山中ヒコさんのレビュー一覧

丸角屋の嫁とり コミック

山中ヒコ 

想定をぶっちぎった

本の表紙とつりがきを見た印象は
「あー、この和風男の娘が無理やり嫁に行かされ、徐々にほだされていくお話なのかな」
ってな感じでした。
(帯がついてたらきっとわかったんでしょうけどね、帯の代わりにペーパーがついてたんで・・・)

・・・違うかったw
いやぁ、月代を剃った本格的な男同士のガッツリした恋愛がメインテーマだとは。
ただまぁ鈴の思考には「男への憧れと恋とを混同してんじゃないか?…

5
非BL作品

王子様と灰色の日々 (2) 非BL コミック

山中ヒコ 

やっぱり非BL

山中ヒコさんの作品は、単純にBLと括りきれないような作品が多いですが、この作品もやはり、BL寄りになりそうな要素はありつつも、やっぱり非BLなのかな。

この巻では、至の物語が半分ほどを占めています。
家出した至はオカマバーに押しかけで転がり込み、お店のジジイ達じゃなかった、ババァ達と暮らしています。
女装してお店に出て、サラリーマンを手玉にとったりと、それなりに思い通りの楽しい日々を過ご…

1

ギブズ コミック

山中ヒコ 

絵の余白

これこそ、マンガならではの作品。

記憶の空白が、絵の余白とダブって、
曖昧な軽さと、裏切りの重さと、
言葉では表せない、
言葉にならない
そんな空気感を読ませる作品で、
その上更に、サックリした余白たっぷりのヒコさんの絵が、より一層作品世界の組成をゆるやかな物にしていて、
なので、これは、
小説でも、ドラマCDでもなく、
マンガでしか、
マンガだからこその作品。

この…

6

500年の営み コミック

山中ヒコ 

冷凍保存のし過ぎで体が心配です。

あらすじを読んで面白そうだったので、特典ペーパー付きの新刊で購入しました。

読む前は、250年後に冷凍保存から生き返った後、
それから残りの250年は輪廻転生を繰り返して、
合計で500年なのかな?と想像していました。

実際は、冷凍保存から生き返った後、砂漠で生き倒れてしまい、
再び冷凍保存され、それから250年 経ったという設定でした。

長い間、冷凍保存され、それが2回も…

2

500年の営み コミック

山中ヒコ 

山中先生は毎回何かが惜しい

タイトル通りです。
山中先生の漫画は、シナリオは凄く良いものが多いのですが、それを味付けするスパイス(キャラ、背景、コマ割り、モノローグなど)が自己完結的と言いましょうか。
言わんとすることは通じるけどイマイチ心に響かないもどかしさを感じます。

本作で感じたもどかしさ。それは世界観の描き込み不足。
はじめに大風呂敷を広げたのにも関わらず、中身が小さいわ、どっかで借りてきたような近未来描…

16

500年の営み コミック

山中ヒコ 

3割減のアンドロイド

雑誌掲載のときは、発刊に間が空いたりするために、またこの作品が500年とか途方もない時間を超えた作品だったためか、少しかったるく感じていたのですが、こうして一冊で全て読破するとどうでしょう!
それはキラキラとした心に染みるお話に自分の中で変化していました。
とても切ない展開です。
SF設定になっているので、そこに色々と実はツッコミどころは満載であるのですが、こうしたファンタジーはそれが主軸で…

9

500年の営み コミック

山中ヒコ 

微妙

表紙がきれいだったので、このマンガ家さんのコミックスを初めて購入。

お話としては、悪くなかったと思います。
切ない話でした。

ただ、別にBLでやらなくてもいいと思うけど。

設定もSFというより、ものすごく突飛で、キワモノのような?
現代から一気に未来に変わっても、画面や雰囲気が変わるわけではないので、ちょっとついていけないというか・・・

あれこれ、読み手がおいていかれる…

4

ギブズ コミック

山中ヒコ 

ギブズ

ヒコさんの新作、ギフトじゃなくて…なんだっけ?ってなってたんだけど、読み終えてタイトルの意味を知り、ようやっと私の頭の中に定着しました。
シリアスなヤクザもの。男心に男が惚れて~♪ってやつですね。ふっ、古い!
しかしなあ…
やっぱり。やっぱりなんかこう…ヒコさんもBL離れしてるような気がしてなりませんん。
一応そんなシーンはあるものの、なぜそう感じてしまうのかな。この腐りきった私が!
王…

2

ギブズ コミック

山中ヒコ 

行間を妄想したくなるところが、とてもナイスプライスで美味しい作品。

ヤクザモノだけど、あらすじから感じたよりも案外明るい印象の展開が続いて、
それは主人公と原田の舎弟スカイという二人のキャラクターのおかげだろう。
でも、原田のシノギが窺える描写や、原田の舎弟に対する扱いが、
外とその部屋の中では世界が違うんだと感じさせている。
そして、世界を別隔てていた魔法がとける時がきてしまうのだが、
結末までを飛ばしてしまう演出は良かったとも悪かったとも思えない。

6

ギブズ コミック

山中ヒコ 

「与える」ということ

読む前、タイトルを「ギプス」と勘違いwしてて、「大ケガする話なのかな。」と思っていたのですが、あながち間違いではなかったw
「ギプス」ではなくgivesの「ギブズ」ですね。与えるということ。読み終えて、タイトルの意味を改めて噛みしめています。

ダークでシリアスな裏社会ヤクザもの。
生き埋めにされていた田中が原田に助け出されるが、田中は記憶をなくしていて…というところから始まります。
田…

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