有馬かつみさんのレビュー一覧

絶対服従 小説

水戸泉  有馬かつみ 

そもそもこれ‥

CDから原作へ。
CDを聴いたときにも感じた違和感だったのですが、
小説を読んで最初に感じたのは、
BLじゃなきゃいけない理由がわからない。
祐一がフツーに親から地盤を受け継いだ新人代議士(女子)であっても、
全然無理がない。
祐一のパーソナリティーも、恩師の役に立たなくちゃ感が、
プロデューサーあいてに枕営業する新人アイドルみたいで、
げんなりです。
しかも、それをステップにの…

1

ランドリーランドリー 小説

火崎勇  有馬かつみ 

イイ本です

丸ごと1冊、表題作です。
吉富の目線でストーリーは進んでいきます。

吉富(受け)は、コインランドリーの雨宿りで飛び込んできた上杉(攻め)が中学校時代に憧れていた先輩だと気がついて、声をかけます。勇気を出して、寒いなら珈琲を飲まないかと部屋に誘ったのをきっかけに、二人は親しくなります。上杉の色々な面を知り、改めて恋に落ちた吉富でしたが、上杉にとっては便利な友達扱い。それで満足していたはずなの…

3

迷えるドクターに愛のご奉仕 小説

四ノ宮慶  有馬かつみ 

節操なし攻め

初読み作家さんでした。先生ものに惹かれて呼んでみました。

受けの小児科医、千住はツンながらも抱かれると乱れまくってしまうと言うある意味典型で、ストーリーは基本的にはあまあま王道。でも、攻めが節操なさすぎるのがちょっとのめりこめなかった理由かな。

テイストは下町人情もの風で、攻めは近所のお好みや店主。患者の保護者な近所の人があつまるお店はいつしか千住の心の家に。でも体から入った二人の関係…

0

満月の狼 小説

火崎勇  有馬かつみ 

狼男モノではあるけれど

間違いなく狼男モノ(?)ではあるのですが、そのこと自体による恋愛の駆け引きやドタバタはあまりなく、破天荒なヤクザ×美人の刑事による重厚な大人の恋愛モノです。

序盤がかなり焦れったい展開で、鬼迫と一緒に少々ジリジリしつつ、いつになったら狼は出てくるのかな?と思いながら読みました。腹の探り合いのような二人の掛け合いは面白かったですが、小鳥遊が鬼迫に惹かれていく心情の変化がよく分からず、恋愛面での…

0

この愛で縛りたい 小説

英田サキ  有馬かつみ 

友人から

表題作と続編の中編2本と、短めの後日談が収録されています。

「この愛で縛りたい」
阿木の目線で進みます。
アメリカへの転勤を前に八年もの片思いを断ち切るべく、阿木(受け)は永瀬(攻め)を監禁し、五日間自分の自由になって欲しいと頼みます。最後の夜、阿木は永瀬に媚薬を使い…。

「この愛で守りたい」
永瀬の目線で進みます。
恋人同士になった二人。だが、そろって出席した同窓会で、永瀬の…

1

闇夜を歩く(1) 小説

谷崎泉  有馬かつみ 

萌えとは違うけど

谷崎さんの全三巻物。
やはり谷崎さんは複数巻向けの作家さんなのだなあと思いつつ、シャレード文庫さんにはこれからも出来れば単発でない谷崎さんの作品を出して頂きたい!と思います。

**********************
メインの登場人物は三人。
未来を見ることが出来、纏う空気さえも清浄に感じさせる占い師の子春(李空)。
大物政治家・猪飼の第一秘書で、猪飼を首相にすべく動く野心家の永…

4

加速する視線 小説

義月粧子  有馬かつみ 

恋に臆病な2カップルの話

表題作とスピンオフの中編2本の2カップルの話と、その後日談の3作品が収録されています。

「加速する視線」江崎×森中
森中は、高校時代に憧れていた江崎と街中で再会する。社交辞令だと思っていたのに、江崎は森中を食事に誘ったり友人として付き合おうとする。だが、江崎がトモヤとキスをするのを見たり、女性と交際しているのを知るのが森中は、距離を置こうとして…。

最初は対抗心を持っていたトモヤが、…

2

禽舎の贄 小説

水原とほる  有馬かつみ 

安全な鳥かごか、可能性の大空…か?

お話の舞台が琵琶湖と京都だし、飼育されている鳥や野鳥が多く出てくるのでとても風流でした。
個人的に、自然と鳥の描写だけでも読む価値があったと思います。
しかし、その風流さが人間になるとレトロに感じることがあって、清廉潔白な攻めと清純派な受けが大昔の純愛映画のようでした。
もしくは、囚われのお姫様を犠牲者精神で助ける王子様。
でも紗希は囚われのお姫様ではなく芸術家です。
芸術家としてプライ…

1

リーガル・アクション 小説

義月粧子  有馬かつみ 

7人の美形弁護士

シリーズものだとわかっていたのですが、単独でも読めそう…と判断し中でも一番好みそうなカップルのものを手にとりましたが、思い切り読む順番を間違えました^^;
表題作は単独でも読めますが、後半の半分は別の作品の2人のその後らしく、表題作だけがすごく好みだから読みたい!てわけでなければ順番に読むほうがいいかもしれません。

サンフランシスコにある弁護士事務所。そこに所属するメンバー7人は皆、美形で…

2

俺達は可愛い嘘をつく 小説

火崎勇  有馬かつみ 

探り探りの恋

三十路目前の、製薬会社の営業×医師の話です。中学時代からの再会ものになります。

丸ごと1冊表題作です。熊田(攻め)の視点で進んでいきます。
要は、中学校の頃も好きだったし、再会してからも好きな気持ちは持ったままで、お互い両思いだったのに、相手の気持ちが分からないので嘘をついて探っていたということでした。

照れ隠しもあったり、虚栄もあったり。でも、吐く必要のないつまらない嘘はなかった気…

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