六青みつみさんのレビュー一覧

誓約の代償~贖罪の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

視界が霞んで嗚咽し、先が読めなくなる

モフモフシリーズ2作目。
これはもう涙腺崩壊コースまっしぐらでした。
表題作に至っては、後半から終盤にかけてはティッシュ箱が手放せない。
前作のカップルとは、陽と陰のような関係になってます。
そして前作でこのふたりの悲劇のラストを知ってたので、戦々恐々としながら読んだのですが、もう切なくって切なくって。

嫉妬 誤解 すれ違い  

と、BLの定石もしっかり押さえてばっちりです。

3

忠誠の代償 ~聖なる絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

ファンタジー好きなら迷わず読んでみて欲しい

モフモフシリーズ1作目。
今では大人気のこのシリーズですが、一番最初に読んだ時はそこまで刺さらなかったというか、読み返す毎にじわじわくるスルメ本でした。
血が繋がっているわけではないですが、赤ちゃんの頃から育てた相手と関係を結ぶので、近親相姦などが苦手な方は受け付けないかもしれませんのでご注意を。

耳付きしっぽ付きのモフモフが堪能でき、さらにそのモフモフを子育てしてるのを俯瞰して楽しむ、…

1

遥山の恋 小説

六青みつみ  白砂順 

六青先生デビュー作

モフモフシリーズにすっかり魅せられた六青先生のデビュー作。
可哀想な受け……切なさ……を始め、六青先生らしい個性は
この頃からはっきりしていたのだと実感。

              :
 
時代物のファンタジー。日本の中世?
祖父を亡くして以来、人里離れた山奥でたった1人で生きる少年・紫乃。
彼はある日、陥れられて領地を追われた瀕死の若き領主・貴哉を助ける。
献身的な看病の甲…

2

天使強奪 小説

六青みつみ  青井秋 

挿絵が綺麗

BL界では需要の少ないファンタジーですが、個人的に大好きなジャンルなので、好みっぽい話だったらとりあえず買ってしまいます。
リンクスから刊行でタイトルから期待しまくり、2段組だぜイヤッホー、とか思ってたら2段じゃなくて肩すかし食らったって人は、間違いなく毒されてると思う。
貧乏性なもので、2段だと文章量も多くてお得だわ、と好んで買うのですが、いつも2段なものがそうじゃなかったときのガッカリ感っ…

1

空の涙、獣の蜜 小説

六青みつみ  稲荷家房之介 

人によっては地雷満載です

よくまぁ商業誌で出せたなと思うくらい、大好きなんであろう要素てんこ盛りな内容です。
薄い本の方を持ってて既読でしたが、書き下ろしがあるということで購入しました。
レーターさんも変更していて、非常に美しい表紙にまずは見惚れます。
どちらかといえば元が薄い本なので、エロに重点置かれてます。
いつもの緻密な心理描写を期待してると肩すかしくらうので、好きになってく過程とかそういうのはごにょごにょ……

4

散る花は影に抱かれて 小説

六青みつみ  山岸ほくと 

身分違いという言葉だけでご飯三杯いける

毎回いろんな設定で楽しませてもらってますが、今回は忍者もの。
忍の里の総領息子だった夏月は、継嗣である故に命を狙われることになり、同じ里の下忍の家の子として身分を隠して育てられることになります。
そこで優しくて大好きな義兄、忠影と日々をつましいながらも穏やかに過ごす夏月ですが、ある日、総領家から迎えが来ます。

徹底的な身分制度により、本来なら夏月の影を踏むことすら許されない立場の忠影です…

5

一枚の絵 小説

六青みつみ  ヒメミコ 

全く感情移入が出来ない

辛口注意。

【ruin-傷-】に出てきたライオネルの話です。
先にこちらの話を読んでいたら、評価はかなり上がってた思う、というのを前提に。
ruinの方では散々ライオネルにイライラすると豪語してますが、やっぱり主役になってもイライラ満載。むしろ私のイラつき最高潮でした。
それどころかエリヤに土下座して あ や ま れ ☆ という気分です。

カレスが完全に蚊帳の外感ばりばりなのも、…

7

12の月と、塔の上の約束 小説

六青みつみ  白砂順 

12の月と塔の上の約束

光の螺旋シリーズ6作目。
こちらは単独で読まれても、問題ありません。
受虐めレベルでは業界で右に出るものはいない、ってくらい、毎回受が悲惨な目に遭いまくる六青ワールドですが、今回はめずらしく強烈な輪○ンが一切ナシ!

はじめこそ強○ンがありますが、お相手が攻でくっつくのが前提となっているので、そこまで痛々しさは感じないです。
いやぁ……いつ来るのか、いつ来るのか、と嫌な意味でドキドキしな…

5

蠱蟲の虜~螺旋への回帰~ 小説

六青みつみ  金ひかる 

気になってたふたりの結末

光の螺旋シリーズ5作目
前回あんまりな目に遭いまくったリーンですが、今回は身体に寄生された蠱蟲を取り除くため、カイルとともに源初の大陸へと旅立つ、というところからお話が展開します。

で、前回アトラムがちらっとリーンが初恋の女性に似ている的なことを言ってた時点で、あぁ、リーンはこりゃあれだな……と思った通り、ふた開けばお決まり展開。
もう、このあまりに見え見えな展開にも、なぜか萌え。
予…

3

ruin -緑の日々- 小説

六青みつみ  金ひかる 

これだよこれ、これが読みたかったんだよ

光の螺旋シリーズ4作目。
前回あんなラストで、これで幸せにしてあげないとかだったら、もう完全に鬼だよね、と思いつつ読んだものの、ぎりぎりまでヤキモキどきどきハラハラさせられました。
またいつどこでカレスが酷い目にあうのかな、そろそろかな……とか。

そんなのは杞憂で、ひたすら優しいお話でした。
タイトル通り、緑の日々です。
ガルドランの故郷ルドワイヤに、連れ去られるようにしてやってきた…

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