和泉桂さんのレビュー一覧

貴公子の求婚 小説

和泉桂  佐々成美 

BLでなくてはならない話

『姫君の輿入れ』がおもしろかったので、こちらも読んでみました。
攻の親友、書物オタクの人の話。そのチョイスにえーって感じですね。地味な貧乏公家、きっとヘタレ…。と思ってたら、設定にめちゃめちゃ笑った。家人に書物を燃やされないため、後ろ盾になってくれそうな姫君を探すことになり、夜這いしたら家を間違えて、その家の男においしくいただかれてしまう。その感想が「珍味」ってひどくない? BLでなければありえ…

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宵闇の契り~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

成り上がりのツンデレ

桃華異聞の第二弾は、東昇閭のナンバー2莉英のお話です。
第一弾の聚星の話は、がっかりしてしまったので次は挽回してくれよという望みをかけて、、、多少浮上いたしましたよ。

莉英は、貧しい家を助ける為兄青林と一緒に桃華郷に売られてきます。
幼いころより病弱で、病のせいで顔に痣や傷痕があり、醜い面相だからと忌み嫌われているのですが、そんな莉英を愛する兄が売られる時に心配して、一緒でないとという条…

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宵待の戯れ~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

ショタでした

雨彩夏が主役の「宵月~」がメロドラマ張っていて、萌えましたのでそこに登場した東昇閭のナンバーワン聚星のお話と、期待して読み始めたのですが・・・
「宵月」の時、男を抱く側の妓娼は滅多にいなくて、難しいと書いてあったのですが、攻めの聚星はナンバーワンでいられるって?
今更ながら疑問符が飛ぶ始末。
というのも、聚星が結ばれて桃華郷を離れる相手となったのが、たった14歳の世間知らずのおこちゃまだった…

1

姫君の輿入れ 小説

和泉桂  佐々成美 

平安の恋の駆け引き

最近、何冊か女装ものを読んだのですが(女装フェチではないです)これが一番おもしろかったです。話の作りもしっかりしているし、平安のしっとりさもある。難しい漢字もいっぱいでした(笑)。
あらすじ読んでわかってたのだけど、姫として育てられた少年が受。とりかえばやではないので、美しい公達が忍んできても逃げられない。BLですから。妖しいまでに美しい攻の人に正体がいつバレるかハラハラで、嵐の夜に強引に奪われ…

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蘭閨館の虜囚~建築家・饗庭蓮~ 小説

和泉桂  門地かおり 

表紙買い

作品数の多い和泉さん、
私的にはハズレがないんで、後の決め手は絵描きさん。

って事で、この作品の挿絵は門地かおりさん。

お話は、大正から昭和初期にかけて、建築家「饗庭蓮」の建物に纏わる連作シリーズとして刊行された2冊のうちの、2冊目。
シリーズ第1作を読んでいないので、この「饗庭蓮」については全くわからない。
もっとも、この作品の中でも、主人公・篠田唯が、
「謎に包まれた饗庭蓮…

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Short Pieces vol.5 小説

和泉桂 

和貴さん、あなたって人はッッ!!

毎度毎度、深沢の見事な調教っぷりには驚かされるばかりなのですが、今回は深沢だけでなく和貴も実は相当にスゴイんじゃないかと思いました。
いつもどおりの泣かせっぷりではあったし、いじめっぷりではあったのですが。
まさか最後の最後でそんな種明かしだなんて思ってなくて。
和貴って人は本当にどこまで深沢に溺れてるんだろうかと。
明らかに和貴の世界は深沢でできてる気がします。
そう言われた言葉、思い…

1

宵月の惑い~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

メロドラマ

時代・異国・遊郭ものは初チャレンジだったのですが
まさに、メロドラマですね。
たまの気分転換に、こういった味もいいかも な感じでした。

主人公はツンデレです。
義兄を思う余り、迷惑掛けたくなくて遊郭で男を買う。
そこで異色の経歴の純粋な攻め様に出会って、心を溶かして相愛に。
しかし、家の商売が失敗するせいで売られて、攻め様に助けられ。

すべてが愛の力なのです。
メロドラマだ…

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宵月の惑い~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

幸せが見つかってよかった

第1作目の『宵待の戯れ~桃華異聞』で出てきた人物が、改めてメインとして登場。
姉の旦那様に恋い焦がれ、叶わぬ想いを抱えて苦悩したり、ようやく義兄を吹っ切って好きだと想える相手を見つけたけれど、そう簡単には上手く行かないんですよねぇ。

水揚げの時に、手取り足取り閨の作法を照れながら教える彩夏が、すごく可愛かったんです。
そりゃ、今まで何も知らなかった瑛簫が、彩夏に惚れちゃうのも無理からぬこ…

3

春待月 小説

和泉桂 

「犬」であることの切なさ。

1、冷たい情熱(辻谷×安達)
恋人とはいうものの飼い主と犬という関係の2人。
犬としての安達の立場がなんだが切なかったです。
安達はずっと辻谷に対して愛情を持って接してるんだけども。
犬という立場上、自分から連絡はできなかったり(呼ばれたらすぐ行く)、辻谷の犬は自分だけではないかもしれないと怯えたり、飽きたら捨てられるだけだと思ってて。
いや、本当は自分から連絡を取ることもできるけど、そ…

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焦がれる愛のリミット 小説

和泉桂  高久尚子 

華麗なる当て馬にご注目。

「プライス」シリーズのかわいい受さん・尚也のお兄様であらせられる怜史さをメインにすえたお話です。
家柄も良く頭脳明晰、容姿にも恵まれおまけに仕事が出来るという完璧人間の怜史は、人と深く関わることについては非常に不器用です。
そんなツンツンした怜史が、時に強引に、時に優しくモノにされてしまうわけですが。

正直、んなこたどうでもいいんだよッッ!!というのが私の感想です。
なぜなら「プライス…

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