サマミヤアカザさんのレビュー一覧

裏切りは恋への序奏 小説

愁堂れな  サマミヤアカザ 

ミステリー+恋愛(少しネタバレ)

本編よりプロローグとエピローグが心に残りました・・・
愁堂れなさんの小説は初めて読みました。友人がおすすめだと言っていたので、読んでみました。

主人公は叔父から封筒を預かり、約束の相手に渡した途端、贈賄の現行犯で逮捕されちゃいます。もちろん、主人公は何も知らず、警察から釈放されたものの、会社をクビにされる。しかも肝心の叔父は行方不明。ただ、叔父の無実を証明したいので、そこで、逮捕現場にいた…

0

幽霊ときどきクマ。 小説

水壬楓子  サマミヤアカザ 

依り代のクマのぬいぐるみのほうがカワイイ?

くたびれた刑事・辰彦の元に突然霊体で現れた美青年の恵。
辰彦は、相手と波長が合った縁か刑事という職業柄か、恵の行方不明となった遺体?だかを探す事となった。

霊体のままでは恵にとって都合が悪いらしく、その際に活躍するのが辰彦の弟の形見のクマのぬいぐるみ。
このクマのぬいぐるみが依り代となったおかげで話全体のカワイイ度が一気にアップして、辰彦が世話焼きだって一面も出てくる。

ただこの話…

3

花町物語 ~初桜舞う、夜の褥~ コミック

サマミヤアカザ 

ピンポイントでの地雷・・・

ゲームのコミカライズという事で、ゲーム自体はまだスタートしていないものの、森川さんのお声目当てに購入済みではあります。
男遊郭ものは、花降楼シリーズが大好きという事もあり、設定自体に抵抗はなくむしろ好きなシチュエーションです。

ただ、このコミック、私個人的な大地雷がありまして、読むのが辛くなってしまったんです。
それは猫のエピソード・・・
動物を殺めるお話や、死んでしまうお話が本当にダ…

1

硝子のギムナジウム 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

あっさり

表紙がきれいだったので、手に取りました
華藤さんを読むのはひさしぶり
異国情緒あふれる外国物だったんだけど、閉鎖的は寄宿学校が中心だと、こんなものかな、と淡々とはじまり、中盤以降、どとうの展開?
終始、一歩引き気味で読み終えてしまいました
愛とか幸せとか、若い子たちが言い合ってると、本人はどんなに真剣でも薄いなあ、とか思ってしまったのは、読み手であるこちらが醒めすぎてるせいかもしれませんが…

4

硝子のギムナジウム 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

「硝子」で「ギナジウム」!

ギナジウム
この言葉だけでも、お耽美なキラキラが降り注いで来る感じなのに、その上更に「硝子のギナジウム」
「硝子」よッ!
「ガラス」じゃなくて「硝子」
それに、また、サマミヤさんの先端細い系の幸薄げなイラストが似合っているったら!

ヨーロッパで、貴族で、寄宿舎!
おまけに、バレエに、乗馬に、ロシアマフィア!
こういう、お耽美の盛り合わせと華藤えれなさんって、ほとんど伝統芸能の域で…

6

王子と野ばら 小説

尾上セイラ  サマミヤアカザ 

シンデレラが王子に陵辱される的な

名門相馬家で妾腹の次男として引き取られた継太(受け)は、義母や使用人から冷たい仕打ちを受けながら日々を送っていた。そんなある日、異母兄の親友だという海外の小国の第二王子、コンラート(攻め)が非公式に屋敷を訪れる。ふとしたことからコンラートに気に入られた継太は、彼の国であるシュヴァルツブルクへ引き取られることになる。王子の付き人として頑張ろう、と希望に満ちあふれていた継太だったが、到着直後に身体の自…

4

硝子のギムナジウム 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

ロマンスと退廃美

華藤えれなさんの新刊は、ザルツブルクを舞台とした退廃的かつロマンチックな作品。

舞台はザルツブルクの全寮制男子校。
主人公はウィーン貴族で、日本人の血を引く奏斗(受け・18歳)。
ロシア貴族の末裔で編入生のロジオン(攻め・21歳)と仲良くなるも、彼には秘密があり……

奏斗は日本人の母を亡くし、継母に苛められて育った可哀想な青年。
東洋系の見た目にコンプレックスがあり、学内では人一…

10

硝子のギムナジウム 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

いろいろな芸術が織りなす世界観

感想としては、語彙力があまりないのでどう表したらいいか悩んでしまうくらい、自分の言葉でこの本の世界観を壊すのが恐ろしいです笑。

私は普段、ほのぼのハッピーエンドものばかりを読むのでこういった切なさ全開のものは初読みでした。
BLというジャンルの文庫で泣いたのも初めてでした。
主人公2人の置かれた立場が読むには辛すぎるものがあり、何度読み進めるのを躊躇ったか分かりません。
でも、読み終わ…

9

裏切りは恋への序奏 小説

愁堂れな  サマミヤアカザ 

あと一歩!

まるごと1つのお話です。
続編がありそうな作りでしたが、どうやらないみたいですね。
やっぱりねぇって感じです。
攻めも、受けも、脇役も、みんなそれなりにキャラ立ちしてていい感じなんですよ。
話の内容も。
それなりに惹き付けられて、十分楽しめます。

それなりに。
でもね、何かが足りない。
法医学シリーズの1作目のようなガツンとくる物がないのです。
それが、非常に惜しい。あと一歩…

0

侯爵と片恋のシンデレラ 小説

秋山みち花  サマミヤアカザ 

19世紀英国が舞台の花嫁モノ

あらすじ:
十九世紀半ばの英国。
孤児のシリル(受け)は、ヴァレンタイン侯爵の城で下働きすることに。
そこで、現当主のスチュアート(攻め)の縁談を断るため、彼の許嫁として女装して夜会に付き添うことになり……

タイトル通りのあまあまシンデレラストーリーで、シリルの健気なキャラクターがなかなか魅力的。
報酬目当てだとスチュアートに誤解されたり、スチュアートを狙う伯爵令嬢に嫌がらせされたり…

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