綺月陣さんのレビュー一覧

背徳のマリア 上 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

キモチワルサを堪えながら読む「上巻」

異色も異色、ななめ上のBL。
いや、これを軽々にBLとか言っちゃっていいんだろうか?
むしろ、ある種のSFだと思うんだよね。
それもデヴィッド・リンチとかデヴィッド・クローネンバーグあたりのキショい映画に出てきそうな(←一応、ほめ言葉であります)でも、嫌いじゃない。

本作は「人魚の声が聞こえる」「体温は証明する」「背徳のマリア・前篇」
「背徳のマリア・追憶」と4部構成になっております…

7

殉愛 小説

綺月陣  周防佑未 

本人達はハッピー

『メビウスの環』が好きです。
死ネタ。
恥美です。
淫靡な世界がたまらない作品です。
これは 本人達が笑いながら死んでいくので
ハッピーエンドでしょう。
死んでもお前と俺は離れないぜ!ずっと一緒さ!
固い絆の男同士の約束です。
この感じがたまらなく萌えちゃいます。
血だらけで死んでいくのも映画のようで良かったです。
納得できる仕上がりになっています。
私は死ネタが好きなジャン…

1

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優しい悪魔

この小冊子の中では「優しい悪魔が同居人」だけが既読です。

普段はウサギのようにビクビク、オドオドしている超ネガティブな宇佐見が職も家もなくしてやけ酒飲んで大暴れ、それを、何だか強面な、もしかしたらヤのつく稼業の幹部?みたいな男に拾われて、、、
っていうのが本編。

この小冊子は、駿河の職業がわかったあとのお話。
せっかく気持ちよくデート気分で、二人で外でお酒を飲んでいたのに、24時間…

0

罪と罰の間 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

おっさん萌え

節約生活だった。
ツマシイ結婚生活みたいなトコロが
なんだかかわいいかったです。
受けおっさん。
このおっさんが実にいい!!
最初から何もかもダメだとあきらめきっていて ホンマダメおっさん。
これは 車に落ちていたらひらってしまいます。
母性本能くすぐりまくり。
おっさんをひらったのが 攻めで美形のイカサマディーラー。
でも 質素倹約しているお母さんです。
このカップル両方憎め…

0

梔子島に罪は咲く 小説

綺月陣  高緒拾 

売春島

恥美の傑作。名作。
神。
綺月陣先生の代表作です。
これ以上の恥美本は今は探しても見当たらないです。
淫靡で殺伐。
淫乱で無垢。
売春島で出会ってしまった美しい男娼は
売春でしか生きる道が無い15歳の少年だった。
社会的地位も良識もこの少年には関係が無かった。
ただただ自分の身体で相手を喜ばす事が少年の仕事であったから。
快楽にのめり込み 人生さえも捧げてしまった男。
どこま…

5

龍と竜 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

甘さが漂うハードボイルド

仁義ってこのヤクザにこそ当てはまるんじゃ・・と思わされるほど、包容力のある男前なヤクザ・龍一郎×生きることに一生懸命な美人・竜城の二人のお話です。

ヤクザものっていうのはBL界隈でも一つのジャンルとして確立してますよね。
ヤクザ攻めスキーとしては色々読んできたつもりなんですが、ここまでヤクザの雰囲気を上手く表現出来る作者さんってBL界広といえど、中々いなんじゃなかろうか・・・と思います。

2

梔子島に罪は咲く 小説

綺月陣  高緒拾 

堕ちて、堕ちて、その先は?

好き嫌いが、別れる作品だと思います。
なんたって暗い、重い。読んでいて、ストーリーもさることながら、行間から漂う退廃的で濃密な空気に、息苦しくなりました。
その感覚は、山藍先生や木原音瀬先生(FRAGILEなど)の作品など、確かな筆力の作家さんの作品でしか味わえないものだったので、私としては神評価をつけます。
初めて読んだ、綺月先生の作品だったのですが、一気にファンになりました。

さわ…

11

獣―ケダモノ 小説

綺月陣  青海信濃 

読み手は選ぶが、突き抜けた作品

いや~…びっくりしました。。
何にって・・・今まで結構な数のBL作品読んできたつもりでしたが、ここまで突き抜けてるというか、完全にイッてしまっているというか、あらゆる意味で度肝を抜いてくれた作品は初めて。


攻めさまの愛情表現(受けさまの身体から出たものなんでも喜んで食べちゃいます)や、受けさまの思考回路が、すでに私の理解の範囲を軽々突き抜けてます。が、あまりにも軽々突き抜けすぎて逆に読…

8

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ずいぶんと待たされましたよぉぉぉ!

もはや応募したことも忘れ気味だったGポイントキャンペーンの小冊子Bです。
届いた時に、本気で海王社?なにか応募してたっけぐらいの勢いでしたので。
遅れに遅れた小冊子無事に届いてひとまずは安心しました。

『龍と竜』目当てで応募しました。
■石神龍一郎の憂鬱
親カプの龍×竜城の話でした。
粗っぽい案件を片付けてきた龍が、自宅で出迎えてくれた竜城が自分を何の疑いもなく普通に出迎えてくれ…

0

物の怪小町 小説

綺月陣  羽根田実 

素直になれない受け

まず、京一なんですがツンデレなんて可愛いレベルじゃないです。航洋と顔を合わせれば暴言ばかり。物の怪小町で1番人気の樹里のことも八つ当たりで傷つけます。
1度ならず2度もですよ。ちょっと呆れてしまいました。
航洋にも「最低」と言われますが、これは自業自得。
でも物の怪小町の姐さん達は良い人たちなんですよ。ママも樹里も京一の良き理解者であり、可愛がっているのがすごく伝わってきます。
樹里が小峰…

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