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綺月陣 亜樹良のりかず
碧雲
この巻のテーマは「家族の形の模索」とあとがきに有りました。 これを踏まえて読むと、ナルホド。結婚式と巣立ち、子離れと親離れ、夫々の道へ進む別れの巻です。 面白いのは、この巻の挿絵は漫画。文章もまるで漫画。そのまま絵を描けそう。 龍と竜の結婚式を颯太が企画するイベントで〆になるのですが、この巻は全ての総集編で、ほとんどが過去の回想。ややコメディで、笑う箇所が沢山入っています。 「うみのそ…
颯太が大学一年生。 16才年上の竜城は・・。立ち仕事がきつくなる年ごろに。 小説とはいえ、月日の経過は光陰の如し・・早いなー。 顔はソックリ、だけど性格に大きな違いがある颯太と竜城。兄より颯太は身長が3センチ高くなった。作品中で一番の器量よしはやはり、兄。 颯太が、相変わらず続く次郎の浮気の相談を竜城にすると、竜城が一度だけした浮気の経験を話し出す。 ・・・調理師免許を取得する学校で…
「乙部辰城」は、竜宮城の乙姫に因んでいるんですね。だから竜城は、常に浄化されて汚れない美しい人なのか。 「龍と竜~銀の鱗~」で、颯太は自分の次郎への気持ちが恋慕だと気づいたけれど、兄と外観が似ていても、恵まれた環境で甘やかされて育った颯太は、兄の竜城と違って、忍従が出来ない。我儘は、止めるものが無く暴走する。 相手は次郎、任侠の世界や商売の駆け引きもある、子供には理解できない金儲けの妖怪が…
作者の文章力が高くて、読みやすいことに吃驚しました。スイスイ滞らず読み進めます。 子供の描写が上手で、読みながら、颯太の仕草や台詞に何度も涙してしまいました。 色々感じたことを書きたいのですが、読んでもらえばわかるかな、ということで終り。良い作品でした。愛人の子に産まれた二人兄弟が懸命に生きる様子をこの巻では描いています。それに、恋人の龍一郎が関わって、運命が変わっていく。 今回は、龍と…
momo5
ネタバレ
前作、〜啓蟄〜で有終の美を飾ったはずの龍と竜シリーズ。 今作、〜清明〜で完結のやり直しです。と作者様が書かれていました。 やり直して頂かなくても啓蟄とても良かったのに…なのですが、今作、清明、更に良かった!笑 このシリーズ、回を重ねるごとに面白くなっている気がします。 私の拙いレビューが、龍と竜シリーズ未読のBLを愛する誰かの目に留まれば…という祈りの気持ちを込め、シリーズの概要をざっと書…
龍と竜〜啓蟄〜が発売されたのが2012年。発売から8年程経過した現在、私がこの本を手にとるきっかけとなったのは、強い美人な受けを教えてと問う私に対してのアンサーからでした。 遅まきながら手にした私は今現在、龍と竜シリーズの次作があと一冊ある事を知っていますが、〜啓蟄〜の発売時点では作者様はシリーズの最後の作品予定だったそうで。 そして、綺月陣先生が休筆に入られる前に書かれた最後の作品で。 ん…
龍と竜の次郎×颯太のお話である前作銀の鱗では、颯太の成長と変わらぬ可愛さに癒され、最後まで致さぬじろちゃんの倫理観にホッとし、次作(こちらの虹の鱗)を楽しみにしていました。 銀の鱗のお話の終わりの翌日から話が始まる虹の鱗。うそ…颯太まだ13歳なの?と正直ショック。だって、じろちゃんに大人になったら抱いてもらうって約束したから。先が長いな…と。笑 結果。やっぱり一波乱〜(´-`).。しかも特…
綺月陣 小山田あみ
ぴれーね
陽気で人間くさい海皇様と、不動産会社社員である主人公。 彼等が沼の底の竜宮城で恋をすると言った、笑えて痛快なファンタジーになります。 調査目的で個人所有の山へと入った来人。 突如、目の前に現れた沼に、アックス(小型の斧)を落としちゃうんですね。 すると、「そなたが探しているのは、こちらの(金の)斧か?」と、沼から神々しい美青年が現れてー・・・と言うものです。 えーと、こちらですね…
綺月陣 AZ Pt(AZ Pt. )
fandesu
紙の本の出版が2020年。10年前と言えばBL小説が全盛期の頃じゃなかったでしょうかね?交渉人や薔薇騎士、ダブルバインドのシリーズが続いていた時代……このお話もその時代にふさわしいドラマだと思いました。 タイトル通り、主要登場人物3人の罪と罰に関わるお話です。 お話は41歳、無職の高島が飛び降り自殺をするところから始まります。 高島の躓きは、もう少しで部長に昇進できると考えていたのに業績…
kurinn
「スレイブ・ゲーム」で妙に印象に残ったトーマが何故トーマになったかのを知る事が出来ました。 学生時代の抑圧されて模範生であった浩一が斑鳩教授に憧れてからの失望と、一方的な関係を持ってからの別離とチハルとの出会いはシリアスな展開でした。 チハルとの傷を舐め合うような交流とトーマとしての覚醒が幸せそうだっただけに、弁護士として独り立ちした途端のチハルとの別れが悲しかったです。 「結界…