綺月陣さんのレビュー一覧

龍と竜~銀の鱗~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

あの颯太ちゃんが!!

前作2作で可愛くていい子で癒しでもあったあのちっちゃくて幼かった颯太〔受〕がこんなに大きくなって……。
しかも彼は、育ての親である龍一郎と兄の竜城のセックスシーンを見てしまい、ある意味反抗期的なものを迎えてしまい、自宅には帰らずに、養子縁組をした為に今は叔父である次郎の家に入り浸る様になります。
そして颯太は自分が次郎が好きな事に気付きます。
キスを迫り、もうまるで小悪魔ちゃんですよ!

6

殉愛 小説

綺月陣  周防佑未 

今だからかえって輝ける作品

こういう作品ばかりになると、ちょっとブルーになりますが、
今の時代だったら、ピリッとスパイスになるような作品ですね。
98年の作品ですが、かえって新鮮に思われます。
耽美で湿度たっぷりな雰囲気だけど、小気味良く進んでいく展開
そしてふっと浮遊したような、余韻のあるラストは安定感がたっぷりで
ぶれていません。
「殉教」の最後にストーリーテラー役で出てくる老刑事は、推理モノの最後に出てくる…

5

いつもお前を愛してる 小説

綺月陣  ともゑななこ 

名作背徳のマリアの原点です。

既刊「いつもそこには俺がいる」の二人の続編です。
そして「背徳のマリア」が集録された初版本になります。
心が通い合う本当の恋人同士になるまで十年の歳月をかけた
二人の続編は甘々な展開から始まったと思ったら
受け様の男同士に対する嗜虐的な後ろめたさから
いきなりの落ち込む展開になっています。
愛されているのにすれ違ってしまうのはやはり10年の
セフレ関係のなせる業でしょうか
まぁ、相…

2

罪と罰の間 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

萎びたオヤジ!


ストーリーとしては世間から捨てられた男…でしょうか。


ありきたりといえばありきたりですが、この作品はその設定を生かしていますvV
とくに、オヤジの捨てられたことによるものでしょうか?萎びた感がすごくいいです。


しかも、小説でしかできない表現もあり、受けのオヤジがシテル最中に話す冗談もムードを壊すことなく笑わせてくれます。


小説ということであまり読まない方も多いと思いますが、挿し絵も多…

1

チェッカーフラッグ 小説

綺月陣  やまもと和成 

脇役に惹かれちゃいました

身体だけの付き合いだった上司との付き合いに疲れてきた       
受け様と有望なのライダーとの駆け引きの無い真っ直ぐな愛。
受け様は会社の上司と快楽だけを目的とした排他的な付き合いを
していましたが、上司の傲慢で嫌味な言動と態度にイラつく。
そんな受け様が眩しい程真っ直ぐで若いライダーの攻め様と
スポンサー社員として会話するようになって安らぎや
微笑ましさとともに、男としての魅力を感…

1

殉愛 小説

綺月陣  周防佑未 

なんとも切なくも美しい愛

これはハッピーなのかアンハッピーなのか・・・
愛に殉じた為に誰もが傷ついてしまった。
でも、理性などこの愛を前にしたらなんと
儚いことだろう。
運命のいたずらのようにダメだと知りながらも
惹かれあう魂をどうする事も出来なかった二人。
それが破滅へと繋がるとしても・・・
う~ん、奥深い作品でしたね。
かなりシリアスになってしまう内容なのですが
明るくお軽い作品好きの私でも惹きこまれ…

10

殉愛 小説

綺月陣  周防佑未 

恋愛の最初から終わりまで

98年イマージュクラブ掲載の短編2本を収録した1冊。
最初にネタバレします。。。。
死ネタです。2本とも恋人達は亡くなります。
でもそれは、決して不幸ではなく、不幸を乗り越えた末の幸せなのです。
と、書いてしまうと、じゃあ、死によってしか二人は結ばれなかったの?ではそれじゃあ幸せと言わないのでは?
この本のあとがきに作者さんが言っています。
まさに題名通りに「愛に殉じる」そして「メビウ…

11

仮面の恋 小説

綺月陣  ひたき 

化粧で偽る

至〔受〕は思いっきり化粧をし髪にメッシュも入れて夜の街を彷徨っては援助交際するという快楽的な生活を送ってます。
ある時、至はとりわけ目立ついい男をみかけ、その彼が人探しをしているのをいい事に、「そいつを知っている」と嘘をついては室岡〔攻〕をあちこち引っ張りまわし、また電話で「いまそいつと居る」とまで嘘を付いて彼を呼び出したりをもします。
でも最初はただからかい半分な至だったんですが、途中から室…

2

梔子島に罪は咲く 小説

綺月陣  高緒拾 

そこはかとなく耽美JUNEの匂い

今でもあるかどうかは知りませんが、島全体が売春島になっているという島があるという話を何かで読んだ事があります。
島ぐるみでの売春、売春目的で訪れる外からくる人々、そういう島があるのだ、と。

綺月さんもひょっとするとその島をモデルにしたのかもしれませんが、人気デザイナーの諏訪〔攻〕は同窓会で梔子島を訪れる事になります。
美人を見慣れ贅沢な生活に慣れている諏訪にとっては、島の女コンパニオン等…

12

この次は、もっと 小説

綺月陣  西村しゅうこ 

48手をねだる受!!

帯『失神するまで…してほしい』

いやー、この作品好きです。
ストーリー自体はシリアスなのに、何故でしょうか、どこかしらコミカルささえ感じるのは。

リーマンモノで、同僚ライバルモノです。
ともかくまあ何だかんだあって、大蔵〔攻〕は速水〔受〕を犯しちゃう訳ですが、この速水の淫乱度数っぷりがハンパない。
強姦で始まった2人ですが、くっついちゃいます。
そして速水の言う台詞が凄い!何と…

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