李丘那岐さんのレビュー一覧

罪に眠る恋 小説

李丘那岐  麻生海 

刑事×警官の再会モノ、良作です

10年ぶりに再会した相手との恋模様を主軸に、連続殺人事件の捜査が絡みます。

丸ごと1冊表題作です。虎太郎の目線で進んでいきます。
篠宮虎太郎は警察官。一足先に刑事になった、高校時代の好敵手である久竜唯仁と、連続殺人事件の捜査で再会します。負傷した同期・柏原の代わりに久竜と組んで事件を調べるうちに、虎太郎の大学時代に起きたある事件とかかわりがあると分かり…。

犯人が終盤に突然登場する人…

3

黒天狗の許嫁 小説

李丘那岐  北沢きょう 

王道ストーリー

天狗、神隠し、許嫁、と萌えキーワードてんこ盛りのファンタジーです。

14歳の中学生の優眞(受)が自宅マンションから自殺しようとして飛び降りた所を天狗の天雫坊(攻)が助け、生きるように諭そうとします。
優眞は何の価値も無い自分は生きたくないからと自分から進んで神隠しとして天狗の里へ連れて行ってもらいます。
大人になるまでと約束して。

三年後
現実の世界に戻ってきますが、ほとんどの…

3

ディア・マイ・コンシェルジュ 小説

李丘那岐  松尾マアタ 

イラストもノベルも実力派

大変面白かったです。作者さん的には難産だったようですが。。

まず、BLを除いてもノベルとして面白い。ただの状況説明文の羅列ではなく、ちゃんと物語として読ませる。
それから、BLにありがちなご都合主義が感じられない。確かにお話しなので日常生活で起こらないようなこともありますが、自然な描写と前後関係で、最後までひっかかることもなく一気に読みました。
隙間時間に読んだのですが、早く続きが読みた…

6

悪魔と 小説

李丘那岐  角田緑 

やさしい悪魔

そもそも「悪魔」とか「ヴァンパイア」とかは好きなんですが、BLだと人外設定とても苦手です。

映画だと「コンスタンティン」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」、ミュージカルだと「ダンス オブ ヴァンパイア」なんかがとても好きです。
(たいへん余談ですがw)
で、結局BLだと萌えないかも思いつつも手に取ってる次第です^^;

作中でもファンタジーと言っちゃってるところがいいですね。そう…

0

黒天狗の許嫁 小説

李丘那岐  北沢きょう 

異界に嫁ぐということ

李丘さんの花嫁BLは初めて読みます。ファンタジーの世界が、辛い現実を生きる主人公の逃避先のようになっており、ただ甘く幸せなだけの花嫁物とは一味違う重厚さがありました。


父親に女装を強いられる14歳の少年が
ある日思い余って自宅のベランダから飛び降りる。
そこを天狗に助けられ、天狗の里で十代を過ごすことに。

やがて主人公は記憶を消され、元の世界に戻されるが
天狗への想いは消えず…

7

飼い犬に咬まれました 小説

李丘那岐  桜城やや 

ワンコと言うより獣犬?

貧乏歴22年、お金持歴3年の宗太は、母子家庭の貧乏家庭で育ちます。
母親はお金持と結婚し、新婚旅行に行って帰えらぬ人に。
宗太の手元には、一生食うに困らない大金が…
元々、便利屋を友人二人とやっていた宗太だったが、そのお金を元に正規の金貸業も始めます。
その金貸に元ホステス今はセレブ妻の由紀がお金持を借りに来ます、今はお金には困っていないはずなのに。
聞いてみると、過去の出来事でヤクザに…

3

黒天狗の許嫁 小説

李丘那岐  北沢きょう 

天狗の葛藤と愛情

父親に逆らえなかった中学生の優眞が、天狗の長と知り合って少しずつ変わっていく、心温まるファンタジーです。

中学生の優眞の両親は、父親の優眞への異常な執着と編愛で離婚しています。
そして、離婚後から始まった、父親の異常な支配。ミニスカートで過ごし、髪型はセミロングのおかっぱ。でも、可愛がられてるわけではなくて、気に入らないと殴られます。毎日が辛くて教師に言ったこともあるけど、教師は父親の外面…

9

悪魔と 小説

李丘那岐  角田緑 

残酷な悪魔の純愛

李丘那岐さんの作品で2番目に好きです(ちなみに1番は『この愛を喰らえ』です)

誰からも気にされずに孤独に生きてきた功(理由があるのですが…)
ある日、悪魔のサタさんと知り合います。

サタさんと関わっていく内に、諦めて過ごしていた功の毎日が、意味あるものへと変わっていくのです。そして、今まで知らなかった、人と肌を合わせる心地良さや、誰かとケンカをする高揚感に気付くのです。

最初は…

3

いとしの悪党 小説

李丘那岐  ヨネダコウ 

善より悪が人を魅了する

最初、ヨネダコウさんの挿し絵目当てで購入したこのシリーズ。
「空を抱きしめる」も年下攻めの王道っぽくて良かったですが、こちらの話の方が個人的に好みでした。

攻めの田上は貧困な家庭に生まれ、その劣等感と負けず嫌いの性格から事件を起こしてしまい、現在は金持ちからお金を騙しとることを繰り返しています。
そんな時に出会ったのが、受けの行人。家が資産家で、容姿にも恵まれ、友人も多い。常にマイペース…

2

甘くない嘘をきみと 小説

李丘那岐  水名瀬雅良 

男前同士の演技対決に痺れる

芸歴10年、演技派俳優として注目される頼(受け・表紙右)。
マネージャーの鈴木(攻め・表紙左)は元舞台役者で
駆け出しの頼に演技を教えてくれた師匠でもある。
今ではタメ口で何でも話せる仲だが
鈴木のプライベートは謎に包まれていて……


受け、攻めの視点が交互に出てくるため
二人が互いの才能に惚れ込んでいる感じや
実は両想いなのにすれ違って
モダモダしてる感じにニヤニヤできます…

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