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一穂ミチ 小椋ムク
snowblack
一穂ミチ先生、初の新書判ノベルズ。 新鮮な感覚というか、下ろし立ての糊の効いたワイシャツのような、 肌に馴染まなさというか、そんな微妙な違和感を感じながら読み終わった。 ただし、これは私という1人の一穂ファンの個人的な感覚であって、 相変わらずエピソードやちょっとした小道具を積み重ねて作られる世界や、 繊細に心情が掬い取られた文章は魅力的で、良作だとは思うのだが… んー、結構初…
一穂ミチ 青石ももこ
江名
ネタバレ
一穂さんの本はこれが4冊目。 一穂さんの書かれる言葉の数々は、わたしの心を強く掴む。 時々それが強すぎて、深く爪を立てられた跡のように少々の傷になって暫く心から消えていかない。 よかったとか、好きだとか、共感したという気持ちと一緒に、ダメージまで残していく。 この本は、今まで読んだ本の中ではそのダメージが一番少なかった。 なので、一番楽しく読めたと思う。 人の声や話し方、 それは…
一穂ミチ 竹美家らら
『藍より甘く』の番外編。 故郷に帰って家業を手伝う遥と、時間を作って通ってくる暁行。 ちょっと無理しながらの遠距離恋愛の日々だ。 かなうと思っていなかった恋の成就に、まだ戸惑っているような遥。 くたびれ果てても遥のところにやって来た暁行の、忙しくて伸びきった足の爪を遥が切ってやる。 遥と真逆に決めたらまっすぐ力強い暁行なのに、爪を切って貰うのに照れる様はちょっと可愛い。 切り取…
「is in you」から続けて読んでみました。 「is in you」で大きな存在感を示していた佐伯、 彼が下の名前「密」と呼ばれ、彼について紐解かれていく展開は目を見張るものがありました。 メインの登場人物にはハッキリとした個性と人間臭さがあって、重みのあるドラマとなっています。 きっと普通に考えれば、素敵とか素晴らしいといった言葉が似合う作品なのだと思います。 ですが自分は、密…
「雪よ林檎の香のごとく」の番外編、本編の翌日の物語。 新千歳で一泊した志緒と桂が、飛行機に乗って帰京するところから物語は始まる。 心が通じあったものの、何もなく過ぎた夜。 志緒の頭の中を、寝る直前に桂が言った「明日の朝起きたら、キスしてもいい?」という セリフがぐるぐると回っている。 遅刻して辿り着いた学校は、文化祭の真っ最中。 浮かれた空気の中、いつもの学校の中でいつもの教師…
一穂作品を読むなら、清冽なデビュー作から読んではいかが? そう薦められて、こちらのデビュー作から読んでみました。 “清冽な” と自分の辞書にはなかった言葉を言われて、 清らで爽やかな春の風のようなイメージかな?と思いつつ本を開いてみましたが、 ちょっと違ったみたい・・・とすぐに思いました。 それは、言葉の意味の把握具合がよくないのもそうなんですが、 なによりこの本から、清らか…
一穂ミチ 金ひかる
もこ
読後最初の一言が「なるほどな~」でした。 くるもの拒まずさるもの追わず。 いつも誰かがフラッとやってきて、いつの間にか居なくなる そんな長屋の主が受。 今回もフラっとやってきたのは中学のときの同級生だという男。 同居生活がハジマリ、いつまで続くともしれない二人暮らし。 そんな中二人の中で芽生えるなにか~みたいなお話ですね。 正直なはなし、途中までは、淡々と話が進んで 面白みがあ…
一穂ミチ
東雲月虹
本編から少し時間が経過したあたりのお話です。 桂は、本編で栫に言い捨てた件の同窓会へ顔を出しますが 志緒が部屋で待っている為 早く帰りたくなってしまいます。 なんたってお泊りだし!!w しかしそこには栫がいてやはりいい気分ではない桂。 就職せず院へ進むと聞き、 また志緒に何かしやしないかと 警戒心をあらわにしますが当の栫は涼しい顔…。 帰りにちょっと一緒に話すと相容れない為 …
一穂ミチ 高久尚子
めいふぁ
特殊な職業に就いている好青年の長谷川宗一×オゾン消臭剤研究の仕事に就いてる潔癖症の園田連の二人です。 この二人のカギになるのは、受けの潔癖症と攻めの特殊な職業なんですっ。 この問題が無かったら、すらすら事は運びそうなんですが、それじゃあ違う話になっちゃいますねww 二人とも、最初から相手に好意を持っているんですよww そして、いろいろあって最後には連は長谷川にだけは潔癖症だけど平気…
あむり
あまり得意ではないカプなのですが、 後日談好きとしては読まずに居られず、購入させていただきました。 それにしても、展開に「ぶるっ」とさせられました。 「きっと嘘に違いない。裏があるな!」と分かっていても、 なんか雰囲気が日本のホラー的で恐いよ~と おびえそうになりました。 大雨のある日嵐の家に、栫がやってくるというお話。 京都土産ということで、幽霊子育飴を買ってきます。 こ…