六芦かえでさんのレビュー一覧

狗神さまはもっと愛妻家 小説

雨月夜道  六芦かえで 

ストーリーに磨きのかかった続編

『狗神さまは愛妻家』の続編。
モフモフとラブラブを堪能できるのかと思いきや、それ以上に深いテーマがあり何だか圧倒されてしまいました。
ファンタジーながら何かと考えさせられる一冊です。

前作で狗神・月影(攻め)に嫁いだ幸之助(受け)。
益々仲睦まじく暮らす二人ですが、周囲の風当たりは強く、何かと苦労が絶えません。
他の狗神より妖力が弱く寿命も短い「白狗」である月影は、周囲から侮られ嘲笑…

12

はじめての恋わずらい 小説

間之あまの  六芦かえで 

BLファンタジー

作品の後書きに書かれているように、「BLファンタジー全開」な内容でした。
ファンタジーというと、異世界とか魔法とかをつい創造してしまいますが、そう言うのではなくてあくまでもBL世界のファンタジーと言いますか、とにかくひたすら甘々の世界で、現実離れをしているという点では、むしろ異世界よりもこちらの作品の方が強いかもしれません。

受けの子も、精神年齢ー性に対する意識が、現代だと中学生より低い、…

1

恋はシェリーグラスの中で 小説

玄上八絹  六芦かえで 

建築士×バーテンダー見習い

こちらのページより詳細なあらすじが本の裏表紙には描かれているのですが、それが微妙にネタばれ…というか物語の核になる部分に触れています。確かに、あらすじを作るのが難しいお話だなぁと思いました。

前半は攻の京介はほぼ空気で、完全に隼人と大和(双子の弟)のお話になっています。大和の素行に手を焼きつつ、それが生き甲斐のようになっている隼人ですが、子離れならぬ弟離れをするところからやっと京介と向き合う…

1

大好きなんです 小説

吉田ナツ  六芦かえで 

もっと挿絵を!

コスプレおたくの受けとバイの攻めの話。
受けの都石がオタク趣味について語るところがリアルです。
妙なところで熱が入る。
自分の好きなものを語り始めたら止まらない。
おたくな人は気持ちがわかるかも。
そんな都石を受け止められるのは包容力があるのか、都石の可愛さに目が眩んだのか定かではない津田。
イケメンだけでなく性格もよく、当て馬で登場したミサを気持ちよくふったり、都石の姉の恋人のことに…

3

愛しい公爵の育て方 小説

夢乃咲実  六芦かえで 

攻めの言葉使いが可愛かった

身寄りのいない主人公ケントが、実は英国貴族の血を引いていて、後継ぎとしてイギリスから迎えが来る・・というお話です。
主人公が公爵に見初められるタイプのシンデレラストーリーでなく、公爵の跡取りになる、というお話でした。

公爵の使いでやって来て、ケントの面倒を見てくれるリーは、堅苦しい雰囲気なんですがとても真摯です。
イギリスについてあれこれ苦労したり跡取りと認められないような大変な日々が待…

1

月にむらくも、春香 小説

玉木ゆら  六芦かえで 

シリーズ完結

シリーズ最終巻。
長きにわたるドタバタ劇もようやく終了です。
最終巻だというのに、いつものラブラブいちゃこらバカップルなノリはどこへやら。
いちゃこらどころか、受はお里に戻って離ればなれです。
ラストに向かう展開も意外な感じで、ここまでマンネリ化してたカップルを引き離したのは、逆に新鮮で良かった。
だからラストの再会のシーンにはじわっときました。

そして漸く読めた亀戸と初雪の馴れ初…

0

月にむらくも、螢星 小説

玉木ゆら  六芦かえで 

ようやく脇キャラの恋模様が……

むらくもシリーズ6作目。
本編のふたりはとりあえず置いといて。
(だいたいいつもの感じなので)

今回の何が凄いって、何が驚いたって鴉ですよ、鴉。
数多の男を魅了してやまない鴉には、常に彼を狙う男達がひしめいているわけですけど、今回はまさかの人。
ここまで来て、まったくそんな予想なんてしてなかった。
まさかのキツネさんがお相手になるとは……!
尚庵や泉崎がどう出てくるのかなー……と…

1

月にむらくも、花楓 小説

玉木ゆら  六芦かえで 

そろそろスピンオフが読みたい

むらくもシリーズ5作目。
毎回毎回、アホの子の受がすったもんだして攻を振り回すこのシリーズ、今回は一体どんなネタで来るんだと思ったら、ヘンゼルとグレーテルのオマージュですか、玉木さん(笑)
真面目な話なのに何でこう、そこでそうコメディになるかな! と、ずるっとこけそうです。

今回はずばり豆の子育て。
そして攻とのすれ違い。
相変わらずのドタバタで、よくまぁ出来上がったカップルでここま…

1

月にむらくも、春宵夢 小説

玉木ゆら  六芦かえで 

中だるみもなく楽しめます

むらくもシリーズ4作目。
そろそろマンネリ化してきて、このままの路線でいくつもりか……?
と危機感を抱きつつ読み始めたら、あれれ?
今回はちゃんとふたりが主役でした。

それも、今回は受が健気に頑張り屋さん。
攻はますます受に執着していってますが、へたれてきてもいます。
流れ的にシリアスな展開かなーと思いながらも、いやいや待てよそう思わせておいて、やっぱりいつものファミリー劇場みたい…

0

月にむらくも、雪恋歌 小説

玉木ゆら  六芦かえで 

攻が振り回されてます

むらくもシリーズ3作目。
今回は初雪さまの浮気調査したり、受の仕事が決まったかと思いきや、雇い主が盗難容疑をかけられてしまってと、またもやドタバタしております。
相変わらずぬけ作でおっちょこちょいな受が、余計な事に首突っ込んで、鴉ともども牢屋にぶちこまれてみたり。

攻があわれだ……。

年の差カップルでもある二人ですが、それにしても受が度の過ぎたアホの子だと大変ですね(笑)
通常、…

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