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5/5(合計:50件)
鳩かなこ 今市子
ちび
ネタバレ
っていうのが読後の感想です。 この作品は 『東景白波夜話』 のスピンオフ作品にあたります。 本編にちょこちょこ出てきた おりん と いけ好かない刑事吉田のほのかな恋のお話。だと思ったんですが、途中からずれ始めて…愛憎劇です…。 この本では決着はついてません。 本編に比べてH度が高い気がしました。 胸キュンシーン(死語)は吉田と入ったカフェでおりんが手紙を貰うところ。 ここは泣け…
えみう
幽閉され死に際で狐の面に助けられた与一郎は、助けられた先の掏摸(スリ)を商いにしている一族に身を寄せることになった。そこでの生活は真っ暗闇の蔵とは違いぬくもりがあり、かいがいしく世話をされたこともあり、与一郎の心はいつしか「死」を望まなくなるが… ノンストップで読了しました。 それだけ引き込まれましたが、痛みや悲しみの割合が増えるに連れ相乗するはずの狂気や執着加減が同じ比重で感じられません…
藤棚
前作あとがきで、白波ものの歌舞伎を意識されているとチラッと書かれていたので。 愛憎や宿業が渦巻く第2巻になると思っていたのですが。 どちらかというと愛憎よりも人情色が強かったような気がします。 なので愛憎ドロドロを期待していた私には、やや拍子抜けでした。 勿論、藤吉と与一郎の確執・愛憎部分はあります。 ただ二人とも精神的には揺れているのですが、表面には出てこないもので。 なんだか(…
Maika
この時代設定は嫌いではありませんが、キャラ達の境遇のせいか大正というよりはまだ江戸?って雰囲気が…… そして伏線張りまくりなので作者さんも後書きで言っているようにシリーズ化、今後に続く……なのでしょうが。 なにしろカップルもそれなりの出会いで雰囲気はあったものの、一回だけですもの。 しかもラストで決別してるし…… まぁきっとこの先も……とは思える展開ではありましたが。 他のシリーズの…
『帝都万華鏡』シリーズで注目を集めた鳩かなこさんの新作。 今回の舞台もお得意な大正浪漫で、シリーズ化も決定しているとのこと。 タイトルに「白波」が入っているように、主人公達は盗人です。 物語はある事情で、長い間幽閉されて育った与一郎が、 狐面をした男に助け出されるところから始まります。 暗闇の中、ただひたすら「死」を願う与一郎を、 生の世界へ引き戻した狐面の男・藤吉。 強く惹…
とうとうこのシリーズも、これで一応の区切りだそうです。 『桜の頃を過ぎても』で恋人同士となった啄馬と京介のその後が描かれます。 前作では妻の死で弱っていたところを京介に絆され流されて、 彼の思いを受け入れたかのようにも見えた啄馬でしたが。 ちゃんと啄馬も京介に対しては熱い思いを持っていることが、 この作品で判りました。 啄馬が初めてのスランプに陥り、それを京介に相談できずにいる…
『梔子香る夜を束ねて』紘彦×春洋の続編です。 紆余曲折を経て、やっと恋人らしい時間を持てるようになった二人。 擦れ違いの時が長かった分、貪りあうように互いを求める蜜月を迎えます。 永遠に続く甘い時間を夢見ていた二人でしたが。 紘彦の兄が亡くなり、状況が一転します。 亡き兄の代わりに、家業を継ぐことになった紘彦。 そんな紘彦には、同性の恋人である己の存在が邪魔になると思い、 春洋は…
前作『桜の頃を過ぎても』にて、 主人公達の共通の友人として登場した横山春洋が主人公です。 前作では妙に艶めかしく、 一筋縄ではいかなさそうな雰囲気を醸し出していた春洋。 そんな彼の恋のお相手は、年下の世間知らずの坊ちゃん・紘彦です。 初心な紘彦のストレートな求愛。 お子様だと紘彦を侮り、余裕を持って付き合ってきた春洋も、 だんだんと彼に本気になってしまいます。 酸いも甘…
舞台は大正のはじめ。 16の春、東北の田舎から上京してきた啄馬と、 日本橋の繊維問屋の五男坊・京介が帝都で出会う。 啄馬の詩の才能に惹かれた京介は彼の親友となり、いつしか恋慕の情も覚えます。 そして京介は大学卒業後は編集者となり、彼を公私ともに支えていきます。 啄馬への恋心を隠したままで…… 啄馬は京介の気持ちに気がつかず、幼馴染のせつ子と結婚します。 病弱で心優しいせつ子は…
壱子
表紙に惹かれ購入したのですが、読み終わると、鳩かなこさんの世界にどっぷりとハマっていました。 鳩かなこさんの独特な文章が、洋と和が混じりあったような大正という時代の匂いを凄く感じさせてくれます。 本の内容に触れますと、十年以上、琢馬(受)を思い続ける京介(攻)。琢馬と結ばれるのが自分以外であっても、琢馬の幸せを願い続ける。その一途さに心打たれました。 おすすめです。 是非、読んでみてください。…