和泉桂さんのレビュー一覧

七つの海より遠く 小説

和泉桂  コウキ。 

今まで読んだ和泉さんでいちばん好きかもしれない。

まずはひとこと、これは本来の和泉さんの持ち味を求める方には、まったく物足りないでしょうね。
この評価は『本来の和泉さん』は今ひとつ合わない私の、極めて個人的な好みです。

私は、なんというか『和泉さんの持ち味がよく出ている(と思われる評価の高い)作品』は、ほぼ受け付けません。和泉さんが好んで書かれるキャラクターのタイプが、私の好みとまったく相容れないんですよ。

決してキライな作家さんじ…

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七つの海より遠く 小説

和泉桂  コウキ。 

私にはかわいすぎた。

かわいらしいお話でした。
和泉さんのかわいい系のお話ですね。
その中でもかなりかわいい方向なんじゃ?

訳あって女装して英国へと向かう船に乗っていた珪。
その船が難破し海に投げ出されてしまう。
そんな珪を助けたのは華やかな金髪の男・ライルで…。

和泉さん曰く明治っぽい感じのパラレルファンタジーのような。
最初の方はその世界観というか蒸気機関とかのお話が出てくるのでなかなか物語に…

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七つの海より遠く 小説

和泉桂  コウキ。 

男前船長と大和撫子

タイトルからいって海軍ものなのかと思いましたが、ちょっと違いました。作者いわく明治っぽいファンタジーだそうで、パラレルワールドの物語です。ちょっぴり謎があるけど明るい話なので、最後まで一気に楽しく読めました。
イラストも世界観に合っていて可愛いです。

主人公の珪は父と離れて帝都の寮で暮らす男子高校生。可愛い顔のせいで文化祭で女装させられたりしつつも、楽しい日々を送っています。そこで英国に単…

2

荊の枷鎖 小説

和泉桂  相葉キョウコ 

軍服、主従、でもライト

昭和初期、不況の中社会の不満が少しずつ溜まり始ている。
そんな中、陸軍近衛師団大尉の晄久は、軍医として着任してきた幼なじみの阿澄と
再会する。

別荘番の息子だった2つ年下の阿澄は、晄久を慕って懐いていたが
ある不幸な事件の折りに姿を消し、行方が分からなくなっていた。
阿澄はすっかり美しく成長し、公爵家の養子となって自分より身分も高く、
かつてと全く違う青年になっていた。
再会を驚…

2

逢ひみての 小説

和泉桂 

妖精さん、のおはなし

清澗寺家シリーズの番外編同人誌は数多くあるが、これは冬貴編というところが珍しく、
ろくに口をきかず何を考えているのかよく分からない彼の視点の一編も
載っているところが、さらに珍しい一冊。 <R18>

「もの思い」
伏見がまだ第一高等中学の学生だった頃。 冬貴視点。
時折訪ねてくる伏見の次の訪れをを待つ間、 彼を想って冬貴がとる行動が動物的で可愛い。
そんな冬貴の行動の…

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清澗寺家シリーズ第一部完結記念 PREMIUM BOOK  グッズ

ファン必見の豪華なサイドストーリー集

清澗寺家シリーズ第一部完結記念の全員サービス冊子。
通常のリンクスノベルズと同じ大きさ厚さデザイン、
二段組みで250ページ近い堂々とした一冊で
届いた時には「一年近く待った甲斐があったっ!」と興奮しました。

三兄弟の父冬貴の祖父(実は父)にあたる貴久と嵯峨野の「秋宵一献」から始まり、
父子それぞれと恋人達の物語や、浅野と天佑、
さらには執事の内藤目線の話までが盛り込まれ、
最後…

5

狂おしき夜に生まれ 小説

和泉桂  円陣闇丸 

すべてはここから始まった。

清澗寺家の誕生にまつわるお話ですね。

幼い頃に里を滅ぼされ、その復讐を誓う貴将。
薬学・医学の知識を利用して、少しずつ復讐の階段を昇っていく。
そんな中で利用できると考えたのが、時の国主・暁成。
暁成は名ばかりの国主で政治的権力は祖父やその周りの者たちが持っていた。
というのも、暁成は斎女が産んだ子供で畏怖され忌み嫌われる存在だったからです。
敬われるべき存在のはずが、ただの傀儡。…

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雪華は愛で蕩ける 小説

和泉桂  蓮川愛 

嘯風館シリーズ3作目。

これは作家さんいわく『ゴージャスかつ王道』なシリーズだそうです。イヤもうその通りでした。

前2作は、和泉さんお得意の『レッスン(育成?)』系統だったのですが、これはキャラクターのタイプがガラッと変わったので、トーンがまるで違いました。

私はレッスン系がかなり苦手ですので、ようやくそこから離れてくれてホッとしましたね。←表題作CPに限ってですが。
江端(包容力攻)と九條(クールビュ…

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雛鳥は愛で孵る 小説

和泉桂  蓮川愛 

嘯風館シリーズ2作目。

これは和泉さんの中では『王道』のシリーズのようですね。甘くて可愛い感じでした。
しかし、読んでてしょっちゅう感じますが、和泉さんはホントにこういうレッスン(育成・調教)系統がお好きなんでしょうね。読んでも読んでもそればっかりのような気がします。今作は育て系?

そして、性格(意地)の悪い攻キャラクターが和泉さんの定番なんでしょうが、私はそれがダメなんです。和泉さんの作品世界自体は結構好みな…

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佳人は愛で綻びる 小説

和泉桂  蓮川愛 

嘯風館シリーズ1作目。

表題作はよかったです。
大元はまさしく王道なんですが、設定がなんとも絢爛豪華で、いかにもなありえなさが和泉さんらしいとでも言いましょうか。でも胡散臭く感じないところが上手さなんでしょうね。一応現代ものですが、雰囲気はまるで時代もののようでした。

読み終わってまず、和泉さんてホンットーにこういう『レッスン・調教』系統がお好きなんだなあ、としみじみ。私はこのタイプの作品が本来なら苦手なんです…

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