立野真琴さんのレビュー一覧

青い羊の夢 コミック

立野真琴 

「夜」に堕ちていく…

恋人のマリアを殺された界は、犯人を捜す為「朝」と呼ばれる街へやって来る。手がかりとなる“青い羊の指輪”を持つ男・ラーティに会う為に…。
界・ラーティ・そしてマリア。三人の運命が動き出す。

以前花とゆめコミックで出版されていましたが、8年ぶりに続編がスタートし、花恋コミックで新装版として発売されました!かなり好きな作品です。
マリアという女性キャラが登場しますが、この存在が物語に深みをあたえてい…

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青い羊の夢 Ⅱ コミック

立野真琴 

特別な存在

界が「朝」と呼ばれる街へ来てから二年。ラーティの隣に居ながらも、何者にもなれない自分の存在に苛立ちを感じていた。
そんな時、サルトのボスが死に、後継者にラーティとボスの息子・ナラダの名が上がる。界はラーティの為強くなろうとナラダに訓練を受けに行くが…。 第2巻。

恋人でも友人でも、敵でもない自分の存在に涙を流す界が、超絶カワイイです(笑)。思わず守りたくなるような(すぐ襲われる?)儚さを持ちな…

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キライ嫌いも コミック

立野真琴 

救済措置

親本は2001年9月にビブロスより刊行。
同時収録作を一篇加えた新装版となって復刊致しました。

BLでロミオとジュリエットをやるという趣向は時を経ても
古びておりませんね。
重くなってしまいがちな部分を上手にあしらいながらゆっくりと
大団円が構成されています。

同時収録作は兄弟愛の一つの形、そして執着の終着点。

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予感 コミック

立野真琴 

焦がれればこそ

神憑りなヴォーカリストの心を奪ったのは、
人畜無害な仮面を被った死神が口ずさんだ
歌だった。
自らを封印した死神を蘇らせようとする
ヴォーカリスト。その封印は徐々に解けは
したが、代償は大きく、そして…。

人畜無害な仮面を被ったろくでなしは、実に
厄介です。仮面でさえも実は本当の顔なの
ですから。そう言う手合いに夢中になろうもの
なら二人を常に相手にしている様なものでしょう。…

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非BL作品

9th SLEEP 非BL コミック

立野真琴 

絆の解釈

作者の立野さん自身、後書きにて「BLじゃなくて
ごめんなさい」と繰返されている展開でありますが、
この兄弟の絆はBLと言う枠の中でしか恐らく描き
得ないでしょう。この二人はかけがえのない一対
なのですから。

最初弟が兄の元を離れたのは運命に抗う為でした。
しかし、二度三度と出会いと別離を繰り返す内、
弟は知るのです。頑なにされた兄を救えるのは
誰か、と。
一方、兄は弟に執心し…

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今宵は君と血のキスを コミック

立野真琴 

1冊まるっと同じ登場人物だったほうが…

立野さんの作品をBLで読むのは多分これが初めてじゃないかと思う。
吸血鬼だとか、輪廻転生だとか、実はすごく好きなんだけど、この手の話を題材にしてる割には1つの話が短すぎる気がする。

短いから展開が急で、先が見えてしまうから物足りない。
あ~こう言う風になるんだろうなぁ・・・
と思うほうに思うほうに話が進んでしまうんだもの。

メインカップルではないけれど、普段は男には全く興味を示さ…

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Steal Moon 2 コミック

立野真琴 

お見事

SFと言う環境設定が佳境になると同時にBLとしての濃度も
上がってくるという非常に贅沢な作品に仕上がりました。
謎の部分も多少はありますが、それは読者それぞれで補完
すべき部分なのでしょう。

BL作品の要素は、一つだけではないのです。

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Steal Moon 1 コミック

立野真琴 

程好いバランス

ストリートファイトのチャンプだった望が謎の無頼漢・コヨーテに
負け彼に従った瞬間から物語は始まります。
望が覗き部屋の部屋子とされてしまい云々…と言うBL要素を
織り込む一方、主人公達を取り囲む環境設定にも手抜かりは
一切なし。SF風味のBLではなく、BL要素もあるSFと言う感に
なっています。
………描き出し方が艶っぽいですね、一々。

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青い羊の夢 コミック

立野真琴 

制限速度内

以前は一冊丸々白泉社・花とゆめコミックスに収録されていた
この作品。その制限の中できちんとBLの勘所を押さえているのは
作家さんの力量の為し得る業でしょう。

界が異性ではなくラーティを相手に選んだ理由、それこそが
この物語をBLに仕立てている要素です。

「青い羊の夢」前後編とその後日譚である「2」を収録。

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キライ嫌いも コミック

立野真琴 

抑制マイナスα

満を持してBLへ、と言う形容が相応しい様な
作品です。
展開を一口に言えばBL版「ロミオとジュリエット」
ですね。悲劇にならない様に所々補正が
加わっていますが。

同時収録作は謎めいた雰囲気の兄弟もの。

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