松尾マアタさんのレビュー一覧

隣りにいる人 小説

ひのもとうみ  松尾マアタ 

同時収録作品が良かった。

『遠くにいる人』の続編。この『隣りにいる人』もぜひ併せて読んでいただきたいです。前作よりも萌えがダウンしたとのご指摘が多い中、わたしは今作とのセットで全体的にバランスが取れているのではないかな、と感じました。

海の見える田舎町にある、同族経営のオフィス家具工場が舞台。副工場長の小田島達朗と、塗装工の佐倉治樹との関係が描かれた前作のその後。ゲイの治樹は外見にコンプレックスがあり、付き合う相手は…

1

ショコラ文庫2012 フレッシュフェア citrus(表題作 お前しかいらない) グッズ

ようやくちょっと報われました

3作品のその後が収録されています。
二段書きとはいえ、B6サイズ?小冊子の各5ページなので、短めです。でもいずれも本編の受けが切なくて、両思いにはなったけれど、もうちょっと攻めからのラブを感じたかった作品ばかりなので、受けが報われた思いでほっとしました。

五条レナ『運命の男』より「お前しかいらない」
伊織(受け)は長い片思いの末、糖堂(攻め)と仕事だけでもなく公私通じた人生のパートナーに…

3

アナタの見ている向こう側 小説

火崎勇  松尾マアタ 

攻めの気持ちが読みづらかった

丸ごと1冊表題作です。

宮本(受け)の目線で最初から最後まで進んでいきます。
そのためか、関東(攻め)の気持ちが分かりにくかったです。
福原に対する視線と、宮本に対する視線がなにやら違う描写があれば読みやすかったのにとちょっと不満でした。宮本に持っているのは友情ではなく、恋愛なのだというのが、宮本に誘われて襲うまでに、関東の言動でほしかったです。本人の口のみで、誤解や告白されて解決、とい…

1

遠くにいる人 小説

ひのもとうみ  松尾マアタ 

酷い攻め

 読んでいて、「酷い攻めだな~」と思いました。でも、そこが良いんです。
 そんな攻め様が、受けの治樹を好きになっていくところが良いんです。

 治樹の友人の美人(男)に近づきたいがために、攻めは治樹に近づきました。そのことを、治樹は気付いてしまいます。
 好きな人に裏切られる辛い展開に、胸が痛くなりました。この胸が締め付けられる感覚が、堪らないです。

 治樹に酷いことをしておいて、だ…

6

アナタの見ている向こう側 小説

火崎勇  松尾マアタ 

関東×宮本、ラストまでの長い道のり

マアタさんの素敵イラストに惹かれて購入。

何でも成功してきたイケメン宮本には、いきつけのレストランで気になるシェフ、関東がいる。料理の腕は一流、寡黙ながら男っぽい関東が、いつも物陰から宮本のかわいがっている後輩、福原を見つめているのに気がついてしまう。”こいつはゲイで、福原のことが好きなのか?”
後輩を守ろうと関東に近づいた宮本だったが、別の意味で関東が気になる存在になり。。

という…

3

ディア・マイ・コンシェルジュ 小説

李丘那岐  松尾マアタ 

イラストもノベルも実力派

大変面白かったです。作者さん的には難産だったようですが。。

まず、BLを除いてもノベルとして面白い。ただの状況説明文の羅列ではなく、ちゃんと物語として読ませる。
それから、BLにありがちなご都合主義が感じられない。確かにお話しなので日常生活で起こらないようなこともありますが、自然な描写と前後関係で、最後までひっかかることもなく一気に読みました。
隙間時間に読んだのですが、早く続きが読みた…

6

秘密の猫耳レストラン 小説

浅見茉莉  松尾マアタ 

We LOVE ケモミミ

ライチョウって検索したら、可愛い鳥でした。
白地に黒の模様で頭に赤色。食べちゃうんだ……食べれるのか?これ、というね。

ジビエがたくさん出てくる話ですが、シカ肉は食べたことあります。
でも、食べた瞬間からそこにシカがいるんです。お口には合いませんでした。
浅見茉莉先生もこの作品を書くにあたり、ジビエを食したのでしょうか。

そんなところが気になってます。

びっくりしたら耳とし…

3

オールモスト・パラダイス コミック

松尾マアタ 

少女漫画とBLのボーダー

こういうのを望んでいたのかも、と思わせてくれた作家さんです。BLコミックというよりは少女漫画を彷彿とさせます、しかも1980年代によく読んでいた頃の。

はい、BL漫画だよっ!とストレートに提供していただけるのは、探す時間や手間なく好きな作品を手に入れることができて非常にありがたいです。でも、全く予期せず読んでいてふとBLを想起させるシチュエーションに遭遇してしまった時のドキドキ感、というのが…

3

オールモスト・パラダイス コミック

松尾マアタ 

癒しの1冊

多彩な恋愛模様が描かれた、短編集です。どのお話も、サラッと読めるけど、心が温まるような内容です。

『オールモスト・パラダイス』
ゆっくりと愛情が育っていく過程が描かれていて好きです。中学生の、宝物のような恋にキュンとなります。同時に、何もできない無力な自分に対する絶望感が切なかったです。子供だからこそ、大人だからこその恋愛の醍醐味を考えさせられます。再会後の、甘々な二人にニヤニヤします。

2

アナタの見ている向こう側 小説

火崎勇  松尾マアタ 

本当の恋を知る、『外面如菩薩内面如夜叉』w

見た目が麗しくて、グラフィックデザイナーの才能も溢れる宮本は
自分に自信があるし、好きなように生きているような人間です。
自分の性格が悪いのも自覚していて
気に入った人は可愛がるタイプ。
新人の福原が、ちゃんと主張のある柴犬みたいで
相談に乗ってあげたりご飯を奢ってあげたりするのです。
行きつけの「かなりあ」というカフェのシェフ・関東が
愛想は無いけど美味しいランチを作る男で
どう…

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