和泉桂さんのレビュー一覧

凍える吐息 小説

和泉桂  梨とりこ 

俺のところまで堕ちてこい

前作のバロックで主人公達の手助けをした、非常にきになる詐欺師と貴族の御曹司弁護士カプのお話。
実は前作主人公よりこちらが気になっていておりましたので待望の、、ということになるのでしょうか。
前作の以前、出会いからの話になるみたいですね。
二段組みの分厚い本に、諸事情で一気読み出来なかった為に、行きつ戻りつして読み終わるのに大変時間がかかってしまいました。
実はそれが、この作品の評価に大変影…

4

凍える吐息 小説

和泉桂  梨とりこ 

本質似た者同士

伯爵家の妾腹の子ながら長子の受け様と悪人と言われる徒党が
集まるバロックでも有名な詐欺師の攻め様との駆け引きめいた
愛憎劇的なストーリーでした。
一般的な恋や愛とは一味違う今作品の二人、甘いだけが恋愛じゃ
ないみたいな設定で読み応え抜群の厚さでしたねぇ~
出会いは詐欺師として仕事をしている最中に受け様が
詐欺行為を暴く形で出会うのです。
それがまさにこれから続く恒久的な互いへの執着的…

5

凍える吐息 小説

和泉桂  梨とりこ 

詐欺師と御曹司の駆け引き

鬼畜眼鏡な天才詐欺師の桐谷と、プライドの高い御曹司の侑生の駆け引きです。
2段組で読み応えがあり、一気に読み終えました。

桐谷は自分の仕事を正義感の強い侑生に邪魔されたことで彼に興味を持ち、いつか仲間に引き入れようとします。
そのために侑生に近づき、あの手この手で画策するのですが、侑生もただのお坊ちゃんではないので、次第に反撃するようになります。
この二人の駆け引きと力関係が面白かった…

4

姫君の輿入れ 小説

和泉桂  佐々成美 

ん~~~~

キャラの生い立ちは「源氏物語」(攻)と「とりかえばや」(受)のそれ そのまんまと言っていいほど
男装の姫君は出てこなかったものの
エピソードもまんま源氏のとかあったし
・・・なんだか安直

冒頭数ページの狭霧姫の描写は姫の正体は男であると伏せた思わせぶりなものだったけど
背表紙のあらすじに書いてあるし つかBLだし バレバレでんがな
心のすれ違いもあったけど切なさが足りない
姫の…

0

荊の枷鎖 小説

和泉桂  相葉キョウコ 

漏れてる。

幼い頃は主家の息子と使用人の息子。
それがある事件があって行方知れずとなって。
再会した時には立場が逆転し、使用人の息子であった阿澄の方が主家の晄久よりも上官になっていて…。

主従逆転の再会モノということになるのでしょうか。
昔の印象とはあまりに違うように育った阿澄。
悪い噂も漂う中、晄久はそれを信じきれずに昔と同じように接しようとするのだけれど、阿澄の方はそうではなくて。
どうに…

1

荊の枷鎖 小説

和泉桂  相葉キョウコ 

子供の頃とギャップ有り過ぎかも

別荘番の子供と御曹司の初恋が叶うお話。
夏の間だけ別荘で可愛がっていた子供
って言ってもエロではなくて幼なじみの
男の子を純粋に可愛がっていた攻め様。
男の子にしては華奢で庇護欲を誘う子供で
攻め様は幼い受け様に自分が守ってやるからと・・・
そんなある夜、受け様が慌てふためいて
攻め様に助けを求めに、父親が姉を殺したと
そこへ攻め様の父親が現れ受け様を追い出そうと
止める攻め様を…

0

荊の枷鎖 小説

和泉桂  相葉キョウコ 

軍設定でなければよかった

戦争前夜、昭和初期の不穏な時代を背景にした作品でしたが、ふたをあけると実に甘いお話で、軍を舞台にしているとはいえ、とてもとっつきやすい話になっています。
主従再会初恋成就物語でした。
ただ”軍”に結構こだわりのある自分には、まずこのイラストの主人公達の髪型が気に入りません。
きれいでいいんですけど、この時代の軍人には・・・できるうれば晄久は短髪で、阿澄はオンは髪をなでつけたオールバック、オフ…

2

蘭閨館の虜囚~建築家・饗庭蓮~ 小説

和泉桂  門地かおり 

どうにも、和泉さんとは趣味が合いそうです(笑)

建築家饗庭蓮シリーズ第2弾。
といっても、舞台が饗庭が建てた建造物というだけの繋がりなので、これだけ読んでも全然問題ナシ。
絵師さんも違いますしね。

今回の舞台は孤島。
そこにある饗庭が建てた蘭閨館をめぐるお話。
饗庭の研究家だった叔父・融も興味を示していた蘭閨館。
しかし、その存在は世間的にはほとんど知られておらず実在するのかさえ曖昧。
融の影響もあって饗庭に興味を持っていた大…

0

宵待の戯れ~桃華異聞~ 小説

和泉桂  佐々成美 

挿絵に飲み込まれた感じがしました。

内容は可愛らしいというか健気な感じでしたけれど、挿絵があまりにも可愛くてその印象が強く残ってしまいました。

実はこのシリーズ一度この本だけ購入してフェイドアウトしたんですけれど、後になってすっごく評価が高いシリーズになってしまったので、思い切って再購入しました。

灯璃は可愛くて女の子みたいだけれど、結構心は強いですね。
辛い境遇に立たされながらも頑張っているところが健気で良かっ…

2

蜂蜜彼氏 小説

和泉桂  街子マドカ 

ふわふわ、ゆるゆる。

ふわふわとゆるやか~な物語でした。
和泉さんのこういうですね、ふわっとゆるやか~なお話ってお久し振りなのでは?

いつもは歴史物っぽい要素の入ったお話や、ドラマティックな要素、激動的なイメージの・・・など物語の『メリ』『ハリ』がきっちりしてるように感じるのですが、こちらの作品はひとつひとつの物語が動きそうな分岐というか盛り上がりのエピソードが弱く感じました。

あれ?もう終わっちゃうの?…

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