鈴木あみさんのレビュー一覧

華園を遠く離れて (表題作 恋路) 小説

鈴木あみ  樹要 

みんなのその後!

 この本には全部で3つの話が入ってます。

 まずは「恋路」。
 これはシリーズ第一弾に出てきた蕗苳と旺一郎のその後の話。
 蕗苳は願い通り努力で、両親が経営していた旅館を取り戻し、旺一郎は大学に残って医者の勉強をする……という形で遠距離恋愛をしていた二人ですが、なんとか旅館を再オープンできることになったので、旺一郎がそれに合わせて蕗苳の元にやってきて……という話。
 蕗苳にはまだまだ大…

4

婀娜めく華、手折られる罪 小説

鈴木あみ  樹要 

女王様受け!

 吉原にある男の遊郭「花降楼」に、母親の自由と引き換えに売られた椿は、やがて十八になりいよいよ水揚げの日を迎える。
 大勢の男たちが争う中、大金を積んでその権利を競り落としたのは、広域暴力団組長・御門春仁だった。
 自分を売ったのも暴力団で、椿は暴力団なんて大嫌いだったのに、あろうことか椿の前に現れた男は、椿を花降楼に売った男だった。

 最初は反発した椿だったが、御門の「俺の身代を傾かせ…

3

夜の帳、儚き柔肌 小説

鈴木あみ  樹要 

健気受け好きにはやばいです!


すっごくよかったです!

とにかく私的に健気受けの王道を行くような子でした。

途中、蘇武の将来を考えて蘇武に心にもないことを言ってしまうシーンがあるのですが、
もう忍の想いが健気でせつなくて涙してしまいました・・・

鈴木あみさんの文章はとても読みやすいし、樹要さんのイラストもとても綺麗でどんどんよんでしまいましたね^^

イラストは結構受けが女の子っぽいのですが、もともと…

2

薔薇の支配者 小説

鈴木あみ  竹中せい 

細かいことは置いといて

こういう変わった設定いいですよねぇ。
そういえば刑務所モノってあまり無い?

冤罪でレベル4という特殊刑務所に入れられる元お坊ちゃまの受け、そこで刑務所長となっていた昔の知り合い(色恋沙汰あり)と再会する。
この時点で二つ三つツッコミ所がある気がしますが、この際そんなことは関係ありません。

攻めは立場を利用して受けに色々する訳ですが、だんだん普通の鬼畜攻めと強気受けのカップルみたいに…

0

悪徳弁護士の愛玩 小説

鈴木あみ  紺色ルナ 

クールな攻めと可愛い受け

こういう話だと、攻めが一方的に受けに執着していて無理矢理犯されているうちに徐々に・・というパターンが多いですが、こちらの作品は最初から思いが通じ合っている感じ。
攻めと受けの思いの強さが対等っぽくていいと思います。受けは意地を張ってても実は攻めのことが好きなんですよね。
昔から受け一筋と言いながら、女性とも付き合ったりしている攻めに大人の余裕みたいなのを感じます。

エロに関しても、しつこ…

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ふわみみっ(合同誌) 小説

鈴木あみ  水壬楓子 

タイトル通りのふわふわした耳がどうの、という話の集まり。

 私は耳萌ではないので興味がなかったが、作家買いした一冊ゆえに中立評価。
 鈴木あみ先生のウサギ狩りシリーズと花降楼シリーズの綺蝶や蜻蛉たちが花降楼で働いていた蛍が経営している旅館にていろいろある話の集まり。
 パラレルワールドではあるけれど、それぞれ色々あった人たちがその後、幸せそうに過ごしている姿を読むと、ほのぼのします。

 水壬先生の方はエスコートシリーズのいつもの面々がふわふわ耳…

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君も知らない邪恋の果てに 小説

鈴木あみ  樹要 

暗くない遊郭モノ

現代の遊郭という珍しい設定に加え、序盤はなんだかハチャメチャな展開だったので、正直最初は「これはちょっと失敗だったかな・・」と思いました。文体も軽いのでエロにも期待薄かなぁ~と。

でも受けが遊郭に入ってから徐々に面白くなっていきました。
あらすじの「指一本触れず・・」の通り何もしないのかと思ったら、ちゃんとやってますw
本番はナシですが他のお客も取っていますし。(いつも思いますがここの部…

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愛犬 小説

鈴木あみ  街子マドカ 

まさかの展開

究施設を抜け出し、元恋人のもとに向かったミミつきの八尋。
かつて苦しさに負けて自分から捨てた主基は今や人気俳優になっているらしい。
どきどきしながら再会した主基の態度は冷たかった。
自分をかくまってもらう代わりに八尋が提案したのは時価十億とも言われる自分の体を提供すること。
言葉の通り主基は八尋を抱いてくれるけれど、そこに昔のような優しさはない。
それでも相手が主基だというだけでうれしい…

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エンゲージ・ハプニング 小説

鈴木あみ  大和名瀬 

あまあま

系統としては、吉田 珠姫さんの「旦那さま」シリーズと同じかと思われます。
私はあのシリーズが好きだったので、こちらもかなり楽しく読めました。
ただちょっと、物足りなかったかな~。
もうひと悶着、二人の間に事件があったほうが良かったように思います。
攻が、誤解から、なんとなく受を避けるように仕事で出張に出かけたり、受もなんとなく避けられてるなと思いながらも健気に雪の降る中を、攻との約…

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愛で痴れる夜の純情 傾城編 コミック

鈴木あみ  樹要 

ほんとに張り合ってるのカナ…

オトナになった二人ですね。まず、第一に思ったのは、蜉蝣ってほんとに傾城なの…??という疑問。
禿編のときに輪をかけて我がままになってて、そのこと自体は受けの属性としてはグッドだったのですが、ちゃんと仕事してるところが一度も描かれていなかったのは如何なものかと…。
綺蝶と張るくらいの傾城ならそれなりに仕事してるところも見たかったです。というか、それを見せてくれないと説得力がない。綺蝶がお職とれる…

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