有馬かつみさんのレビュー一覧

闇夜を歩く(3) 小説

谷崎泉  有馬かつみ 

それぞれの訳ありが明らかに

この話の登場人物誰しも、主格でも脇役でも罪を抱えています。
前巻まで、その生れ故に李空に業が集まり、菅波は不幸な生い立ちに拘ったばかりに、立ち行かず壊れていった。
李空と菅波には、身を切るような後悔という罰が与えられたけど、この最終巻は、やり手議員秘書・冷静で正々堂々としてきた永島潤弥の番でした。

永島の生活のほとんどは、首相になったボス猪飼の周辺で、気を抜いたり寝る暇もない。
他人と…

3

闇夜を歩く(1) 小説

谷崎泉  有馬かつみ 

まだ恋愛じゃないけど期待大

面白かったです。
『闇夜を歩く』というカッコイイ作品名が気になっていました。

主人公は『永島潤弥』32才の若さで次期首相候補「猪飼」の第1秘書を務める。
猪飼に何の恩もないが、自分の手で首相にしたいと思っている。
実力者「宇津井」から首相指名を得る為に、宇津井が勧める胡散臭い占い師なんぞにも会う。
だが、占いがどう出ようが、宇津井を納得させる答えを得なければならない。
永島は先ず自…

5

2009全員サービス[小説Chara創刊10周年記念]ココだけCOMICフォーカス!!extra グッズ

フォーカス!

知っているのは(読んだことあるのは)
DEADLOCKと青の疑惑だけです(^-^;

DEADLOCKはめっちゃ、好きです。高階佑先生のイラスト!
ユウト可愛いしディックカッコいいし!
あーでも、いつ見てもユウトのお髭はダメですね……(×_×;)

恋愛私小説 小椋ムク先生がイラストで、続きを漫画として読みたいです(*^^*)
内容が気になってしまったので、小説は買いました。
で…

1

月下の秘めごと 小説

中原一也  有馬かつみ 

中原先生だと思うから、辛口になってしまうのか……

今まで持っていた中原先生のイメージと、ちょっと異なる作品。
中国(風?)を舞台にした、歴史物。

中原先生じゃなければ、もっと評価が高いかもしれない。
期待の分だけ、ガッカリしたというのもあって評価は辛くなったが
ストーリーは別に破綻もなく安定して読める。
しかし反面、新鮮さもなく、
書き込み不足であらすじのような印象があることもあって、
正直物足りなく退屈だった。

囚われの…

0

絶対束縛 小説

水戸泉  有馬かつみ 

束縛されて

鬼畜弁護士とヘタレ代議士。
相変わらず言葉にできなくてすれ違うふたりです。

すれ違うふたりって切ない柔らかいイメージですが、
このふたりのすれ違いはかなり痛い。
イタイ、でなくて痛い。
自分たちの身を切るような痛さを感じる愛し方。
精神的には血まみれの愛って感じもします。

ただそれでも前作に比べたら緩やかな中になったと思います。
が、相変わらず鬼畜な抱き方しかしない神崎に、…

0

絶対服従 小説

水戸泉  有馬かつみ 

服従なんだけど

鬼畜弁護士な神崎とヘタレ代議士な裕一。
神崎の辣腕ぶりがいかにも小説っぽいスゴさだけど、
それ以上に裕一のヘタレぶりがありえない(笑)

あなそこまでヘタレな代議士って、
ビジネス系の小説なら秘書に騙されて失脚、
その後秘書が出馬して当選、となってそうな気がします。
それでも代議士でいる祐一の頭の良さ?
みたいなモノを書かれてたらもっと良かったかも。

逆に先輩の阿宗の一見そう…

0

欲望の在り処 小説

麻生玲子  有馬かつみ 

どんな恋の訪れ方をしても…わずかな勇気を忘れないで!

麻生先生の作品は、ごく日常を舞台に、自然とラブを絡めてくるお話が多く、そこに心地よい文章も重なって、読後はやさしい気持ちにさせてくれるの作品が多いので好きなんですけど…
今回のお話は少しモヤモヤが残ってしまうお話でした。

あとがきに、「話の切り口をかえてみた…あんまりこんな内容のお話はないのでは⁉︎」
とあるように、内容が結構シビアな雰囲気で展開していくので、麻生作品らしいと言えばそうな…

1

月下の秘めごと 小説

中原一也  有馬かつみ 

中国もの!

最近まで時代物BL(近代除く&国内外問わず)って読んだことなかったです。
初しかも中国もの、さらに中原一也様。

雑味のないラブラブストーリーっていうのが印象です。
ファンタジー入っていると言ってもいいのかな?ファンタジーの使い方まちがってないか心配ですが。
活劇って感じで楽しかったです。中国ものの楽しみ方も少し覚えた気もするのでさらに手を広げたいですな。
皇子様相手だけに跡目相続のこ…

0

鍵盤上のマリアージュ 小説

松幸かほ  有馬かつみ 

ラブについてはノープロブレム。←作中で。

夕貴(受)が、最初から最後までぐるぐる悩んではいるんですが、ラブじゃなくてピアノについてなんですね。

ラブ面ではほぼ障壁も葛藤もないに等しいくらい(↑レビュータイトルはそういう意味での『ノープロブレム』で、私の感想ではありませんので)。

リュカ(攻)はもう終始夕貴ラブ!で甘やかしっ放しだし。

正直『ラブストーリー』としては、多少夕貴が自虐的に『自分なんか立派なリュカには釣り合…

0

満月の狼 小説

火崎勇  有馬かつみ 

現代版狼男。

ヤクザで狼男な攻×エリート警察官の受。
色んな意味でイロモノ(苦笑)

今回の火崎先生の話は、恋愛とサスペンス?が半々位でした。
サスペンスと言っても、がっつり推理していくわけではないので、キャラと同じ目線で謎を追っていく、というイメージのが近いですかね。

恋愛面では、とにかく一途でストレートな攻めが、受けにアプローチするもサラッとあしらわれて、でも、懲りずに再アプローチして、ちょく…

1
PAGE TOP