綺月陣さんのレビュー一覧

チェッカーフラッグ 小説

綺月陣  やまもと和成 

脇役に惹かれちゃいました

身体だけの付き合いだった上司との付き合いに疲れてきた       
受け様と有望なのライダーとの駆け引きの無い真っ直ぐな愛。
受け様は会社の上司と快楽だけを目的とした排他的な付き合いを
していましたが、上司の傲慢で嫌味な言動と態度にイラつく。
そんな受け様が眩しい程真っ直ぐで若いライダーの攻め様と
スポンサー社員として会話するようになって安らぎや
微笑ましさとともに、男としての魅力を感…

1

殉愛 小説

綺月陣  周防佑未 

なんとも切なくも美しい愛

これはハッピーなのかアンハッピーなのか・・・
愛に殉じた為に誰もが傷ついてしまった。
でも、理性などこの愛を前にしたらなんと
儚いことだろう。
運命のいたずらのようにダメだと知りながらも
惹かれあう魂をどうする事も出来なかった二人。
それが破滅へと繋がるとしても・・・
う~ん、奥深い作品でしたね。
かなりシリアスになってしまう内容なのですが
明るくお軽い作品好きの私でも惹きこまれ…

10

殉愛 小説

綺月陣  周防佑未 

恋愛の最初から終わりまで

98年イマージュクラブ掲載の短編2本を収録した1冊。
最初にネタバレします。。。。
死ネタです。2本とも恋人達は亡くなります。
でもそれは、決して不幸ではなく、不幸を乗り越えた末の幸せなのです。
と、書いてしまうと、じゃあ、死によってしか二人は結ばれなかったの?ではそれじゃあ幸せと言わないのでは?
この本のあとがきに作者さんが言っています。
まさに題名通りに「愛に殉じる」そして「メビウ…

11

仮面の恋 小説

綺月陣  ひたき 

化粧で偽る

至〔受〕は思いっきり化粧をし髪にメッシュも入れて夜の街を彷徨っては援助交際するという快楽的な生活を送ってます。
ある時、至はとりわけ目立ついい男をみかけ、その彼が人探しをしているのをいい事に、「そいつを知っている」と嘘をついては室岡〔攻〕をあちこち引っ張りまわし、また電話で「いまそいつと居る」とまで嘘を付いて彼を呼び出したりをもします。
でも最初はただからかい半分な至だったんですが、途中から室…

2

梔子島に罪は咲く 小説

綺月陣  高緒拾 

そこはかとなく耽美JUNEの匂い

今でもあるかどうかは知りませんが、島全体が売春島になっているという島があるという話を何かで読んだ事があります。
島ぐるみでの売春、売春目的で訪れる外からくる人々、そういう島があるのだ、と。

綺月さんもひょっとするとその島をモデルにしたのかもしれませんが、人気デザイナーの諏訪〔攻〕は同窓会で梔子島を訪れる事になります。
美人を見慣れ贅沢な生活に慣れている諏訪にとっては、島の女コンパニオン等…

12

この次は、もっと 小説

綺月陣  西村しゅうこ 

48手をねだる受!!

帯『失神するまで…してほしい』

いやー、この作品好きです。
ストーリー自体はシリアスなのに、何故でしょうか、どこかしらコミカルささえ感じるのは。

リーマンモノで、同僚ライバルモノです。
ともかくまあ何だかんだあって、大蔵〔攻〕は速水〔受〕を犯しちゃう訳ですが、この速水の淫乱度数っぷりがハンパない。
強姦で始まった2人ですが、くっついちゃいます。
そして速水の言う台詞が凄い!何と…

4

この世の楽園 小説

綺月陣  朝南かつみ 

いい意味で予想を裏切られました

帯『僕の可愛い二頭の犬-』

この作品はネタバレしないで読んだ方が絶対面白いんじゃないかなー。
表紙やあらすじで、下僕攻2人にお坊ちゃま受かと思ってたらまさかの兄弟モノ!!
兄弟モノスキーとしては思わぬところでジャブをくらっちゃいました。
ガチ兄弟の破天荒な弟・賢司×生真面目な兄・悠介があるではないですか!
といっても主人公の悠介は、仕えるお坊ちゃま聖也の下僕で「ご主人様」呼びしてひた…

3

捨てたもんじゃねぇ 小説

綺月陣  水名瀬雅良 

言葉遣いかな・・・

挿絵の水名瀬さん目当てで買いました。
物語は受けの視点で一人称で書かれています。
田舎に住む寡黙で日本男児の見本みたいな攻めと、それとは全く対極にあるような、軽くて現代的な受けのお話。
設定もストーリーも決して苦手ではないのですが、中立の評価にしたのは、言葉遣いのせいかな・・・と思います。
確かに使われてる言葉遣いは亮や隼人の性格をよく表現していると思うのですが、私にはどうしても気になって…

2

真夜中の標的 神崎&那月シリーズ 小説

綺月陣  高座朗 

キャラ・過去・事件・・全部濃い!

スプラッター系BLとでも申しましょうか^^A
紙面全体、血の粘着に塗(まみ)れています。
綺月作品らしいと言えばそう、とにかく悲惨なシーン多でした;

心地良い所は、那月(受)と史朗の眼(攻)と藤代(史朗の後輩刑事)の優しさぐらいで、あとはエロいしグロいし!
過去も今も那月の存在が狂気を引き寄せる、自分がいなければと思い知らされる数々の事件でも、先の方も仰っていますが、なのに那月、物怖じ…

1

捨てたもんじゃねぇ 小説

綺月陣  水名瀬雅良 

キャンキャンな“受け”の健気さが可愛くなってくる。

綺月作品の「コミカルほのぼの」枠。

読み始め、受けの軽薄さとうるささが気になってしまって、柿野坂が思ったのと同様に嫌悪感があったんです。
ここのひなびた温泉郷にも迷い込んだのも、行く先だった隼人にだって確認をとっていないし、助けてくれた柿野坂にも吠えまくるしで、考え無しで軽薄でおまけにドジで!
老婆心なんだけど。
でも、だからこそ、ちゃんと責任や背景を考えたりしてくると、応援しちゃうん…

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