丸木文華さんのレビュー一覧

三人遊び 小説

丸木文華 

薄味のヤンデレ

初めてできた彼女に振られた高校生男子が、幼馴染二人に身体で慰めてもらっているうちに、引き返せない深みにはまっていってしまい…というお話。

丸木作品は他にも多数読んでいますが、今作はいつもより薄味。
丸木作品特有の、執着攻がねっとりじっとりと受を追い詰めていくような展開が薄くて、ちょっと拍子抜けしました。
主人公(受)・哲平の二人の幼馴染(攻)京介と滋が二人ともヤンデレという設定なんですが…

0

隷属志願 小説

丸木文華 

丸木ワールド全開!

他人の意見に流されやすく依存心の強い受・直人を、かつての同級生であり現ヤクザの攻・剣持があらゆる手を使って追い込み、自分のものにしようとするお話。
その追い込み方がただ事でなく、社会的に、肉体的に、精神的に、直人の世界を少しずつ狭めていき、結果的に自分しか残らないようにしていく手管が実に巧妙で、うすら怖かったです。
最後まで、直人に対し「どうしてそこまで…」と思わずにいられない執着心をみせる剣…

10

義父~梅花日記~ 小説

丸木文華 

禁忌!

ガチ近親相姦ものが苦手な私にとって、義理の親子はベターな禁忌カプです。
加えて、歴史もの・執着攻という、自分的な萌要素がたくさん詰まった作品でした。

攻様は主人公・徹雄(ゴツそうな名前ですが儚げ受・笑)の実父の旧友という間柄。
この攻様・清一さん(清廉そうな名前ですが鬼畜ヤンデレ攻・笑)の、徹雄に対する執着度合いが度を越してます。
物語の冒頭辺りではさほどそんな様子は見せないので、読み…

4

三人遊び 小説

丸木文華 

ヤンデレ幼馴染たちとの遊びとは

終盤に向かうにつれて、「丸木作品が、これで終わるはずがない」と何度思ったことか!
そして最後にどーん!と種明かし…ぞわ~っ!
やっぱりね!そうこなくっちゃ!(笑)
とりあえず、当て馬存在の樫井が一番まともで、一番可哀想です…!

登場人物の3人は昔からの幼馴染。
受けの哲平は小柄で女顔で、恋愛の経験も皆無で、物語の序盤でやっとできた彼女と
キスで失敗し、『脱・童貞!』を夢見ていたもの…

1

ふたご 緋牡丹と白百合 特典書下ろしSS グッズ

忘れられない思いで

受け様の忘れられない攻め様との子供の頃の思い出のショートです。
学校が夏休み中に母の使いで近所の帰りに学友と出会う
その学友たちは河原で水遊びをしていて、身体が弱く休みがちな受け様は
そんな学友たちにからかわれながら、強引に水遊びを強要されて・・・
でも身体が弱く風邪が治ったばかりの受け様は家族にこれ以上心配を掛けたくなくて
断るのですが、それが女みたいだと見下され、性別を確かめてやると…

4

ふたご 緋牡丹と白百合 小説

丸木文華 

ひい~兄さん、勘忍して~に萌える

禁忌といえば丸木文華さんなんですが、確かに禁忌ではありますが読み終わってみると、実に甘美な禁断の密の味といった風であります。
作中に猟奇殺人なる一見カニバリズムを思わせる事柄も登場しますが、それすらも、そうしたいほどに相手を思うといった比喩の象徴のような使われ方であったのかな?なんて思います。
何より、丸木さんのこの本の良さは、アズの前作もそうでしたが明治という時代背景をとらえて、文章の文体や…

8

ふたご 緋牡丹と白百合 小説

丸木文華 

双子の兄弟で禁忌さく裂なのに・・・

設定はかなり濃いめの双子の兄弟で禁忌度が高い作品なんですが
作中に猟奇殺人と言う犯罪が描かれている為か、禁忌よりも
愛情や執着の強さが前面に出ている感じで兄弟だからと言う
悲壮感はないんですよね。
受け様の浮世離れしたイメージもあって二人の関係自体は有り
みたいなノリで読めるんです。
最終的には禁忌のハッピーエンドの作品になるので後味が
悪いって感じも無いですが、禁忌ものがダメならア…

2

兄弟 ―夏― 小説

丸木文華 

南の島で

「兄弟」の続編となります。
想いが通じ合った後なので、弟の亮司〔攻〕と兄の悠〔受〕のラブ度は増してます。

今回は亮司の撮影に悠が同行する形で、沖縄の石垣島へとバカンスも兼ねていく事になります。
そこで悠は今はモデルとなっているかつての教え子、保科と出会うのです。
そして彼に、亮司との関係を知られてしまい身体を要求されてしまう悠。

なんだかんだありはしましたが、南の島で兄弟でいちゃ…

1

兄弟 小説

丸木文華 

弟×兄!

帯『兄貴、オレもう我慢できない』

丸木さんでガチ兄弟モノと来たらこれはもう読むしかないですがな!

兄の悠〔受〕は高校教師で平凡に生活していきたいと思う様なタイプ。
けれど彼の弟である亮司〔攻〕は人気俳優で、悠はそれを隠しているんですが、以前の学校ではその事がバレてしまい今の学校に移ったという経緯があります。
悠は亮司に対して、ある種コンプレックスと鬱陶しいという気持ちの両方を持って…

2

罪の蜜 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

ある意味新鮮。

今回の「罪の蜜」は、一言でいえば病んでいるがテーマな感じです。
丸木先生の作品は初めてなのですが、最初あらすじを読んだ時は「芸術感性の乏しい受けと天才の攻めの話かぁ」と思ったのですが、そして読み始めた時点でもそう思ったのですが、読み進めていくうちに「あれ?」となりました。

(ネタバレ…になるのかな?)
二人の出会いは美術関係の予備校です。
当初受・雄介には恋人…というにはあまりにも淡白…

2
PAGE TOP