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1/1(合計:9件)
鈴鹿ふみ 高咲かな子
やみの
前の方が詳しくレビューしてくださっているので、簡単に。 まず最初に。 普通の「ボーイズラブ」の作品を読んで慣れ親しんでいる方にはお勧めできません。 想像を超える「調教」の数々が、この本の中では当たり前のように出てきます。 けれども、その中にあるストーリーを掴み取った後は、最後までは休む暇も与えてくれません。 単純に「面白い」っていう言葉を使っていいのかどうか……、が、文句なしで面白か…
雲絶間姫
ネタバレ
腐女子の皆さん100人に読んでもらったとして、途中で音を上げることなくラストまでたどり着けるのは恐らく10人といないかもしれません。でもその10人のうち何人かはきっと、この狂った壮麗な世界から足抜けできなくなることでしょう。見事どつぼの底にはまったわたしが言うのだから間違いはありません。BLに何をおいても甘さや口当たりの良さを求める方にはまずお薦めしませんけどね。主人公に感情移入して読めば読むほ…
はちみつ
専用ページを設けるほど世界観は練られてるのに、本編では舞台となった都市や建物はおろか主人公が監禁されている部屋でさえ殆んど情景描写が無いため、日々の出来事だけを綴った日記を読んでいるような視野の狭さでした。それでも展開の早さからサクサク読み進められますが、背景の無いアニメを観ているような物足りなさや単調さは否めません。また、SM(陵辱)シーンも情報不足から雰囲気と重みに欠け、プレイの過激さばかりが…
けもけもぱぷ
こういうのが好きな人っているんだろうな、とわかるんですが、わたしには無理でした。 SM、かつ猟奇的? 痛いっていうのが、精神的だけじゃなくて肉体的にもダブルでくるので、うそっこの作り事だとわかっていても、サブイボが立ちました。 まさに、そこに愛はあるのか、というのが疑問で、BLってそこがキモじゃないかなと思うので、中盤、延々と続くハードな描写は、執着とか支配欲? そういうものに思えて、愛…
鈴鹿ふみ 成田敏丞
茶鬼
最初に書いておきましょう。 SMテンコ盛りですが、何と言っても中心が一番羞恥を誘わせるということで失禁・脱糞のスカトロがテンコ盛りなので、要注意です。 そして解説がついている一冊目の『アクトーレス失墜』を読まれてからこちらに来られた方が、その世界観がわかります。 このお話は、その前編の後に起きた事件のお話になります。 前編で、金髪・碧眼で容姿が抜きんでていたアクトーレス(調教師)のライ…
この本、中々趣向がこらしてあります。 読者は、ヴィラ・カプリに招待されたお客様なのです。 ”さあ、ここで行われる調教と物語をご覧あれ”みたいなスタンスで最初に臨むことができます。 巻頭にはヴィラのMAPが、巻末には見取り図や用語やアトラクションの解説が。 ご主人さま気分で読んでみましょう・・・と、思いきや!!! 恋人を失くし未亡人と呼ばれる調教師イアンが、ある陰謀で”犬”にされ、あり…
久江羽
ヴィラ・カプリというご主人様の快楽のための秘密の楽園での出来事。 ここではもっぱらご主人様が犬(奴隷)を飼うわけですが、その犬の調教を手がけるのがアクトーレスです。そのアクトーレスのイアンはとある事情で恋人を亡くしたばかりで未だ傷心を抱えているのですが、無実の罪を着せられアクトーレスから犬へおとされます。屈強な主人と格下のアクトーレスに調教されるのですが、無実を信じあきらめていないイアンは時をみ…
このレビューは「アクトーレス失墜」のレビューを読んでからお読みください。 「アクトーレス失墜」の事件から二年後のお話。 イアンの部下のラインハルトが巻き起した、自業自得の物語。 「アクトーレス失墜」のイアンは謀略により無実の罪を着せられ、ピアソンの手に落ちますが、このお話の主人公ラインハルトは自分で墓穴を掘っていくタイプです。 プライドは高いものの、カッとなりやすく短慮なものだから、こ…
はる
緻密な設定と、容赦ない調教小説に、花丸には、吉田珠樹さんという、調教+犬小説のオーソリティがいますが、雰囲気は全然違います。 あまさのないシリアスな小説です。 調教師のイアンが、ヴィラのたくらみから自分が犬になってしまい、調教によってプライドをそぎ落とされていきます。 いわれのない暴力、理不尽な扱い。。なにもかもあきらめていた日々だったが、自分をしたってくる犬仲間のレオポルドと過ごす時間に安…