六芦かえでさんのレビュー一覧

狗神さまはもっと愛妻家 書き下ろしショートストーリー小冊子 グッズ

相反する思いを抱いて

本品は『狗神さまはもっと愛妻家』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。

本編の事件に深くかかわる
白狗・雪月のお話になります。

雪月が月影という存在に
初めて抱いた感情は好奇心でした。

同じ残白でありながら
雪月よりも不幸で惨めな境遇と思った
初めての存在だったからです。

初めて出会った時
月影は自分より小さな稀狗に
いい様にいたぶられていました。…

1

身代わりの純愛 小説

秋山みち花  六芦かえで 

続編ですが

「身代わりの蜜月」の続編です。前作を読んでいないと話についていけません。

前作と同様に、表題作と後日談ショートの2作品が収録されています。どちらも凪(受け)の視点で進みます。

「身代わりの純愛」では、レオニードと恋人同士になったものの、渚とのピアノへの考え方の違いやコンクールに向けての意気込みの空回り、指導教授宅への泊まり込みを禁止されるなど、不満がある中で、凪は渚と一緒にレオニードの…

0

身代わりの蜜月 小説

秋山みち花  六芦かえで 

マフィア×音大の留学生

表題作と続編ショートの2作品が収録されています。

「身代わりの蜜月」で二人は恋人同士になり、「蜜月の花嫁」では一緒に暮らすことになります。

凪(受け)が教授のセクハラに気を取られ、事故に遭わせてしまったレオニード(攻め)はマフィアのドンです。事故現場に戻った凪は、レオニードの部下のエミリオに捕らえられ、城に拉致されます。そこで一時的に失明したレオニードが、「凪」と、凪の先輩で天才的なピ…

2

Fly me to the Moon 小説

雪代鞠絵  六芦かえで 

不憫な受け・・の王道作品

いいお話だなあ、というのが率直な感想です。
親を事故で亡くして15歳でコンビニでバイトをしながら生計を立てる主人公の悠。
引き取られた先で迷惑がられて自立して、被害者なのに加害者側にお金を請求され、学校に通う学生を羨ましく思いながら、バイト先の店長にレジのお金を盗んだと疑われながら、「まだ大丈夫」とか「いつか学校に行きたい」とか頑張る姿を見て、頭の片隅でべただと思いながらも健気さに苦しくなる作…

2

狗神さまはもっと愛妻家 小説

雨月夜道  六芦かえで 

ストーリーに磨きのかかった続編

『狗神さまは愛妻家』の続編。
モフモフとラブラブを堪能できるのかと思いきや、それ以上に深いテーマがあり何だか圧倒されてしまいました。
ファンタジーながら何かと考えさせられる一冊です。

前作で狗神・月影(攻め)に嫁いだ幸之助(受け)。
益々仲睦まじく暮らす二人ですが、周囲の風当たりは強く、何かと苦労が絶えません。
他の狗神より妖力が弱く寿命も短い「白狗」である月影は、周囲から侮られ嘲笑…

12

はじめての恋わずらい 小説

間之あまの  六芦かえで 

BLファンタジー

作品の後書きに書かれているように、「BLファンタジー全開」な内容でした。
ファンタジーというと、異世界とか魔法とかをつい創造してしまいますが、そう言うのではなくてあくまでもBL世界のファンタジーと言いますか、とにかくひたすら甘々の世界で、現実離れをしているという点では、むしろ異世界よりもこちらの作品の方が強いかもしれません。

受けの子も、精神年齢ー性に対する意識が、現代だと中学生より低い、…

1

恋はシェリーグラスの中で 小説

玄上八絹  六芦かえで 

建築士×バーテンダー見習い

こちらのページより詳細なあらすじが本の裏表紙には描かれているのですが、それが微妙にネタばれ…というか物語の核になる部分に触れています。確かに、あらすじを作るのが難しいお話だなぁと思いました。

前半は攻の京介はほぼ空気で、完全に隼人と大和(双子の弟)のお話になっています。大和の素行に手を焼きつつ、それが生き甲斐のようになっている隼人ですが、子離れならぬ弟離れをするところからやっと京介と向き合う…

1

大好きなんです 小説

吉田ナツ  六芦かえで 

もっと挿絵を!

コスプレおたくの受けとバイの攻めの話。
受けの都石がオタク趣味について語るところがリアルです。
妙なところで熱が入る。
自分の好きなものを語り始めたら止まらない。
おたくな人は気持ちがわかるかも。
そんな都石を受け止められるのは包容力があるのか、都石の可愛さに目が眩んだのか定かではない津田。
イケメンだけでなく性格もよく、当て馬で登場したミサを気持ちよくふったり、都石の姉の恋人のことに…

3

愛しい公爵の育て方 小説

夢乃咲実  六芦かえで 

攻めの言葉使いが可愛かった

身寄りのいない主人公ケントが、実は英国貴族の血を引いていて、後継ぎとしてイギリスから迎えが来る・・というお話です。
主人公が公爵に見初められるタイプのシンデレラストーリーでなく、公爵の跡取りになる、というお話でした。

公爵の使いでやって来て、ケントの面倒を見てくれるリーは、堅苦しい雰囲気なんですがとても真摯です。
イギリスについてあれこれ苦労したり跡取りと認められないような大変な日々が待…

1

月にむらくも、春香 小説

玉木ゆら  六芦かえで 

シリーズ完結

シリーズ最終巻。
長きにわたるドタバタ劇もようやく終了です。
最終巻だというのに、いつものラブラブいちゃこらバカップルなノリはどこへやら。
いちゃこらどころか、受はお里に戻って離ればなれです。
ラストに向かう展開も意外な感じで、ここまでマンネリ化してたカップルを引き離したのは、逆に新鮮で良かった。
だからラストの再会のシーンにはじわっときました。

そして漸く読めた亀戸と初雪の馴れ初…

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