柚名ハルヒさんのレビュー一覧

夏草の檻 小説

榊花月  柚名ハルヒ 

シリアスな初期短編

本書を手にしたきっかけは全然覚えていないのですが、この中に収録されている作品を読んで心を鷲掴みにされました。(→作者様にハマる)

表題作「夏草の檻」と「月の裏で会いましょう」が収録されていて、同時収録作品の方が表題作よりも先でしかも長いという、何もかも型破りな感じ。たまにありますよね、どうしてそっちをタイトルにした?っていう笑

2007年にフランス書院さんのLAPIS more文庫から…

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棒投げ橋で待ってて 小説

小林典雅  柚名ハルヒ 

「お言葉」義兄弟。

先生のデビュー作ということで時間をかけてゆっくり読みました。堅物看護師×旧財閥御曹司と、おおらか小児科医×御曹司の義理の兄の2本立て。わたしは後半のお話の方が好きでした。佐川先生がイイんですよ〜。むつこさんとはホント、ツボが被るなぁ。

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看護師の雨市(ういち)が仕事から帰宅すると、玄関前に品の良い美貌の青年が雨市の帰りを待っていた。身勝手で常識外れなお願いなのはわか…

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夏草の檻 小説

榊花月  柚名ハルヒ 

ほんのりBL

電子書籍にて。
挿絵はありませんでした。
短編が2本収録されていました。

「月の裏で会いましょう」
病気で入院中の快人は、双眼鏡で他の病棟の部屋を覗き見るのが毎日の日課。
ある日、向かいの窓の病室に真っ赤な髪にピンクの靴下を履いた患者さんを見つけます。
その男は、看護師から「悪魔」と呼ばれていて…

孤独な少年 快人が、三島との出会いによって変わっていきます。
甘酸っぱい青春…

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棒投げ橋で待ってて 小説

小林典雅  柚名ハルヒ 

さらりとした梅酒

ここまでコメディーに振り切った作品は初めて読みました!とても爽快な気分です。完全に笑わせにきている言葉のチョイスが憎いやら可笑しいやらで声を上げて笑ってしまいました。小林典雅さんの作品はいくつか読んだことがあり、面白いコメディーを書く作家さんだな~と思っていましたが…お見逸れしました。セリフと動きがとにかく面白いので、映像や舞台で見てみたいと思いました。

「棒投げ橋」という呼称を知らなかった…

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独占欲はスキャンダル 小説

水島忍  柚名ハルヒ 

独占欲が強過ぎる

やっぱり水島さんの独占欲丸出しな攻めはツボ。
ご都合主義な展開だと思いますし、実は突っ込み所も少なくない。
でも何故か水島さんの作品だと、まあいいかと思えてしまう不思議(笑)

最初は叔父に命じられるがままに久我に近づいた裕ですが、流されるままに身体の関係を持ってしまう。それがきっかけで裕は久我に惹かれ始め、久我も日に日に愛情表現が激しくなります。でも弟の洋の為に久我を陥れなければならない…

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棒投げ橋で待ってて 小説

小林典雅  柚名ハルヒ 

熊、関係なかった(笑)

このタイトルにピンとくるのは、ネズミーフリークか子持ちかのどちらかでしょう。
BLと黄色い熊の接点はなんだ?という間違った角度から読み始めたこの一冊。
…実に面白かったです。
それも予想外に、ものすごく面白かったんです。
幼い頃、一度だけお邸の広い広い庭で遊んだことのある相手を探し出し、そのお邸も家族も捨てて、小児科の看護士の雨市(ういち)のもとに押しかけてきた桜里(おうり)。
この桜里…

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棒投げ橋で待ってて 小説

小林典雅  柚名ハルヒ 

無菌培養お坊っちゃまとの恋

いやー小林さんの作品はどれも外しませんですね!
私の場合、ギャグやコメディ系小説作家さんだと作品によってはたまにノリそこなっちゃたりするんですが小林さんに対しては今のところそれが無いです。
どれを読んでもおもろい~そして萌える!

2カップル話でどっちも別の面白さがあります。
表題作は両親共にガンで失い看護師として慎ましく堅実に暮らしている雨市[攻]と大金持ちの末っ子で箱入り息子、無菌培…

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夏草の檻 小説

榊花月  柚名ハルヒ 

このJUNEぽい空気感、たまらん

表題作の暗さときたら!
神にしたいぐらい好きでしたが、いちおう萌えで。
榊さん、今じゃ絶対にこういう作風の作品は書かないんだろうなと思います。
けど、こういう作品を書ける方だからこそ好きなんですよねー。
歪んだ愛のかたち。
救いのないラスト。
私好みのJUNEっぽいダークさが詰まっていました。
支配されてるように見える側が実は支配しているという下克上的構図って、なんでこんなにゾクゾクするんだろう。…

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棒投げ橋で待ってて 小説

小林典雅  柚名ハルヒ 

いやー、面白かったー

独特ですね。
小林典雅さんらしく、ひたすら笑いに走ってます。このノリが合うならとことん面白いし、合わないならさっぱり面白くないんじゃないかなと思います。
私は面白かったー。ひたすらニヤニヤしながら読んでました。
ただし表題作はまあまあ。
兄編の『そして今週のふたりは…』のほうがとにかく面白かったんですよ。佐川先生が私の好きなタイプのオトナだったからというのが大きいかな。この性格、私の上司にちょっと…

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棒投げ橋で待ってて 小説

小林典雅  柚名ハルヒ 

へんてこ金持ち設定

小林典雅さんの初文庫だそうです。
現役ナースが描く小児病棟は、現実的ですが
お金持ちの設定が超ファンタジーです。

一度会ったきりの庶民の男の子・雨市は
深窓の令息・桜里にとってずっと憧れのヒーローだった。
物語の主人公のように、ただぼんやりヒーローの迎えを待つだけでなく
自発的にヒーローの元へ押しかけてきちゃうヒロイン桜里w

って話なんだけど。
とにかくファンタジーだから(…

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