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2/2(合計:20件)
ルネッサンス吉田
yabe25
ネタバレ
皆さまのレビューを拝見し、購入してみましたが、 評判通り、難しいです。 面白いような面白くないような、というかよくわかりません。 おっさんと思ってた十左が高校生だったり(過去の話なのか、実は高校生なのかさえ分からない)、死んだのダレなの?って感じだったり。 哲学的な話なのでしょうか。何度も深く読んだら内容を理解できてくるのでしょうが、 絵が…。 非常に好みの別れる絵だと思います。エ…
茶鬼
『茜新地花屋散華』の続編になる。 失踪した開高十三が戸籍を買い”吉行零”として生きている、その世界に現れた捨てた男・深沢にそっくりな二三(つぐみ)との出会いと、この二人の再生のお話です。 茜新地より、非常にわかりやすい展開だったと思います。 あそこでは、こむずかしい哲学や理論をびっしりと文字の表現として埋め尽くし、混沌とカオスをかもしていたのでしたが、よく考えればそんな難しいものではなく、単…
修行中
『疾走する剥き出しの魂』…帯のこの言葉がまさにぴったり。 ある程度早い年齢で、間違って(故意にでも可)手にしちゃって読んでみたら結構なショックを受けてー…みたいな出会い方が理想的な本かと思いました。エロ耐性無いとトラウマになるかもだけどそれはまぁそれで…(ぉぃ 花街で店主をやっている高校生・十三。ある日、大きな病院の廊下で“まぶしく光輝く少年”深沢とすれ違ったことからストーリーが進み出…
だむ
テキスト量とエロスがとても多いです。 エロスとタナトスが題だそうです。性的なことをしながら「死の匂いがする」と思う十三の姉。この話の登場人物はみんなそう感じているんでしょうか。しかしきっと、深沢くんは解放されたように思います。 前半は花街、春を売るお店の店長・十三を軸に話が進んでいきます。 父親「十全」は死んでいて、母親と肉体関係を持っている十三。十三は母親を愛していたといいます。その愛…
もぐもぐ
苦悩する人間の思考回路をよくここまで文章化できるものだなぁと苦労しながら読破しました。 全体的に暗く、割と底辺な描写が多い作品ですが、ざっくりと荒廃したタッチの絵でどんどん読み進められます。 ときおり入る捨て身な感じのブラックユーモアも面白かったです。 前作「茜新地花屋散華」よりも個人的にはこちらの作品のほうが好きです。 (あくまで推測ですが)作者の自己投影が激しい分、読み応えがありま…
ホモ子・アンドリュー
BLというジャンルは基本的にエンターテイメント(ときどきポルノ)だと私は思っているのですが、ルネッサンス吉田の描くものは間違いなく「文学」です。なぜなら登場人物が二次元の身体しか持たない「キャラクター」ではなく、生身の人間を想起させるものだから。太宰治とか大江健三郎とか中上健次を読むようなつもりで、生まれたからには死ぬ運命にある命の中でもがく登場人物を追う、そんな読み方が似つかわしい気がします。 …
「茜新地花屋散華」に続く第二作、作品的にはその前後の短編集ですが、全編とおして孤独と病んだ心を中心に描かれています。 実際、この本は自分でも5回ほど読みなおしました。 「茜新地~」ほど明確なストーリーはありませんので、理解しようとはしないほうがいいです。 ただ、心を病んだ経験のある人には、その哲学的な恐ろしくネガティブな思考はおぼろげながらわかるものがあるかもしれません。 多分、作者自身も…
奥条千華
暴力的で、スタイリッシュとも呼びがたく、強いて表すのなら殴り付けた青春。 自分的にはこんな(↑)感想を抱きました。 なんだろう、ツライ。 気に入る人と気に入らない人、すごく分かれるタイプの話だとは思いますが、私は気に入りました。 あと工口がダメな人はダメだと思います。ある程度は耐性がないと読み切れん>< ルネッサンス吉田せんせの作品は初めて読みましたが、売場に並んでいると…
真っ赤に熟れたザクロが口を開いて、その実を見せびらかして木に生っているような、 椿がその全盛を終えかけて、花弁の淵を茶色く枯らせてなお満開でいるような、そんな淫靡さを漂わせる作品です。 自分はどちらかというとイメージや感じを捉えがちで、文章で表現するのが苦手なほうなので抽象的表現ですみません。 しかし、最初に読んだ時、その画から 「つげ義春」や「あがた森魚」かの「ガロ」の世界を思い起こさせま…
ファンカーゴ
字がすっごーーーーーーーーく、ものすごーーーく多い漫画です。 でもってその他の面でも異色です。 BL的にはもちろん変わってるし、BL以外含めた漫画全体で考えても変わっていると思う。 ちなみに、元々、私は字が多い漫画って大嫌いなので、 もうそれだけで読む気がヘナァってなっちゃう方なんで、 じゃー読まなきゃいいじゃんって話ではあるんですが、 帯に『圧倒的テキスト量』って書いてありまして…