陸裕千景子さんのレビュー一覧

罪な輪郭(表題作 十三回忌) 小説

愁堂れな  陸裕千景子 

そして、今は

罪シリーズ開始10周年記念短編集。

愁堂先生は多作につき、つい、追い切れなくなったままだった罪シリーズ。
久しぶりに手に取ってみたら、おなじみのキャラ達の身の回りにも、ちょこちょこ変化はあったようです。
そんな彼らの、「そして今は」と、「あの頃は」のサイドストーリー集。
主人公に事件が降りかかったりはしませんが、ちょっとコミカルで、ちょっとしみじみな、シリーズのファンには楽しい内容です…

1

王子隷属(2) ~仙孤異聞~ 小説

矢城米花  陸裕千景子 

もっふもふ

もふもふを期待して読んだら、おまけだった…。
ものすごくかっこいい傍役に惚れたら、作者さんのHPにいくとショートショートがあります。
よくある話とは思うし、かっこいい傍役が大活躍すぎでもはや主役たちは蚊帳の外ですが、
ストーリー的に満足しました。
エロは敵が陵辱を請け負い、攻主人公がラブラブーを請け負います。
獣なんで凝ったことはできませんが、ストーリーにはとてもオーソドックスで良かった…

1

年の差15歳。 小説

藤崎都  陸裕千景子 

う~む

良くも悪くも藤崎さんの作品といえました。
当たり障りがなく、
タイトルとあらすじで想像した展開から、
全く意外性もなかったのが、切ないかったです。
内容を読まなくても、
本屋さんで並んでいる本をを見て、
想像しただけで足りたのでは?とさえ思ってしまいました。

勿論、設定、内容、とても楽しいんです!!とても好みです!
ただ、想定内過ぎるということで、この評価をさせていただきました…

3

王子隷属(1) ~仙狐異聞~ 小説

矢城米花  陸裕千景子 

けもみみ

メインキャラもサブキャラも魅力的な話でした。
ストーリーも心理状態も行動も納得いくもので、シチュエーションだけはさすがに無理を感じるものの、
けもみみだし仙人だからしかたない。
むしろ、エンターテイナー。
ファンタジーだけど、よくありそうな設定で、説明が最小限なのも文章のうまさだな。
キャラクターの良さ、スピーディーで気になる展開と、シチュエーションのエロさで読ませる本。

0

王子隷属(2) ~仙孤異聞~ 小説

矢城米花  陸裕千景子 

ちょっと残念

上下まとめての感想です。

ファンタジーは大好きです。剣と魔法の中世ヨーロッパ風も楽しいですが、中華風ファンタジーが何より好きです。期待に胸を躍らせて読み始めました。

ファンタジーで難しいのは異世界の構築だと思うのですが、その点でもとてもよく練られていると思います。

登場人物も

気高く美しい妾腹の王子、
その兄をひたすら慕う、やんちゃだが王の資質を備えた嫡子である弟王子

0

いたいけな嘘 小説

柊平ハルモ  陸裕千景子 

平坦過ぎる・・・

う~ん、読み終わって何書こうか困るくらい印象に残らない作品でした。

題材のわりに上澄みだけ掬ってさら~って感じだったんですよね。いろいろエピソードを並べたわりに、たいして掘り下げることもなく、あっさり片付けちゃったのが、もったいないというか、だったらアレコレ広げなきゃいいのに、と思ってしまいました。メインの2人も結構よかったんですが、脇もなかなか味のあるキャラクターを持ってきて、でもそれが…

1

魔法使いの告白 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

いまいちすっきりしないですが・・・

前作からの続きです。
瞳の勤める製作所が閉じられることになり、瞳は就職活動を余儀なくされます。
援助をするので医師になるために大学へ行って欲しいと思う仁と金銭的に甘えられない瞳と想いはすれ違いますが仁の仕事に係わる周囲が騒がしくなり瞳は自分の就職活動だけでなくそれにも振り回されます。
仁の父親も瞳に接触、結果的にはそれが瞳の心を動かします。
仁の事はなんとなく雰囲気は伝わりますが今回も謎の…

1

魔法使いの食卓 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

とりあえず続く・・・

カバーの絵が可愛い♪
新刊が読みたかったのでまずこちら・・・瞳・渚・薫、穂波家の3兄弟の名前が可愛すぎる(笑)
その穂波家の兄弟の前に6年間音信不通だった隣の仁が現れるという再会ものです。
6年は、穂波家を変えてしまうには充分な月日でした。
不慮の事故による両親の死。
長男の瞳は、弟たちのために医師になる夢を諦め高校を卒業して町の製作所で働いています。
対して仁は、所持していた大金、6…

2

焦がれる熱情を貴方に 小説

遠野春日  陸裕千景子 

なんかスゴイね。

「秘めた恋情を貴方に」のスピンオフ。
「恋情」に登場していた外務省の通訳担当・深澤秋保とエルシア公国皇太子・ラウル・ヴィルヘルム・ヴィクセルのお話。

前作では舞台は日本でしたが、今回はエルシア公国。
前回の予告通りにラウルが秋保たちを友人として自国へ招いて。
ラウルに想いを寄せつつあった秋保だが、どうしても躊躇してしまう部分もあって。
更に、もう1つ危惧していたことも…。

えー…

1

青龍の涙 ~神は生贄を恋う~ 小説

月東湊  陸裕千景子 

ちょっと期待しすぎちゃいましたかね・・・

ここ最近で一番読みたかった作品です。大好きな陸裕先生の挿絵ですし。
人外、嫁と好物ワードが・・・
正直ですね、樋口美沙緒先生の『狗神の花嫁』が被りました。
蛇さんたちに思いっきりご無体な目に会う受様ですが、攻様の竜神にも拷問まがいの恥辱を受けます。
こちらの作品のメインは蛇エロスか!?と思うのですが、なんかさらっとしていて・・・
さらっと流されないと相当酷い目に受様が遭わされているので不…

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