミチ 

ぶるっと

あまり得意ではないカプなのですが、
後日談好きとしては読まずに居られず、購入させていただきました。

それにしても、展開に「ぶるっ」とさせられました。
「きっと嘘に違いない。裏があるな!」と分かっていても、
なんか雰囲気が日本のホラー的で恐いよ~と
おびえそうになりました。

大雨のある日嵐の家に、栫がやってくるというお話。
京都土産ということで、幽霊子育飴を買ってきます。
こ…

1

Summer Tune 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

かわいい

志緒の妹が成長したな~というのが、先に来てしまいました(笑)
本編では、まだお腹の中にいて産まれてなかったのですが、
年の離れた兄妹となることを志緒が気にしていたのを
思いだします。
志緒はきっと妹思いなお兄ちゃんなんだろうなと
しみじみしてしまいました。

今回は、志緒の両親が数日不在で、志緒と妹で
過ごしている様子です。一軒家に2人だけでいることを
桂はとても心配します。

2

ちょうちょ結び 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

我慢できず購入!

「雪よ林檎の香のごとく」に感動して、
同人誌を出されているとしり、我慢できず購入に
いたりました。
16ページということで、薄いのですが、
その分、文字が細かいく、多く読める点が嬉しいです。

本作のみどころは、桂の和装なのですが、
個人的には、志緒です。
本編から数年後、もう志緒は、大人になっています。
でも、あの頃のみずみずしい心をそのまま持っているのではなく、
ちゃんと成…

2

Why Don't You 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

桂の心、志緒知らず。

『雪よ林檎の香のごとく』で
志緒が“ゆうき”を札幌へ見に行き、桂も追いかけて来て
帰りの飛行機からのお話。

ホテルに泊まったけれど何もせず
「起きたらキスしていい?」って桂は確かに言ったのに
起きてもご飯食べても身支度しても
一向にキスしてくれる気配がない。

学校は学園祭で、今しか出来ない経験なんだからと
親に「学園祭が終わってから帰します」と言ったそうで、
11時前くら…

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