六青みつみさんのレビュー一覧

奪還の代償 ~約束の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

何も知らないで読む人が、うらやましい!

六青さんは作家買いです。小説だけでなく、雑誌も買ってしまいます。
前作の『誓約の代償~贖罪の絆~』でも思ったのですが、雑誌で読まずこの分厚い二段組の小説になってから一気に読みたかったと。
その方がより大きな感動が出来るのではないかと、雑誌を買って先に読んでしまった私は思うのです。
話が始まり展開して、たくさんの山あり谷ありを迎え、終わりとなる。そしてご褒美となるような書下ろし作まで何時間もか…

13

銀のため息、黒の憂鬱 「空の涙、獣の蜜」番外編小冊子 グッズ

カイナ切ない、でも黛嵐もっと切ない。

本編小説で、珀焔がカイナに対して暴言を吐いたことをソラが気にして「カイナにちゃんと謝るまで、許しません」と珀焔に言ったことからストーリーは始まります。

それぞれの目線からのお話が順番に綴られていきます。

まずは珀焔。
ソラに、カイナに謝ることを約束したので何とかカイナの下まで行くのですが、黛嵐にカイナをまた傷つけるかもしれないと近づけさせてもらえなかったり、二人が取り込み中だったりし…

2

遥山の恋 小説

六青みつみ  白砂順 

切ない系

初読み作家さんです。
身体に醜い痣を持つ少年・紫乃は犬と人目を忍んで山で暮らしていた。
ある日山で傷だらけで倒れている青年・貴哉を発見し、家に連れて帰って献身的な看病をする。
祖父が亡くなって以来、犬と暮らしてきたから人と話せるのが嬉しい紫乃だけど、紫乃の痣を見た貴哉に化け物と言われて傷ついてもなお貴哉の世話をする。
酷い言葉を浴びせられても自分を気遣う紫乃が気になる貴哉。
貴哉を自分の…

1

闇の王と彼方の恋 小説

六青みつみ  ホームラン・拳 

何故、二段組みでないのか!?

これを読み終わり、とても惜しい気持ちでいっぱいでした。
あとがきで六青さんも書いておられる通り、みっちり書いて欲しかったです。
二段組み・前後編の二冊に分けてもいい程の世界観のしっかりした設定・内容でした。
ということはつまり、とてもとてもこのお話は駆け足で進んで終わってしまったということです。
特に同時収録作の『闇の王と彼方の愛』は本当に駆け足!
特にこちらの作品こそすごく良かったので…

4

寄せては返す波のように 小説

六青みつみ  藤たまき 

いつまでも幸せにと願う

前作で残念な人だったエルリンク・クリシュナの物語。
エリィはショアに似た記憶障害を持つルースと関わり、それを利用してルースをショアの身代わりにしてしまいます。
そんな自分に嫌けがさし、ルースとの距離をとろうとしますがエリィにとってルース自身がなくてはならない存在になっていました。
全てを記録したうえでルースが大切だと伝えるべきだったのにルースの記憶である手帳からショアの名前を消すという間違い…

3

蒼い海に秘めた恋 小説

六青みつみ  藤たまき 

弱そうに見えて強い心

幼い頃から実験体として研究所で生きてきたショア。
実験体としての価値を失い育ての親で愛するエルリンクに裏切られ(誤解だったんですけど)研究所を出たショアは、資料室のディスクで見たグレイに会いたい一心で海を渡ります。
最初から最後まで誤解とすれ違いの連続でしたが、ショアの誠実さや健気でしなやかな強さに好感が持てました。
それに比べて攻さま二人のヘタレっぷりといったら・・・グレイにはショアがいる…

1

騎士と誓いの花 小説

六青みつみ  樋口ゆうり 

これぞ健気!

漫画から入り、先が気になって小説を買ったのですが、これがもう大当たりしました!
漫画を買って少しでも気に入った方で小説を読む方は読んだ方がいいです!
視点がグリファス(攻め)とリィト(受け)の交互で書かれているので、漫画ではかかれなかったお互いの気持ちがわかります。

最初は幼く庇護されるだけの立場だったリィトがどんどん成長していき内面から大人になっていく様子がわかりますので最終的にはショ…

26

闇の王と彼方の恋 小説

六青みつみ  ホームラン・拳 

魂を分け合うような深い絆

ずっと探し求めていたけれど、掴みどころがなかった懐かしくも美しいもう一つの世界を見つけた気分です。なぜここまで描けるのか不思議なくらいに探し求めていた世界に一致しています。

普通、闇というと悪のイメージが強い気がしますが、この世界の闇はとても美しく優しく穏やかで何とも言えず懐かしい。還りたい、そう思う世界でした。

また闇の王も寸分違わぬほどに、私が愛し、求めてきた王そのもので。
愛お…

3

遥山の恋 小説

六青みつみ  白砂順 

ん~・・

基本的には、今まで読んだ、みつみ作品ってまぁこういう要素
多いよなぁ。。と、思える作品だったのですが、
いかんせん受が女の子っぽく、、、一目ぼれにせよなんにせよ
設定がご都合的に見えてしまいました。
こればかりは好みの問題かなぁな雑感。
申し訳ないが、ん~・・・な感想でした。

先天性の痣を身体にもつ受。この痣のせいで、昔からいいめにあったことはない。
ずっと一緒にいてくれた爺さん…

2

闇の王と彼方の恋 小説

六青みつみ  ホームラン・拳 

真実は何処にある

この作家さんの描くファンタジーなのに、シリアスで切ない雰囲気が意外に好きで
今回の作品も楽しみにしていたのですが、代償シリーズの方が好きかも知れない。
次元の違うそれぞれの国での出来事を受け様と攻め様を中心に描かれる作品。

内容は、20年前頃から突然現れた時空の亀裂のような、ゲートと呼ばれる門が世界の
あちらこちらで現れ、同時の其処から「外来種」と呼ばれる不気味で悪魔的なものが
現れ…

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