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124/150(合計:1499件)
一穂ミチ 雪広うたこ
Rutskin
ネタバレ
なんてこった、どストライク・・・!! 藍色を、「黒に砂糖をすこし混ぜたような...」とか、そういう表現の雰囲気でつながるシーンがとても好きです。 どうしてもつかず離れず離れられず、気の置けない仲だから越えられない壁がずっとある。 本編は攻目線ですすみますが、垣間見える受の心中思うと切なくなります。というかしあわせとあきらめとちょっと欲、が見え隠れしててしずかにしずかにどきどきする感じ…
一穂ミチ 竹美家らら
snowblack
同じタイトルの絵本があるなー、とまず思った。 黒地にネコが腕組みしている絵の表紙、大人扱いして欲しいヤンチャ坊主の話。 http://www.amazon.co.jp/キスなんてだいきらい-世界の傑作絵本B-トミー・ウンゲラー/dp/457940100X 本編の最後、桂は「明日の朝起きたらキスしてもいい?」と聞いた。 でも夜が明けても、桂はキスをしてこなかった。 経験値の違いをあれこ…
『おとぎ話のゆくえ』の番外編。 本編のあと大学生になった湊は、京都で暮している。 そこには来杉もいて、生まれて初めて若様としてではなく過ごす日々…、 「そして二人はいつまでもなかよく暮しました。めでたしめでたし。」 というのがおとぎ話の定番だが、湊のそれは4年の(6年や9年かもしれないが)期間限定だ。 生まれ育った土地で当たり前だと思って背負っていた荷物が、実は重く窮屈なものであ…
一穂ミチ 小椋ムク
一穂ミチ先生、初の新書判ノベルズ。 新鮮な感覚というか、下ろし立ての糊の効いたワイシャツのような、 肌に馴染まなさというか、そんな微妙な違和感を感じながら読み終わった。 ただし、これは私という1人の一穂ファンの個人的な感覚であって、 相変わらずエピソードやちょっとした小道具を積み重ねて作られる世界や、 繊細に心情が掬い取られた文章は魅力的で、良作だとは思うのだが… んー、結構初…
一穂ミチ 青石ももこ
江名
一穂さんの本はこれが4冊目。 一穂さんの書かれる言葉の数々は、わたしの心を強く掴む。 時々それが強すぎて、深く爪を立てられた跡のように少々の傷になって暫く心から消えていかない。 よかったとか、好きだとか、共感したという気持ちと一緒に、ダメージまで残していく。 この本は、今まで読んだ本の中ではそのダメージが一番少なかった。 なので、一番楽しく読めたと思う。 人の声や話し方、 それは…
『藍より甘く』の番外編。 故郷に帰って家業を手伝う遥と、時間を作って通ってくる暁行。 ちょっと無理しながらの遠距離恋愛の日々だ。 かなうと思っていなかった恋の成就に、まだ戸惑っているような遥。 くたびれ果てても遥のところにやって来た暁行の、忙しくて伸びきった足の爪を遥が切ってやる。 遥と真逆に決めたらまっすぐ力強い暁行なのに、爪を切って貰うのに照れる様はちょっと可愛い。 切り取…
「is in you」から続けて読んでみました。 「is in you」で大きな存在感を示していた佐伯、 彼が下の名前「密」と呼ばれ、彼について紐解かれていく展開は目を見張るものがありました。 メインの登場人物にはハッキリとした個性と人間臭さがあって、重みのあるドラマとなっています。 きっと普通に考えれば、素敵とか素晴らしいといった言葉が似合う作品なのだと思います。 ですが自分は、密…
「雪よ林檎の香のごとく」の番外編、本編の翌日の物語。 新千歳で一泊した志緒と桂が、飛行機に乗って帰京するところから物語は始まる。 心が通じあったものの、何もなく過ぎた夜。 志緒の頭の中を、寝る直前に桂が言った「明日の朝起きたら、キスしてもいい?」という セリフがぐるぐると回っている。 遅刻して辿り着いた学校は、文化祭の真っ最中。 浮かれた空気の中、いつもの学校の中でいつもの教師…
一穂作品を読むなら、清冽なデビュー作から読んではいかが? そう薦められて、こちらのデビュー作から読んでみました。 “清冽な” と自分の辞書にはなかった言葉を言われて、 清らで爽やかな春の風のようなイメージかな?と思いつつ本を開いてみましたが、 ちょっと違ったみたい・・・とすぐに思いました。 それは、言葉の意味の把握具合がよくないのもそうなんですが、 なによりこの本から、清らか…
一穂ミチ 金ひかる
もこ
読後最初の一言が「なるほどな~」でした。 くるもの拒まずさるもの追わず。 いつも誰かがフラッとやってきて、いつの間にか居なくなる そんな長屋の主が受。 今回もフラっとやってきたのは中学のときの同級生だという男。 同居生活がハジマリ、いつまで続くともしれない二人暮らし。 そんな中二人の中で芽生えるなにか~みたいなお話ですね。 正直なはなし、途中までは、淡々と話が進んで 面白みがあ…