小椋ムクさんのレビュー一覧

初恋の二度目のはじまり「初恋ウエディング」番外編 グッズ

引かれるほどに暴走してます

本品は『初恋ウエディング』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

偉月視点で
拓実との再会直後を描いたお話です。

偉月は高校を卒業する際、
大好きだった静木拓実に
社長になったら会いに行くと
宣言します。

それはすなわち
拓実と結婚できるだけの
男になるという意味でしたが

拓実には全く通じず
会わない7年の間に
拓実は結婚していました。

1

もういいかい、まだだよ 小説

栗城偲  小椋ムク 

楽しいだけの恋ではなく

前作「てのなるほうへ」での攻め様のっぺらぼうの草枕の友人として出てきたろくろ首の春宵のお話です。
時系列的にはメインの話は前作の20年前にあたります。前作でのエピソードを春宵側から読めるところもあるので前作を読んでいると楽しいですが、読んでいなくても大丈夫だと思います。

「一日千秋」「もういいかい、まだだよ」「もういいかい、もういいよ」の3部構成です。

「一日千秋」
時は江戸時代。…

3

もういいかい、まだだよ 小説

栗城偲  小椋ムク 

優しい妖怪のお話、スピンオフ編

ろくろ首の春宵は人間社会に溶け込んで暮らしています。
平成の日本(おそらく平成一桁代)、春宵は自分の正体を知る大学教授のもとで、大学生・樋野学と出会います。
樋野は、江戸の昔に春宵に初めてできた人間の友人・弥一郎と同じ顔をしており、春宵は樋野のことが気になって仕方ありません。
もしや弥一郎の子孫では?と考えた春宵は樋野のことを知りたいと近づくのですが・・・というお話です。

草枕と違い、…

1

もういいかい、まだだよ コミコミスタジオ特典書き下ろし小冊子 グッズ

「お付き合い」のさらに先

本品は『もういいかい、まだだよ』の
コミコミスタジオ特典小冊子になります。

樋野視点でまだ恋人になりたての頃の
妖怪との交流を描いたお話です。

樋野は大学生の頃
山で遭難しかけたところを
鼫鼠の妖怪夫婦に助けられます。

雌鼫鼠の楓はとても母性が強く
妖怪的には「脆い人間」である
樋野をとても心配してくれて
樋野を訊ねるようになっていました。

しかしながら春宵…

3

もういいかい、まだだよ 発売記念ペーパー グッズ

願うのは彼の幸せ

本品は『もういいかい、まだだよ』の
フェア書店限定特典ペーパーです。

安藤視点で
春宵と関りが語られるお話です。

安藤荘助の家には
不思議な同居人がいます。

彼は荘助が生まれる前から
居候しているのに
荘助の父より若く
祖父の友人だというのです。

妖怪だから年を取らないし
もう何百年も生きていると
祖父と写った写真を見せられますが
信じられません。

2

妖狐上司の意地悪こんこん 小説

ゆりの菜櫻  小椋ムク 

少々とっ散らかった印象

ケモ耳でもふもふシッポのかわいいお狐さまのお話……は良いのですが、正直なところツッコミどころの多い一冊でした。
色々設定を考えてはみたのだけど、うまくまとめきれないまま勢いで書き上げました!という感じ。

最初の方、状況説明がさらりさらりとあらすじのように語られるので、「実はこの前にもう一冊あって、この本は続編?」と訝しく思ったほどでした。

かっこよく強いお狐さまとかわいい半妖の子狐ち…

1

プライベートバンカー 小説

手嶋サカリ  小椋ムク 

世界観がきっちりしているから、ドラマが生きる

電子書籍で読了。挿絵有り。表紙絵だけではイラストが小椋さんだと気づかなかった(ちょっとショック)。お話に合わせてイラストも骨太です。とっても合ってます。良いお仕事をなさってるな、と。

まず主人公の職業にプライベートバンカーなんていうものを持ってくる所がすごい。お話の場所に、日本だけじゃなく香港を持ってきた所も上手い。私はあまり詳しくありませんが、話のなかに織り込んでくる金融商品も、投資を引き…

8

リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

過去があり今があり

キャッスルマンゴーで明かされなかった十亀の過去の『リバーズエンド』、小椋ムク先生による4Pの漫画『プロローグ』、キャッスルマンゴーのその後の『god bless you』。
この3つで構成された今作、ページの大半は『god bless you』です。

『リバーズエンド』はとにかく重く苦しい。
貧しい日々の中、二宮の存在が唯一の光だったでしょう。
そんな中家族を失い、そして二宮との関係を…

2

疑惑の恋人 小説

鹿住槇  小椋ムク 

短っ!

前半読み終わって正直な感想。小説で短編集(?)って珍しいですね。
内容は悪くない、けど良くも無い。設定は悪くないと思うのだけど、短いゆえの表現不足のようなものを感じました。一冊の長さに出来ればもっと練れたのかもと思うけれど、一度書いてしまったものに付け足しで増やしても面白くならないでしょうしね、きっと。
後半の作品の方が好感持てます。短いながら満足度もあります。

0

プライベートバンカー 小説

手嶋サカリ  小椋ムク 

可愛く有能なエリートに落ちる御曹司

セレブ顧客の資産運用を個別に扱う、プライベートバンカーという職務に就いている銀行員の受けと、受けが担当を任された世界的資産家の御曹司攻めのお話です。

仕事にプライドと自信を持っているバリバリエリートの受けは、御曹司の担当を任され、経験に裏付けされた知識と話術で臨みます。でもたかが御曹司と見くびっていた攻めの、投資に対する圧倒的な知識の前に、適切な対応ができず惨敗。
仕事に対する自信が揺らぎ…

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