みずかねりょうさんのレビュー一覧

薄くれないの花、流るるがごとく 小説

吉田珠姫  みずかねりょう 

解き放つ若い力

一応恋愛の物語ではあるのだけど、どちらかというと一人の画家の強い思いにガチガチに囚われて身動きできなくなってしまった当人含め主人公と周囲の人々が、
主人公を想う若い一途な力によって、そこから解き放たれる。
そして誰もが誰かを思いやっているといったお話だと思います。

展開としては、囚われてしまった人々が身動き出来ないでいる姿や、主人公の姿にイライラ感を抱きもしたりしたのですが、結末が訪れた…

3

スイート・フライト―貴公子に甘く誘われて― 小説

御堂なな子  みずかねりょう 

甘い専属パーサー

王道的シンデレラストーリーで甘々です。
でも受けである裕人はシンデレラ程酷い目には合わないので甘さの方が引き立つ。
生真面目でパーサーとして誇りと何よりも乗客の安全を優先しているせいで
逆に会社からは融通が利かないとリストラ対象にされてしまう。

最後のフライトでも問題のある乗客に悪態をつかれて、これが最後になるのかと
寂しさと悲しさを感じていた時に裕人の行動は素晴らしいと言ってくれた…

5

海辺のライムソーダ 小説

尾上セイラ  みずかねりょう 

同じように恋に傷ついた者同士

ショコラ新人賞を受賞した作品で、舞台はゲイに優しいお国のタイが舞台です。
タイと言えばバンコクあたりが日本人には有名でしょうが、この作品の舞台は
ホアヒンで日本人にはメジャーなリゾート地では無いと思うのですが、
そんな地でホテルを経営しているオーナーのケンと日本人大学生との恋のお話です。

照彰は幼なじみで親友でもある友人に裏切られ、結果的にホアヒンのホテルに
一人残されることになりま…

7

月下の盟約 ~軍華繚乱~ 小説

西野花  みずかねりょう 

何がやりたいかという方向性はあれど…

ありそうでない軍服3P来ました!

うーん、なんか西野作品にしては、チグハグすぎ。
B級臭はもともとあったが、これは悪い意味でのB級臭ただよう作品でした。

設定的にもどうかと思う。自分は3Pとかヴァンパイア系にはあんまり
設定どうこう思うタイプじゃないが、それにしても…
花町の下働きだった男の子が、客の要望で女装させられて新造に?
で、お職になったとたん、水揚げ(陰間だから水下げ…

3

マスカレード・ナイト 小説

小塚佳哉  みずかねりょう 

格差ラブ故の擦れ違い

バイク便メッセンジャーboyとセレブ社長とが秘密クラブでの一夜が原因で
相愛なのにすんなりいかないラブ模様を受け視点で描いたラブでした。

バイク便のバイトをしている拓斗はお得意様でもあるセレブな橘を何故かいつも
目で追ってしまう、そんな時に会社では無い場所へ書類の配達を依頼され、
時間外にも係らず自分から率先して橘に逢いたい思いで出向いた先は、
セレブ御用達の秘密クラブ、書類を渡し橘…

4

殴らないでください 小説

名倉和希  みずかねりょう 

屈強で勇敢な受けと優しくて誠実な攻め

新刊チェック時からタイトルが気になっていました。
今回は特典ペーパーなど特に付いていなかったため、機会をみて古本で
購入する予定でしたが、いつもの書店でフェアが行われるということで、
結局は新本で購入しました。

精神的にも肉体的にも頑丈な受けがとても男前で好感を持ちました。
いくら攻めに非があって殴ってしまっても、冷静になって辞表を準備までして
反省したり、攻めからの様々な誘いに、…

1

殴らないでください 小説

名倉和希  みずかねりょう 

条件反射って怖いわ~

塾の経営者と出版社営業リーマンとのラブですが、このリーマンが強い!
受けになるのですが、空手黒帯で意外に気が短いから手が出てしまう。
お得意様でもある塾経営の社長の史郎から告白されて手加減していると言っても
身体が吹き飛んでしまう威力で断固拒絶、読み進めて行くとこれもある種の
過去のこだわりやトラウマ的なものかと少し感じます。

実家が空手道場で子供の頃から空手をして来た龍紀ですが、見…

2

上司と恋愛 ~男系大家族物語~ 小説

日向唯稀  みずかねりょう 

大家族物語?表紙絵の子供だけじゃなかったよ。

みんなお兄ちゃん思いのいい兄弟なんだよね。

母親を急に亡くし、家族のために頑張ってるお兄ちゃん。
だけど仕事で失敗し、上司に叱責されることに。
その後、上司の方も言い過ぎたとお詫びを兼ねて食事へ。
そこから酔いもあり、部長のプライベート
(両親を亡くした姪っ子を引き取り大変なこと)を知って
そこから家族ぐるみの付き合いが始まります。

部長の姪っ子がこの年で既にアニオタっぽくて…

3

殴らないでください 小説

名倉和希  みずかねりょう 

愛すべきバカワンコ

いわゆるひとつのライトなコメディですが、面白かったです。
好きな作家さんの一人ですが、読みやすいし、一気読み。

レビュー下手なんのでごめんなさい、ビシッと書けませんが…

進学塾の社長である向坂のところに営業の担当者として現れた木嶋。
木嶋は幼いときから同姓にやたらモテてそのせいで苦労しているのですが、出会って3回目で向坂に告白されブチギレ、木嶋は空手の黒帯だというのに向坂を殴ってし…

4

殴らないでください 小説

名倉和希  みずかねりょう 

殴ったのが転機でした

ショコラの名倉作品はライトで愉快なノリが路線なのかな?
今回もそういう感じで展開していくお話で、殴られても諦めない超ワンコな攻めと、殴ったことでほだされていく主人公の受けという組み合わせが愉快な話ではあるのだが、
愉快で面白いのは前半まで。
確かにほだされなのではあるが、持っているコンプレックスやトラウマや、父親との関係というものがあるのに主人公の葛藤が薄くて。
これって性格が男らしいから…

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