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ARUKU
ともふみ
ネタバレ
例えば、ここにコップ一杯の水があるとします。 一杯の水は、誰にとっても物理的に一杯の水であることは絶対的な事実。 だけど、クーラーが効いたカフェでお茶している人にとっての一杯の水と、インフラどころか飲料水の基準に足る地下水さえ汲めない土地の住人にとっての一杯の水を比べたとき、それぞれにとって同じだけの価値があると考える人はまずいないでしょう。 その価値をわけるのは重要性であり、単純に言えば、…
だらむし
この表紙にこそキッカと秋緒の関係性が詰まっているように思いました。愛おしく慈しむような秋緒の仕草。家族を喪い独りきりとなった秋緒のそばにずっと居てくれたキッカのことを、包むように触れて笑う二人の絵に心が安らぎます。 悲しいと取るべきか幸せと取るべきか、ハッピーエンドなのにうっすらと残る喪失感はいつまでも拭えず、でも秋緒が笑っていると私も嬉しいのです。 2巻での癒しは火鼠・伝助に続く明日屋の…
ARUKU先生の良さとらしさが凝縮された連載です。 和風ファンタジーでありながらも決して可愛らしいだけではなく、読み手がゾッとするような描写も含まれています。それらすべてをひっくるめてとても面白くグイグイと引き込まれるストーリー展開です。 ……といっても、伏線の回収がはじまるのは後半ですし、お話の構成自体はおおむね『古道具店・明日屋』を舞台とした一話完結型。ですから必ず数十ページで区切りがあり…
雀影
高校生の、どうにもならない初恋。 恋を感じた時のドキドキ、キラキラ。 束の間の成就と、望まない破局。 うわー、思い返しただけでもウルウルしてくる。 この厚さのコミックで、丸々1つのお話なのでボリュームたっぷり。 更に、モノローグが非常に多いので、マンガとしては普通じゃなく文書量が多い。 というわけで、常々思っているのだが、ARUKUさんの作品って なんで、小説じゃないの? …
茶鬼
ARUKUさんの作品にしては思い切り現代風の明るい高校生の二人が表紙。 いつもとどう違うんだろう? でも、この本の厚み。 あらすじ含め全くの予備知識を入れずにこの本を手にした時の期待感。 絶対裏切らないARUKU作品だから! ・・・かくして、ティッシュが手放せないほどにボロボロと涙がこぼれて絵がかすんでセリフが読めなくなるほどに心を打たれました!! カトリックの全寮制の高校を舞…
上条当麻
ネタバレ有です 上に、アイスを食べる二人のイラスト 下に描き下ろし漫画 全体的にちびキャラです 「まさき まさき」(わんわん♡)(尻尾を振っております) 柾は読書を邪魔されてちょっとイラッとしています さらに 「まさき まさき」(わんわん♡)(まだ尻尾を振っております) 柾はさらにイラッとして顔を下にしています そしてついに 「いいかげんにうるさーい!」(ニャーッ)…
スズキ27
忘れていた記憶や子ども時代の宝物を思い出させてくれるような、懐かしい匂いがする物語でした。 「君が僕に残していった数々の記憶 それが今も 大人になった僕を支えている」 27歳の主人公の回想が始まるシーン。美しい文章にぐっと惹き込まれます。 人前では「王子と乞食」のような立場で接している2人の、禁断の愛。…禁断の愛! 原点でした、初心でした。溢れかえるBLの中で忘れかけ…
らりたん
しゅみじゃない評価でレビューを書くのは少し気が引けたのですが、この一冊が私の好みの基準をよりはっきりとさせてくれたので、書きます。 なんといっても絵が苦手でした。もともと、キャラクターの表情や動きの豊かな絵が好みなので、たとえ話が今一でも、キャラクターの表情や動きが魅力的だったり、線のひきかたや構図の取り方に躍動感があれば(どういう表情や動きに豊かさを感じるかさ人によると思いますが)、それだ…
金持ちの北条と貧乏な柾の物語 北条の言葉や心理描写からも伺えますが、 お金では買えない、父親からの愛情ってやっぱり大事みたい。 同性を意識してしまう、理由の一つかもしれないなぁと思いました。 序盤では、 北条は柾に対して、一目惚れして、積極的なアプローチを試みます。 が、この学校独特のヒエラルキーと彼のお金や地位で何でも簡単に解決してきた習慣もあってか、アプローチする前の心理状況が…
ローマ時代
相変わらず読ませます!!キング・オフ・グッドストーリー作家です★ ARUKUさんの描くお話はどれもストーリーがしっかりしていて、文章のひとつひとつに魅力があります。この方のすごいところは、1ページめの冒頭に魅力があること。 「あれから10年たった今でも誓って言えることがある たとえこの先どれだけ素晴らしい人に出会おうとも 僕が17歳のときに失った恋以上に もう僕は他の誰かを愛することはで…