結城瑛朱さんのレビュー一覧

『冷たい口唇、花火の熱』ひだまりの猫番外編 グッズ

愛を感じます

『ひだまりの猫』の番外編ペーパーです。
本編が春だったので、その2〜3ヶ月後辺りだと思います。

8月の花火大会。
人混みが苦手で面倒臭がりの眞分が、一緒に行ってくれるなんてことはないと諦めていた潤。
そんなことは言葉にしない潤ですが、しっかり眞分には伝わっておりました。
そして潤が売ってしまうのは残念だなと少し思っていた、かき氷器のことも。

ふたりで見る花火、そして眞分が作って…

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僕に愛を語るな 小説

結城瑛朱  小山田あみ 

苦しくても一緒にいたいと思う

結城さんは自分に合う作家さんだと思っています。
一ページの字数が多いのも。
面倒くさい漢字やらスルリとは読めない漢字(顫える←ふるえる)やら使われるところは、ハッキリ言って必要性がないとは思っていますが。(我武者羅とか伽藍堂とか、どこのチームかと思ってしまった)
ノベルズの二段組作品なのですが、あとがきまで二段なんて初めてです(苦笑

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受けは東…

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恋愛小説家の初恋 小説

結城瑛朱  一馬友巳 

ちょっとしたやりとりがニヤける

結城さん、以前読んだ『SIZE』が個人的当たりだったものでこちらを選んでみました。

でも、まさかまさかの一人称!かと思いきや、出だし部分の一人称は本文とはまた違っておりました。過去のお話でした。
本文は受けと攻め、そして友人と兄視点が章ごとに変わる三人称。
この言い方であっているか自分でも甚だ疑問ですが(苦笑
最後の方までは綺麗に受け、攻めの視点の切り替えなんですが、ラスト近くなって受…

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SIZE 小説

結城瑛朱  みずかねりょう 

うわ!攻めへの○○○マッサージ!

積み本消化強化月間です。
結城さんの本は初読み。
買ってはありながら、中を開いて気づいた受けの一人称…
うーん…となっていたんです。
でも、一人称がまだ『僕』で助かりました。
『僕』好きなもので(苦笑
かなり前に書かれた作品ということで(改稿はされたそうですが)、缶ジュースが出てきたり、お若かったのかやたら小難しい漢字が使われていたりとなんだか色々気になるところもありましたが、すごく読…

2

ひだまりの猫 小説

結城瑛朱  小路龍流 

家出少年とおっさん

結城瑛朱先生初読み。
大切な人を失った痛みや、すれ違う思いの哀しみ故に
前を向いて生き生きと歩くことが出来なかった二人が、
出会って共に暮す中で癒されて、止まっていた時計が動き出していく様が、
ゆったりとした味のある雰囲気で綴られる物語。

事故で妻を亡くした痛みを、7年経っても乗り越えられずにいる眞分。
母の再婚によって新しくできた家族の中で、居場所を見つけられない潤。

大学…

3

ひだまりの猫 小説

結城瑛朱  小路龍流 

またいつかのために

 妻を亡くし、一人で古物屋「猫の皿」を切り盛りしている眞分と、大学受験に失敗して、いろいろなことに嫌気がさしている青年、潤とのお話です。

 いつものように家を出た眞分の妻、千花ですが、そのまま帰らぬ人となってしまいます。その事実は事実として分かっているのに、妻がいるときに使っていたものなどはすべて片付けてしまい、深い記憶の底に鍵をしてしまうのです。

 一方、潤は父を亡くし、継父にも恵ま…

3

『冷たい口唇、花火の熱』ひだまりの猫番外編 グッズ

天邪鬼な大人です

本編後、今まで通りの暮らしをしている二人の夏の日の日常の番外編。
古物なんて古いものを扱っているからか年齢よりも更に老成しているような眞分さん。
古い昔懐かしいかき氷機を前にして、直ぐにはその用途が思いつかなかった潤君へ
今どきの若者発言みたいにフラッペなんてものしか食べた事がないんだろうね~
なんてちょっと潤君をむくれさせています。

名残惜しいと思っていたそのかき氷機が潤君の為に使…

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ひだまりの猫 小説

結城瑛朱  小路龍流 

ノスタルジックで味がある

なにか大きな出来事があってとか、アップダウンがテンポよくあるような作品とは
一味違う、淡々としながらもノスタルジックでレトロな雰囲気もある味わい深い作品で
読み込めば読み込むほど心に沁みってくるような話だと感じました。

妻を事故で無くした古物店店主の眞分はヘタレなんて言葉で言い表すだけでは
足りないくらい奥深いところで臆病でしたね。
妻が死んだことを認めていない、それ以上に妻と共に暮…

3

ひだまりの猫 小説

結城瑛朱  小路龍流 

一期一会

独特の漢字使い、独特の文章、の印象が強い作家さん。
今回もプロローグとエピローグを攻め視点、主要の本体を受け視点をいう構成で見せています。
「ひだまりの猫」その題名が意味するところは居心地のよい場所。
自分の気持ちを閉じ込めて、なかったことにしようとする男と、
自分を押し込めて向きあわずに逃げいていた青年と、
そんな二人が偶然出会って、一緒に過ごすことでそれらが溶けだして、それぞれがとど…

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Break a Spell グッズ

泥試合すぎて…

これは…
ラブラブ後日談ではなく、本編からの持ち越し勝負ですね。

恋人として一緒に暮らすふたり。
加納は昔付き合っていた頃とは別人のように優しいが、
西野は加納に捨てられた過去のトラウマから、いつ終わるか分からない幸せが怖い。
夢にうなされ、その不安に改めて気付いた西野は、加納に優しくされることを拒み…という話。

本編では、色々噛み合わないけど諦めずに語り合ってる二人の関係が面…

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