小椋ムクさんのレビュー一覧

たぶん疫病神 小説

松雪奈々  小椋ムク 

読後に見る表紙がなんとも好きだ

むしろ釜と厠の夜の生活がどんな風になってるのか
そっちのが気になって仕方ない( ̄∇ ̄)ニヤッ

さて、お話。
たまたまトイレを覗いたら知らないリーマン。
あまつさえ自らを便所神と名乗り受に取り付いてしまう。
取り付かれた受のまわりでは次々不幸な出来事が。
よもやの疫病神に取り付かれてしまった受は~なお話。
コワモテな先輩にほのかな恋心を寄せているものの
そんな先輩と仲良く慣れた…

1

あいのはなし 小説

凪良ゆう  小椋ムク 

切なくて体力消耗。でも読んでよかった

凪良ゆうさんの作品を片っ端から読むぞ〜と読み始めた4冊目。あらすじは他の方が上手に書かれているのでここでは触れません。
死んでしまった裕也の忘れ形見、椢。幼い椢は自分の中に裕也がいると言う。椢が見せる裕也のようなしぐさや話し方。それを信じたい波瑠。
ん?これはオカルト的な展開?以前読んだ「まばたきを三回」は、思いっきりあの世とこの世が交差する世界を描いていたので、今回もそういうことかな〜と思い…

2

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

イラストの雰囲気がぴったり

中途失明の薄闇の中で孤独に生きている人間と、二百年生きている孤独な妖怪が結ばれるお話。
坦々と上品で味わい深い作品でした。
人の気持ちは、目が見えなければ見えない事もあるし、目で見えないからこそ見えてくる物もある。
見えない巽と、見せられない草枕。
二人の間にあるのは、言葉と、そして心の動く気配。
巽は視覚以外の、声音で、匂いで、空気の動きと、微かな熱で、草枕を好ましく思い惹かれていきま…

2

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

才能の融合!

言わずと知れた名作ですので解説めいたことは不用でしょうが、原作を木原音瀬先生、作画(というのかな)を小椋ムク先生が手掛けられ、お二人の才能が形となったのがこの、「キャッスルマンゴー」です。
私は初めに木原先生の小説「リバーズエンド」を読んでからこちらを読みました。それでも充分楽しめましたが先にキャッスルマンゴーを読まれた方が、どちらかといえばいいでしょうね。
ストーリーはサクッというならば、D…

2

初恋の、それから 小説

渡海奈穂  小椋ムク 

体も心も成長した有馬

幼い頃から泣き虫で、本当は寂しいけど一人でいようとする有馬。
おなじく周りから浮いてしまい一人でいることを選ぶ爾志先輩。
そんな二人を構う吉原先輩。
そんな三人のちょっぴり切ない三角関係からはじまった有馬と爾志の恋。

爾志のためにどんどん成長し(体も心も)強くなる有馬。
あの有馬が爾志を守っちゃう日がくるなんてね~(笑)
でもいいバランスの二人なのではと思いました。

そして全…

3

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

とっても楽しかった♪

栗城偲先生の本を読みたくなって、買ってみました。
一言でいえば、設定が面白い!
そして、とっても優しいお話でした。
このお話アワードノミネート作だったようで、もっと早くに読むべきでしたね。
読むのがちょっと遅かった…残念だなぁ。

表紙からもわかるように、妖怪たちが出てくるお話です。
非BL本にも人気の妖怪コミックや小説がありますが、私は昔からこの妖怪ものが大好きでして。
小学生の…

4

何度でもリフレイン 小説

安西リカ  小椋ムク 

十年後の再会

「好きで、好きで」が面白ったので、こちらも読んでみました。
大学時代、初めて付き合った恋人と十年ぶりに再会した真下。まだ好きという気持ちはあるものの、同じ別れを繰り返すことを恐れ、友達でいようとする。一方の佳史も真下のことを忘れられず、様々なアプローチを続ける。

ストーリーそのものは、好きなのですが、佳史に少し違和感。彼はお坊ちゃん育ちなので、“欲しいものは手に入って当たり前”感がちょっと…

8

こいびとから 小説

椎崎夕  小椋ムク 

明生の方言がいい雰囲気出してます

初読みの作家さんだったのですが、小椋さんの表紙絵に惹かれて手に取り、あらすじを読んで即購入。
時々私の読解力不足でページを戻ったりしましたが、読み終えてみれば何度も読み返す大好きな作品となりました。
設定とかシチュエーションとかエロさとかももちろん大切です。それだけで満足できる作品もあります。けど、心を通わせあって両思いになるまでの過程と感情の機微を読むのが好きなので、この作品はまさに好みでし…

2

嘘と誤解は恋のせい 小説

小林典雅  小椋ムク 

笑えて楽しめる作品

まるごと一冊がひとつのストーリー。

まず・・・隣人のイケメンサラリーマンと近付くために
先輩の考えた奇妙奇天烈とでも言いたくなるアンケート、
これにずっと笑いっぱなしで読み進められます。

そして話は、受けでけなげな結哉目線で進むところと
どんどんオカシナ路線に引き込まれるリーマン仁さん目線なところと
交互くらいに入っていて、とても良く心情が解ります。

なので、読んでいても…

1

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

恋することで視界が開けた

小椋ムクさんの表紙に惹かれて買いました。初めて読む作家さんです。文章が読みやすく、展開もさほど無理なく進むので最後まで安心して読めました。

攻めはなんと、妖怪“のっぺらぼう”
人外や妖怪モノは数あれど、メインキャラがのっぺらぼうというのは、私が読んだ中では初めてです。
対する受けは中途失明者のサラリーマン。
彼は職場の人と接するときには、当たり障りなく少し控えめに話すのに、草枕の周りの…

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