丸木文華さんのレビュー一覧

鬼子の夢 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

神評価でなく鬼評価

自分でも驚くほどもの凄い速度で読破しました。
丸木先生の作品は、世界観のつくりだけでなく物事の因果や説得力がしっかりしていてどっぷりと浸かれ読み応えが半端ないです。想像しやすいので読むのが遅い私には助かります。

物語は15の与六が、殿の玩具に売られる前夜森に逃げるところから始ります。その掴みからしてグッときました。
助けてくれた佐助と徐々に思いを交わし超濃密になっていくのも、そこから酷い…

10

忍姦~蜜戯の策~ 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

岡山県が舞台「武将と忍者」の命をかけた恋愛

猛将・平蔵x屋敷で働く凛
(凛=凛太郎は美貌の少年忍者、くノ一の修練も受けている)
titleと笠井あゆみさんの表紙が凄く淫靡だけど、中身はまともな純愛物語。
鬼子と同じでこれも岡山県が舞台。

著者ブログによると「戦国時代が舞台の命をかけた恋愛」武将と忍者の純愛(https://bit.ly/2HMDgTJ)
もう一つ、戦国ものがあって「情恋~乱世の蜜華~」こちらは、殿x殿。東北。

5

パペット 小説

丸木文華  みずかねりょう 

レビューあまり読まない方がいいかも、、

丸木先生の作品結構読ませて頂いているのですがこの作品が一番好きかもしれないです、、
洗脳やサイコパスが好きな人はハマると思います。
長々と書くと内容に触れてしまい読む前に予備知識が増えてしまうと思うので簡潔に感想を書きます。この作品はまっさらな状態で読んだ方が絶対楽しめると思います、、
なので皆さんが気にされてるところだけ、、
エロは丸木先生の作品の中ではそんなに激しくはないです!でも洗脳…

0

妖ノ宴 小説

丸木文華  サマミヤアカザ 

戦国時代 若様は美貌の吸血鬼

日光が苦手で生き血を吸う主と血の契り(これがホントの契兄弟?)

奇妙な主の三男に仕える事になった慎三郎、
若君は、夜行性、日光に当たると萎れる
動物の生き血を吸うと元気になっちゃう
美貌に惑わされて、狂ってしまう近習たち

・・・戦国版吸血鬼のお話で、主従の恋愛。
若様は、城内の人事をきっちり把握しているし、統治について意見を持っている。

こんなに聡明で美貌の若様なら、主従…

1

鬼子の夢 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

梁塵秘抄が原案 鬼を生む女の呪

鬼子と呼ばれ、生みの親にも村人にも凌辱されて育った美貌の与六
山で隠遁して暮らす佐助は、生まれた時から鬼。母に匿われて育つが、母を村人に殺された時、鬼の力が全覚醒する。
与六は山で佐助に救助される。二人は番になって寄り添って生きていく。

面白かった! 昔物語風のBLです。著者は、ゲームのシナリオライターもされているせいか、辿っていきやすい構成でした。
鬼同志の情交は濃くて花丸black…

10

mother 小説

丸木文華  門地かおり 

10月4日は天使の日。らしい

10月4日は天使の日、と耳にして思わず再読。
未読の方、特に丸木先生の作品を初めて読む!という方には是非、ネタバレ、予備知識なしで挑んで頂きたい作品です。(有名な作品、有名な作者様という事は重々承知の上で念の為。)

丸木先生の独特の、陰鬱と言いますか仄暗いと言いますか…その世界観がたまりません。

本編「mother」
ショートで「child」が入っております。
motherは真治…

2

mother 小説

丸木文華  門地かおり 

気を付けよう・・

悪魔の笑顔は優しく美しい
慈母性とは違う、Stockholm Syndromeという病気
ジワジワくる、サイコパスの支配。真治が、母似の愛する対象ではなく、ただの標的に過ぎないなら、この物語はつまらないものになってしまう。

天使のような同級生を愛しすぎて、崇拝に似た気持ちを持つ加害者。どうしても手に入れたくて、手を尽くして深夜のレイプを計画して実行する。真治が、レイプされた後の後遺症が深…

3

義父~梅花日記~ 小説

丸木文華 

どうして自分でなければいけなかったのか

とても読みやすい文体で読み応えもありました。
徹雄の実の父と母から引き継いでしまったものや、清一の酷いまでの執着。最初から最後まで二人の執着のお話ですが、登場人物の出生から生きてきた道の糸を張り巡らせ読者を納得させてくれるので読んでいて気持ちが良いです。
時代っぽさはエッセンスであり、そこまで難しい用語や設定は出てきていません。

自分がもし女ならば、こんな性格の自分は、もし自分でなければ…

1

パペット 小説

丸木文華  みずかねりょう 

ヒーロー誕生

面白い!そして濃い!!恐ろしくもある!!!

受けの紡視点でスタート。
彼の人間性を知れる深みある書き込みのおかげで、キャラ立ちがしっかりしている。
可愛い系のよく見る受けではない。

そんな確立された土台があるからこそ彼の変化にはダイレクトに読み手も影響を受けました。読み進めるのが楽しかった。

そうさせたトリガーである攻め、桐谷。
爽やかな笑顔で初っ端から辛辣すぎる駄目出し。…

1

mother 小説

丸木文華  門地かおり 

最後がすごい

終盤で突然ドカンときます。局所的な爆発力。そこまではサックサック読めるけど、特異な何かがあるかというと正直自分には響くものはなかったのですが、最後がすごい。助走が長い。

◾︎塚越×信治
キャラクター双方は全く好みでないです。最初にも書きましたが、なのにラストでもってかれた。そうだろうと思って読んでいて、仮に最後信治が塚越を糾弾したり泣いたり怒ったり引きこもったり監禁されたりするラストなら、…

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