綺月陣さんのレビュー一覧

背徳のマリア 下 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

思いつめて…

女の身体になり圭介に愛されるようになった彰。
圭介は女だからとかでなく彰を愛しているのに、彰はいつまで経っても不安です。
子供好きな圭介に子供を産んであげる事ができない、子供が居れば自分達は大丈夫、という彰の気持ちが本当にもどかしくて切なくて仕方ない。

黒崎医師の残した受精卵、その存在から彰が思いついた事。
そこまで思いつめた彰がただただ痛々しいです。

読後、しばらく呆然としてし…

3

背徳のマリア 上 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

苦しかった…

なかなか読む勇気が持てなかった作品の一つです。
重くて苦しくて、何度もストップしながら数日かけて読了。

圭介が好きで好きでどうしようもなく、身体を女に変えた彰。
性同一性障害ではなくただ圭介に愛されたい、それだけの想いで。
自分が彰という事は明かさず「あきら」という女として圭介に抱かれる彰の気持ちを想像すると、胸が苦しくて仕方ありませんでした。
上巻での圭介×彰は一応ハッピーエンドで…

2

スレイブ・ゲーム 小説

綺月陣  小山田あみ 

ライオンとリスと変態と

タイトルに『スレイブ(奴隷)』がついて不穏な感じですが、すっごく面白かったー!
表紙には3人。この中の2人が1人をスレイブにするのかと思ったんだけど、真ん中の大悟(攻め)は終盤巻き込まれるだけです。
スレイブにされるのは左の理久(受け)。
理久をスレイブにするのは右のトーマです。

理久の私生活トラブルをトーマが解決してくれ、その報酬を理久の体で払わされる事になるんだけど、トーマが悪徳弁…

17

東の爽碧、西の緋炎 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

あぁぁううっ

久々に胃がムカムカするのが来たよ! そうだよね龍竜シリーズでもあるけど獣シリーズでもあったんだよ、この本は… 前回の続きで、最初っからぶっ飛ばしてますよ。男の方は当然助からないとは思ってましたが、女の方もねぇ。馬鹿な娘だ。 でも今回なにより嬉しかったのは、じろちゃんと颯太のシーンが久々に読めたこと! 廉や竜たちのラブラブシーンはあるのに、なんでじろちゃんたちのはないんだようっ!と、ずっと焦らされて…

1

東の双龍、西の唐獅子 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

東の颯太と西の廉

「龍と竜」の颯太と、「獣」シリーズの廉が中心となって、新章開始!的な一冊です。
そして休筆されていた綺月先生の復帰作となるのですね。私は昨年に先生を知ったもので、休筆と復帰をほぼ同時に知りましたが、待ち望まれたファンの方々は感慨もひとしおだったことでしょう。
本作の内容をサクッとまとめますと、大学生になった颯太と、関西の雄の廉が東京で出会い、互いに何者かも分からずに友達になります。それから、…

5

龍と竜 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

なんちゃって極道(たまにバイオレンス)

私にしては珍しく…おそらく初めて、CDを先に聴いてから原作を読みました。

主人公は20歳の青年・竜城。やや複雑な家族事情により、年の離れた弟・颯太と二人で慎ましく暮している頑張り屋さんです。バイトをしているカフェの客であるヤクザ・石神に何故か気に入られて、自宅であるボロアパートで颯太と三人、家族ごっこのような時間を過ごす間柄になります。夜のバイト先であるホストクラブでも何かとサポートしてくれ…

1

龍と竜 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

甘辛mixにハマる

未読のまま2年ほど積んでいたこの本。何か甘辛いものが読みたいと思い取り出しまして、ハマりました。綺月先生の作品は昨年に「獣」シリーズは読んでいて(神評価で大好きです)、これも相当ハードなのだろうかと思いましたが、甘辛mixのとても面白いものでした。
続きの「白露」まで二冊持ってましたが、ラストまで一気にポチってしまいましたよ。
えーと、有名シリーズなのでご存知の方も多いでしょうが、ヤクザと一…

3

罪と罰の間 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

愛し愛される事が生きる理由。

表紙の雰囲気と粗筋そしてタイトルから、犯罪、執着、病みとかそういう内容かと思い込んで読み始めましたが、違いました。
表紙の金髪の男が、うつむいている方の中年男を救う、自分も重い十字架を背負いながら、まるで天使のように自業自得で全てを失って自殺しようとした男を再生させ、自分もまた、という物語です。
「犯罪」という意味では確かに2人が行うイカサマカジノや、攻め三沢の過去の犯罪などありますが、物語は…

1

銀の不死鳥 小説

綺月陣  yoco 

序盤からの落差がすごい(ネタバレ)

「胸糞悪いBLが読みたい」という質問に対しておすすめしていただいた小説です。

とにかく主人公の廻音(受)がひたすら健気ですね。前半攻めの真士も照れ隠しはありながらも廻音のことが大切なのだと見ていて恥ずかしくなるほどに伝わってきます。
序盤はひたすらに廻音と真士の愛し合うさまが描かれているのですが、これが生きてくるのが他の方も書かれている廻音がコールドスリープにより眠りにつき、目覚めたあとで…

3

いつも覚悟はできている 小説

綺月陣  周防佑未 

倫章に感情移入すればするほどむかつく本かもね(笑)

もう、なんなんだろうねこの2人(真崎と頼子)は…  前作の書き下ろしで少しだけ登場してた、真崎の実子2人ができた経緯で1冊の本になってますが…。 もうね、この女(頼子)には呆れる。 子どもを作った理由はすべてこの女の自己中であり自己満足にしか思えない。 1000000歩くらい譲って、子どもを作った理由に納得したとしよう。だけど相手は別にこの女でなければならないわけではなく、倫章、いや真崎の全く知ら…

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