蓮川愛さんのレビュー一覧

雪華は愛で蕩ける 小説

和泉桂  蓮川愛 

嘯風館シリーズ3作目。

これは作家さんいわく『ゴージャスかつ王道』なシリーズだそうです。イヤもうその通りでした。

前2作は、和泉さんお得意の『レッスン(育成?)』系統だったのですが、これはキャラクターのタイプがガラッと変わったので、トーンがまるで違いました。

私はレッスン系がかなり苦手ですので、ようやくそこから離れてくれてホッとしましたね。←表題作CPに限ってですが。
江端(包容力攻)と九條(クールビュ…

2

雛鳥は愛で孵る 小説

和泉桂  蓮川愛 

嘯風館シリーズ2作目。

これは和泉さんの中では『王道』のシリーズのようですね。甘くて可愛い感じでした。
しかし、読んでてしょっちゅう感じますが、和泉さんはホントにこういうレッスン(育成・調教)系統がお好きなんでしょうね。読んでも読んでもそればっかりのような気がします。今作は育て系?

そして、性格(意地)の悪い攻キャラクターが和泉さんの定番なんでしょうが、私はそれがダメなんです。和泉さんの作品世界自体は結構好みな…

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佳人は愛で綻びる 小説

和泉桂  蓮川愛 

嘯風館シリーズ1作目。

表題作はよかったです。
大元はまさしく王道なんですが、設定がなんとも絢爛豪華で、いかにもなありえなさが和泉さんらしいとでも言いましょうか。でも胡散臭く感じないところが上手さなんでしょうね。一応現代ものですが、雰囲気はまるで時代もののようでした。

読み終わってまず、和泉さんてホンットーにこういう『レッスン・調教』系統がお好きなんだなあ、としみじみ。私はこのタイプの作品が本来なら苦手なんです…

2

インクルージョン 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

『ミッフィー』が頭から離れません!

これは『慈英×臣シリーズ』のスピンオフなんですよね。本編もいいんですが、私はこちらの方がずっと好きです。

照映(攻)が、本編での印象よりずっと大人げないんですね。でも考えてみればまだ30なんだから若いよな~。無理ないかも。
照映は、俺様・傲慢系かと見せて実はそうでもないところがよかったんです、私は。口が悪くてぶっきらぼうだからわかりにくいけど、ホントに優しいんですよね。未紘(受)は可愛い…

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世界のすべてを包む恋 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

なんとも初々しくって可愛いな~。

崎谷さんのデビュー作の新装版文庫化ですが、デビューがこれっていっそ怖いくらいです。それくらい完成度は高いと思いました。もちろん、今の崎谷さんと比べれば、『若い』と思う部分も多かったですけどね。
『事件』も起こらず、クドい説明もなく(少なく?)、とにかくシンプルであっさり。でも、だからこそのよさもあると思いました。今の(何かと濃い)崎谷さんも、私は好きですが。

小説の書き方で言うなら、まず視…

4

世界のすべてを包む恋 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

デビュー作だなんて思えない萌え作品

いやいや、とっても良かった、甘かった!幼なじみ同士で微妙なお年頃の
男の戸惑いみたいな雰囲気がバンバン感じられるし、受け様が幼い時から
まわりに傷つけられて、それでもわんぱく小僧でぶっきらぼうな年下の幼なじみが
いつも傍にいる事で、壊れそうになった心さえ、取り戻すことが出来る唯一の相手。
そんな二人の成長と、思春期ならではの精神的肉体的な欲望のアンバランスさが
感じられたり、それを圧して…

4

世界のすべてを包む恋 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

高身長カプ

崎谷さんのデビュー作「楽園の雫」の文庫化ということで、
読んだことがなかったので、うきうきしながら発売を待っていました。

まず、目次を見たときに、表題作のほかに2作短編が入っていることに
嬉しさを感じました。
短編が入ってるのって、なんだか嬉しいんですよね。
だから、本のページ数などで仕方ないのは分かっていますが、
短編が入ってないと、ちょこっと残念に思ったりします。

デビュ…

4

うつくしき月 小説

弓月あや  蓮川愛 

健気に生きる受け様が切ないです。

伯爵と親に捨てられ病気の弟を助ける為に懸命に働く健気な受け様との身分さラブ。
ラブと言っても、後半までは攻め様の気持ちは感じない感じでした。
只々、受け様とその病弱な弟の哀れなまでの兄弟愛が描かれているのです。
貧乏のどん底にいながらも優しく、弟と二人身を寄せ合って生きている、さらに
他人への思いやりも忘れる事がない受け様は健気の一言に尽きるのです。

お話的には、受け様にとってはかな…

6

インクルージョン 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

なんかイヤだ

うまく,説明できないんだけど,どうしても無理だった.

大学の友人が言った事と,久遠が言った事は,共通のロジックを持つのに,どうして否定されるのは大学の友人だけなんだ.

なんで,照英が立派な人物であるとされているのかが,よくわからない.

怒鳴るのは理性的ではないよ.

もし彼が自らの挫折に,自己欺瞞や怨恨そして正当化を必要とせずに単独でその前に立ち,そしてそれを受け入れることが…

2

天使のささやき 小説

かわい有美子  蓮川愛 

今回、脇役の遠藤推し

三度のメシと同じくらい『甘い水』のトンデモ物件こと遠藤啓一(29)が好きなので…

今回チラっと登場する遠藤に注目しました。



物語のいちばんの山場であるエキセバ大統領訪日。その警護計画会議。

お偉いさんが集まり重く張りつめた空気の大会議室


主人公でSP所属の名田の前に、SAT時代の遠藤が現れます


「名田よりもさらに若い24、5ぐらいの男もいる。細身な上に…

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