綺月陣さんのレビュー一覧

殉愛 小説

綺月陣  周防佑未 

「このような成就」はどうですか

トピ内でお勧めを受け購入しました。「ドロドロが読みたい人に」とのお勧めでしたが、私の印象は「哀しみ」でした。
以下、激しくネタバレです。


BL版「黒い報告書」。
1998年の作品との事ですが、昭和的な匂いが漂ってきます。というのは、昔私が小学生の時(昭和50年頃)、歯医者とかで隠れて読んだ(!)大人の週刊誌、今思うと週刊新潮で全く真っ当な週刊誌なのですが、その有名連載「黒い報告書」を…

13

背徳のマリア 下 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

魂が口から飛び出るかと思った

衝撃的すぎて、読了してから呆然……。
当時だから発表できたようなもので、今の業界事情だったら完全スルーどころか下手したら封印ものだと思う。
ヤンデレなんて可愛い表現すっとばして、もはや妄執とよべるベレル。

表題作の兄弟よりも、個人的には医者カップルの方が好みです。
というか、これダブル主人公で、安藤を通して互いにリンクしてる話ですよね……。
受が自分で腹をかっ捌くとか、もうどうかして…

9

背徳のマリア 上 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

印象的な表紙と裏切らない中身

BL界にはままある「もしも自分が女性だったら、攻は自分を好きになってくれるだろうか」という、受のセンチメンタルな語りが……。

まさかのまさか、本当に女にしちゃうお話は、BL界広しといえどそうそうない。

この一種狂気じみた受の、ねっとりねっちりとした攻への執着には、思わずぞっとするものがある。
自分の社会的地位や立場、性別に戸籍等々全てを捨ててでも、攻に振り向いて貰いたいという、悲しい…

5

いつも隣に俺がいた 小説

綺月陣  周防佑未 

そうなりますか

過去、旧版を何度も読み返すくらい大好きな作品でした。 

最初から真崎の執着は激しく腹の立つ事も多々ありましたが
それも全て倫章を愛してるからだと最終的には納得してきましたが
今回の行動に対しては本当に大馬鹿野郎と殴ってやりたい気分です。

ここまで来ると愛してるからでは済まされないような…。

いくら朦朧としてても他の男を抱いちゃ駄目だよ真崎っっ。
まだ片思いの時ならともかく今…

9

龍と竜~啓蟄~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

次郎さん…

まさかこれが最終巻になろうとは? ううっ、せっかく次郎さんと颯太が結ばれてラブラブな場面が読めると思っていたのに、思ったより2人の仲はラブラブではなかったみたい。 颯太が怒るのも無理はない。 でも宝物なら、大事すぎるなら、相手の事をもっと愛でてやれよぅ…。 他の人間を抱くくらいなら颯太を抱いてやれよぅ…。と思ってしまった。 前作で凄く男らしい次郎さんを見ていたのにこのヘタレさは何なんだーっ! 先生…

0

龍と竜 ~虹の鱗~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

えっ!

まさかこの展開は予想していなかったぞ。 18歳になったら次郎と結ばれることを信じて成長してきた颯太ですが、やはり相手は次郎さん。 浮気現場をとうとう見てしまったんですよね…。 子供の言う好き好きだけの世界とは違い一応ヤクザですから、体の関係が取引に使われることだって有るわけで。 そんなこと颯太に話しても理解できないだろうし。 でもねショックだったのは解るけど、次郎さん以外に初めての身体を開いてどう…

5

龍と竜~銀の鱗~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

うっ…どうしよう

ヤバイ!!!!! なんだか今回の次郎さんがカッコよく見えてきた(驚) メインは表紙の通り次郎さんと颯太。 颯太13歳に成長しています。 前作までの颯太を見てるとリューリューだったはずが、なぜかジロちゃん?!  前回からの成長途中が書かれてないので解りませんが、颯太にとっての欲しい愛情を次郎さんは無意識に与えてあげたんだと思う。 その愛情を守ろうといつしか特別な感情になってもおかしくないしね。 子供…

1

龍と竜~白露~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

また凄いキャラが

前作で家族になった3人ですが、今回はそれに追加してまたアクの強そうな人物が登場しましたよ。 前にも少し登場してた龍の義兄弟・次郎。 もうね、なんていうか龍の時はまだカッコいい(外見)って言葉を使っても誰からも文句は出ないと思うの。 だけどこの次郎さんは、ね…(笑)  前半のお話ではヤクザということでの出来事が2人の溝を深めていきます。 というか竜の方が1人グルグルとして龍を選んだ割に覚悟がまだ足り…

1

龍と竜 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

人情ヤクザ

それぞれに必要なものをお互いに求めて満たされて。  ヤクザものということで勿論すんなりといくわけもなくカタギの竜からすれば、やっぱりヤクザのせいでという事件も起きて感情が爆発します。 でもそれを最終的に包み込んでしまえるくらい懐の大きな人間の龍一郎です(そしてその組の人間も)。 昔気質と言うか義理人情のヤクザって感じで、最近よく読む見た目もカッコ良くてスマートな雰囲気のヤクザとはまた一味違い惹かれ…

1

ブライダル・パニック! 小説

綺月陣  氷栗優 

笑いあり涙ありのビビビ婚

綺月さんは”梔子島”のシリアス、ほの暗く重いイメージがあったので、180度違う底抜けに明るいコミカルな今作に、いったいどんだけ振り幅あるのとびっくり。

そして、ひじょーに面白かったです。さすが、ベースの文章力・構成力の高さあっての、笑いでした。
神にしようかと思ったけど、シリアスにとっておきたいので迷いましたが萌え2です。

レポーターを夢見る駆け出しアナウンサー、月岡。仕事に困り、意…

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