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34/40(合計:391件)
六青みつみ 藤たまき
たまゆまま
ネタバレ
私は【寄せては返す波のように】の方を先に読んでしまっていたため、エリィはとても可哀相、切ない思いをずっと抱えていたんだね、などエリィにずっと思い入れがあり、この本は買っていたのだけれどなかなか読む気になれず、ずっと本棚の肥やし状態でした。 しかし、やっと重い腰を上げて読んでみれば、胸が苦しくなるような切なさといじらしさに打ち抜かれ、今私の頭の中を独占するのは【蒼い海に秘めた恋】のことばかり。 …
六青みつみ 金ひかる
前作がすごく切なかっただけに今作も心配でしたが、ルドワイヤの自然やそこで生きる人々、ガルドランが壊れたカレスを癒していくのです。 幼児退行して先が見えなくても、ガルドランはこのままでもいいとさえ思ってくれています。 もーっ!こんな男、どこにもいないよ! ガーディ、いい! 彼の大きなカレスを包み込む愛情は、そのままこの物語をも包み込んでいるようです。 しかし、彼も普通の熱い男の一面…
切ない、なんとも切ない。 でも人生ってこうだよね。 自分の大切な人のために、身も心も削って生きている。 誰にも気付いてもらえないけど。 本当は気付いて欲しい。 少しサインも出している。 気付いて欲しい人に気付かれず、自分を大きく包むその存在にまた自分も気付かない。 カレルが切なくて、壊れていく姿もまたきつい。 本当に救いといったらガルドランだけだ。 もーお!バカカレル…
六青みつみ
【蠱蟲の虜】はハードな話しだったのですが、こちらはあとがきで作者の方が仰ってる通り甘み成分たっぷりになっています。 しかし、これも書いてありますが羅漢果かパルスィートのような甘さ&カロリー控えめというのも事実です。 カイルがひたすらリーンを紳士的に甘やかし、リーンもそんなカイルに見惚れてしまう。 リーンに新しい服を仕立て、美術館やお芝居に連れ出し、帰りにワルツを踊る、なんて穏やかなの! …
まずはリーン付聖騎士ソレス視点の話から。 リーンとカイルは天藍皇国で幸せに暮らしていますが、ソレスからするとどうやら違うみたいで悶々とした日々のことがつらつらとあります。 リーンは奴隷生活が長かったせいもあり、大抵身の回りのことは一人でこなします。 リーンが具合が悪かったとしてもお世話をするのはカイルの役目。 そこに入り込む余地なんてありません。 閨のアノ時の声だって、部屋の前を警備…
六青みつみ 佐々木久美子
私は終始、この受けの子は幼馴染と一緒になるとずっと思っていましたが、なんとまあ、裏切られました。 そのせいかイマイチ作品に入り込めず終わってしまいました。 この受けの子も六青作品なだけあって、健気ですごい悲惨な目に遭うし、すごい可哀相なのですが、気持ちがフラフラしているんですよね。 幼馴染の彼がすごい性格がよくて、葉之助のことをよく守っているし、体の関係も気持ちの準備ができるまで待っ…
六青みつみ 樋口ゆうり
この作品は私にとって思い入れのある作品でした。 当時、六青さんがデビューしていい作品を書く人だなと思っていたのですが、私の苦手なファンタジー作品が出たり、この作品に出てくる受けの洵があまりにウジウジしてイライラっとなり六青さんはそれ以来、読まなくなってしまったのでした。 ところが最近、読み返す機会があり再読。 なんとまあ、ウン年の時を経て洵は私の受けのツボとなっていたのでした。 確…
【手のひらの向こう側】 一言でいえば「いやぁ、よかった。めでたし、めでたし」です。 【ruin ―緑の日々―】でカレルは記憶が完全には戻らないまま終わったので、そのまま終わりで幸せにはならないだろうと思っていたのですが、ここでそのもやもやしたものが払拭されました。 カレルもガルドランもすごく大変で可哀相な目にあいますが。 簡単にいうとカレルはまたしてもあのハーン伯爵らにレイプされてしまいま…
前作でとても勢いがあり、山あり谷ありでとてもハードな内容だっただけに、今回はその勢いが感じられませんでした。 しかし、受けが今回もハードな展開に巻き込まれることにはかわりないのですが。 今回はファンタジー要素満載で、ファンタジーが好きな方にはいいと思いますが、私はファンタジーは圏外なので少し残念でした。 前作はこういう世界観でも勢いがあり、どんどん引き込まれあっという間に読み終えてしまったの…
六青みつみ 白砂順
六青先生の作品なだけあって、たっぷり二段組のもりだくさんでした。 この先生の受けは悲惨な過去、現在がついてまわるのが常ですが、今回も大変でしたが、いつもあるようなネチネチとした陵辱シーンがないため、心の平穏を保って読み進めることができました。 が、私はこの先生の魅力は、もう目を覆ってしまう読み進めるのが苦痛になるほど身も心も落としに落としたその後に、這い上がるか攻めに救い出されるかしてからの上…