綺月陣さんのレビュー一覧

龍と竜~清明~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

家族の形

前作、〜啓蟄〜で有終の美を飾ったはずの龍と竜シリーズ。
今作、〜清明〜で完結のやり直しです。と作者様が書かれていました。
やり直して頂かなくても啓蟄とても良かったのに…なのですが、今作、清明、更に良かった!笑
このシリーズ、回を重ねるごとに面白くなっている気がします。
私の拙いレビューが、龍と竜シリーズ未読のBLを愛する誰かの目に留まれば…という祈りの気持ちを込め、シリーズの概要をざっと書…

5

龍と竜~啓蟄~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

龍の愛し方

龍と竜〜啓蟄〜が発売されたのが2012年。発売から8年程経過した現在、私がこの本を手にとるきっかけとなったのは、強い美人な受けを教えてと問う私に対してのアンサーからでした。
遅まきながら手にした私は今現在、龍と竜シリーズの次作があと一冊ある事を知っていますが、〜啓蟄〜の発売時点では作者様はシリーズの最後の作品予定だったそうで。
そして、綺月陣先生が休筆に入られる前に書かれた最後の作品で。
ん…

3

龍と竜 ~虹の鱗~ 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

颯太が幸せならそれで良し。かな^_^

龍と竜の次郎×颯太のお話である前作銀の鱗では、颯太の成長と変わらぬ可愛さに癒され、最後まで致さぬじろちゃんの倫理観にホッとし、次作(こちらの虹の鱗)を楽しみにしていました。
銀の鱗のお話の終わりの翌日から話が始まる虹の鱗。うそ…颯太まだ13歳なの?と正直ショック。だって、じろちゃんに大人になったら抱いてもらうって約束したから。先が長いな…と。笑

結果。やっぱり一波乱〜(´-`).。しかも特…

3

沼の竜宮城で、海皇様がお待ちかね 小説

綺月陣  小山田あみ 

予想外に感動的

陽気で人間くさい海皇様と、不動産会社社員である主人公。
彼等が沼の底の竜宮城で恋をすると言った、笑えて痛快なファンタジーになります。

調査目的で個人所有の山へと入った来人。
突如、目の前に現れた沼に、アックス(小型の斧)を落としちゃうんですね。
すると、「そなたが探しているのは、こちらの(金の)斧か?」と、沼から神々しい美青年が現れてー・・・と言うものです。

えーと、こちらですね…

17

罪と罰の間 小説

綺月陣  AZ Pt(AZ Pt. ) 

これぞまさしく『夜明けのBL』

紙の本の出版が2020年。10年前と言えばBL小説が全盛期の頃じゃなかったでしょうかね?交渉人や薔薇騎士、ダブルバインドのシリーズが続いていた時代……このお話もその時代にふさわしいドラマだと思いました。
タイトル通り、主要登場人物3人の罪と罰に関わるお話です。

お話は41歳、無職の高島が飛び降り自殺をするところから始まります。
高島の躓きは、もう少しで部長に昇進できると考えていたのに業績…

9

トリッキー・ゲーム 小説

綺月陣  小山田あみ 

スレイブ・ゲームのトーマのお話

「スレイブ・ゲーム」で妙に印象に残ったトーマが何故トーマになったかのを知る事が出来ました。

学生時代の抑圧されて模範生であった浩一が斑鳩教授に憧れてからの失望と、一方的な関係を持ってからの別離とチハルとの出会いはシリアスな展開でした。

チハルとの傷を舐め合うような交流とトーマとしての覚醒が幸せそうだっただけに、弁護士として独り立ちした途端のチハルとの別れが悲しかったです。

「結界…

1

黒の真相 小説

綺月陣  周防佑未 

強い那月も、素直に涙を流す那月も、全部愛おしい!

シリーズの三作目で最終巻。

相変わらずトラブル体質の那月は、
今回もなかなか重苦しい事件に巻き込まれます。

本当にね……どうして?って人が巻き込まれ、
さらに肉体的にも心情的にもとても痛い展開に。
……辛い。辛いよ!

今回はちょっと辛過ぎて、途中で挫けそうでしたよ……
誤解に誤解が重なって、という展開がもどかしく、
みんな、ちょっと冷静になろうよ!と仕切りたくなりました…

1

熱砂の記憶 小説

綺月陣  周防佑未 

相変わらず冷え冷えしている……けれども!

シリーズの二冊目です。
厳密にいうならば、
この本の中の一作目『幸福の代償』で、
ようやく一冊目の物語の全てが終わった感じです。

相変わらず色々と、
その背中には重すぎるものを背負ってしまう那月ではありますが、
傷ついて足を引きずりながらも、
必死に一歩一歩と前に踏み出していく姿は強くていじらしい!

その那月の原動力である神崎は、
本当に冷たい男で、普通の女ならとっくにく…

1

真夜中の標的 小説

綺月陣  周防佑未 

『恋がこんなに悲惨だなんて!』

とても評価に迷った作品。
読んでいる途中で、BLを読んでいることを忘れそうになりましたよ!
確かにエロも多くて絡みは同性同士なのですが、
展開がハードボイルド!
全くと言っていいほどに甘い展開がありません。

物語は主人公那月の一人称で進んでいくのですが、
彼の過去も、現在の話の展開も、
めっちゃ重くて苦しくて報われません……

それでも最後までめげずに読めるのは、
那月くん…

2

スレイブ・ゲーム 小説

綺月陣  小山田あみ 

題名は不穏だけど

初めは受けに手を出すトーマと、それに気が付いていない攻めにイライラしながら読みました。

しかも受けはトーマに弄ばれても嫌悪感も、攻めに対する罪悪感もないから誰を好きなのだろうと謎でした。

受けとトーマとの関係を疑っている攻めが、無理矢理奪取するのかと思ってました。

でも何もせずにトーマから電話が来て、ようやく部屋に乗り込んだ時には?と思いました。

初めて受けと攻めがセックス…

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