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52/55(合計:542件)
ARUKU
るくるく
全体的にあっさりめです。引き算の美学と言うか。 足し算しまくり、ベタ甘好きの私にはやや物足りなかったかも。 印象としては、漫画というよりも童話とか小説のような雰囲気です。 独特な雰囲気をお持ちの作家さんのようですので、好みにピタリと合えばかなりはまるかも。 感情の表現も独特なので、いまいち共感できないところもありましたが、「シュミジエ」の初めての恋に震えて泣く主人公と、「楽しい俳句」のギャ…
花の名前
ネタバレ
人付き合いがとかく苦手な三日月君の世界を変えたのは それまで交わることもなかってあろう村山という青年との出会い。 何度も訪れる二人の別れと再会の時そばにはコーヒーがありました。 村山と出会い表情豊かに、積極的になっていく三日月君に 読み手は恋をするって素晴らしい!と思うはずです。 俯きがちだった三日月くんが一見自信に満ち溢れ、弱気になりそうもない村山の弱気を消してしまえるほどに強い人…
茶鬼
2009年に読んだBLマンガの中で一番傑作なモノといったらこの「猿喰山疑獄事件」だったと断言できます。 絵は好きじゃないけど、およそBLらしからぬおかしな題名に興味を持って読み始めたら、はまりました! 表情の乏しい絵も苦にならないくらい引き込まれるストーリー。 あとで思いました、こんなに秀逸なストーリーで絵もおそろしくキレイだったらひょっとして評価は別のところへ行っていたかもと・・・この作品…
菊乃
程よい長さの短編が7編(9話)入っています。 どの作品をとっても 短編の歯切れの良さをうまく生かした絶妙のラストにうならされ ますます遙々アルクさんの発想の自由さと ストーリ構成やシナリオ運びのうまさを実感させられました。 その辺に落ちていそうな何気ない日常のひとコマのようなお話から フランスのオーダーメイドシャツのお店のお話 さらには、人魚(でも足があるw)が登場するファンタジ…
久江羽
アルクさんの作品はじっくり読むべきだと思っているので、とっくに購入していたんですがゆっくり読める日が来るまで取っておいていました。 短編集でしたが、やっぱり良作揃いでした。 【ギャンブラー大竹】 思いっきりヘタレのカッコつけ男・大竹と、彼の気持ちを知りながら意識して知らんぷりをし告白してくれるのを待っている斉木のお話。 キスすらしない恋のお話っていいよね。 【シュミジエ】 人間…
ちろぽん
短編集なんですが、短編で終わらせてしまうのがもったいない作品ばかりでした。 不思議なお話だったり、切ないお話だったり、本当に今まで読んだことないようなお話を描いてくれる作家さんです! 「極東追憶博物館」表題作です。 言うなれば"手"フェチなお話。博物館のチケット売り場の男と、その手に惹かれる男。 "手"は確かに綺麗だと見惚れちゃいますよね。 遠…
なつめ
ほとんど人付き合いというものができなかった三日月くんが村山に出合って、最初は拒みながらも徐々に変わっていく過程がよかったです。三日月くんの卑屈で素直じゃない感じが可愛いらしかったですね。 いろんな方がおっしゃっていますが、自分も最初は絵に抵抗がありました。目の感じや顔と体のバランスなどなど。でもなんというか作品の空気感がいいんですよね。絵柄もストーリーに合っていて、読んでるうちに気にならなくなり…
meg
アルクさんは短編もいい!!良すぎて長編で読みたい、続きが気になる~、もっと膨らませて是非とも長編で読みたいよぅ、、そんな作品ばかりでした。 中でも表題作がツボに入りまくりで、短い話なのにウルっと。この話が好き過ぎるので神評価。 『極東追憶博物館』 博物館で働く天涯孤独な康夫の手に恋をしたグレゴリー。 グレゴリーに断りの手紙を書く康夫の気持ちが切ない。 一言自分が男だと言えばいいのに、…
藤棚
シリアスからコメディまで、幅広く楽しめるお得な一冊です。 表紙の柔らかくどこか哀愁が漂う色合いが素敵だと思いました。 どの作品も私にとっては外れがなく面白かったのですが、 特に好きなのは表題作と『役に立たない人』『恋蜘蛛』です。 美しい「手」に恋をする男と、 その男に惹かれていく青年が描かれる表題作。 もう帰ることの出来ない祖国を思い、 寂しく暮らしていた青年の心を 温かく包ん…
今回の短編集はどれも切なさを少し含みながらも、人を思う気持ちを紙の上に堕ちた水滴が広がっていくように染みわたらせる、ちょっとしたデザートのような話の数々です。 本当に、心を描くのが上手いです! 表題作 戦後、ロシアに組み込まれたウラジオストクに住む康夫は本土にいる家族と離れ離れになり、帰れない。 そして宛先不明で帰ってくるのに手紙を書き続けているさびしい人だと思う。 小さな博物館で顔…