綺月陣さんのレビュー一覧

龍と竜~銀の鱗~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

小悪魔颯太、がんばれ

すっかり大きくなった颯太の小悪魔っぷり!すごかったです。

会話だけ見ていると恋人同士のいちゃこらにしか見えないやり取りには、ニヤニヤが止まりませんでした。年下小悪魔に翻弄されるオヤジ最高です。
思えば次郎との初対面のときからすでに素質ありだったし、次郎はと言えば口移しする龍と颯太にドキドキしてたし。半裸で次郎の膝に乗って口移しをせがむシーンがよかったなぁ。ど
周りに寄ってたかって甘やかさ…

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龍と竜~白露~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

いろんなシチュでエロ増量

今回は婚約までのお話でした。気持ちが通じた後なので、エロ増量。でも子連れなので、いいところで颯太乱入します。子どもって普段は朝までぐっすりなのにそういう時に限って不思議と起きてくるよね~、とそういうところは作者自身の経験からなのかなと思いました。

龍の生い立ちを知ったり、ヤクザのルールとはいえやきもちを焼いたり、竜城が自分の気持ちを一つずつ確かめていくようなエピソードが並んでいて、極妻への覚…

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龍と竜 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

家族もの+ヤクザ→アットホーム

綺月作品というと痛いと思ってましたが、これは温かいお話でした。こういうお話もちゃんと面白くて、痛いお話が得意と言ってもそれしかないわけじゃないんだと思いました。
描写に過不足がなく、作者の思い入れが暴走しないから読みやすかったです。

子連れ物は苦手なんですが、弟ということもありこれは平気でした。颯太が健気でいい子だったからかも。家族団らんしているシーンはほほえましかったですし、恋よりも颯太…

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銀の不死鳥 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

BLでない小説を読んだような読後感

綺月さんの作品ってどうしてこう面白いんだろう。私は大好きです。

エログロと言われるようですが、確かに要素として凌辱輪姦・カニバリズム・3P・暴力描写・解剖描写はありますが、一貫して愛の物語でした。
綺月作品の心理描写は切実なものがあり、狂気と紙一重とさえ感じますが、それがものすごく人間らしいと思うのです。

そして彼らの選択、物語の展開がすごい。逼迫した状況を乗り越えようとする選択がた…

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ホタル 小説

綺月陣  青海信濃 

一つ一つの場面が端正で美しい

綺月作品を読むのはこれで4本目です。毎度痛く暗く切ないお話を描くのがうまいなぁと思います。真に迫っていて、とても軽く読み流してしまえるようなものではありません。

このお話も、重い。

祐との関係に悩む孝輔の描写。沢野にふたたび襲われる祐の描写。
余計な言葉を省いてぽつぽつと必要なところにライトを当てるような、シンとして静かな描写に胸を打たれました。心を引き絞られるような場面なのに、美し…

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倒錯者Aの告白 小説

綺月陣  榎本 

続編「~功罪」を挟んで2度読むべし

なんかもういろいろツボでした。

過去に運命的な出会いをした東間と嵐の恋は、最初のボタンのかけ違いから壊れてしまっていました。東間の罪悪感と嵐の無邪気な欲望のまま、どこまでも転げ落ちてゆく予感におののいた東間は嵐から逃げ出してしまいます。
しかしその後も東間は罪悪感からは逃げられず、あてどもなくさまよう日々。
腐りながらも元来の正義感を捨てきれずにいた時、突然嵐と再会します。
嵐は東間を…

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倒錯者Aの功罪 小説

綺月陣  榎本 

Hシーンで初めて涙した

「~告白」の二人の過去のお話。
この二人の関係が、SMの痛さもあるのだけれど、気持ちの上ですごく痛くて。
東間視点よりも、嵐視点で語られる部分は読んでてつらかったです。本当はノーマルなのに、東間を喜ばせたい一心ですべてを受け入れようとする嵐が悲しかった。
特に、辞職した東間と最後に交わるシーンは切なくて悲しくて。東間を待ち続ける嵐の姿に胸がひりひりと痛みました。
そして長井刑事が本当にいい…

1

梔子島に罪は咲く 小説

綺月陣  高緒拾 

「梔子」というタイトルの絵のようでした

BL小説はあまり読んだことがないのでどの辺の評価をつければいいのか迷いました。
渇仰を読んで小説も面白いかも??と興味を持って、高緒拾さんのイラストに惹かれて読んでみました。まだ読んだ小説はこれが3本目です。
そんな初心者目線のレビューをば。

よく仕事も忘れてのめり込む、なんて言いますが文字通りそれをやってくれる攻め様。受け様の前に完全に理性を吹き飛ばされてしまう攻め様なんてはじめてでし…

5

祈り 小説

綺月陣  梨とりこ 

すさんだ気分になる

攻と受のラブストーリーというより、受と元恋人の病んだ相互依存が中心の話。、二人の病みっぷりとドロドロした関係についていけなかった。暴力的なシーンも多く、読後感がよくない。まともな精神をもった攻が唯一の救いだけど、白馬の騎士みたいで、現実感がなく、印象に残らない。ご都合主義のラストも萎えた。

4

物の怪小町 小説

綺月陣  羽根田実 

物の怪達の不屈のパワーが素敵過ぎ!

まず、綺月先生のこういう作風は珍しいと驚かされました。
突っ込みたい処もあるのはあるんですけど、お話の勢いに圧倒されてあっという間に読んでしまいました!
先生の作品にしては、疾走感たっぷり&読後感もいいので私的にオススメ作です。

オカマバーを舞台に恋愛物語が繰り広げられていきます。
オカマバーと聞いただけで躊躇しそうですけど、オカマ世界の様々な事情を人間ドラマ風に垣間見ることができて新…

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