木原音瀬さんのレビュー一覧

片思い 小説

木原音瀬  伊東七つ生 

BLらしい・ベストツンデレ吉本

“このままだと、このままになる。”

2組。
吉本/三笠組:好きな同性が彼女に求婚しようとしている・お前はゲイだろーが!プロポーズ前に男を送り込んでやる!(自分がそいつをスキ…絶対言えないけど)
門脇/先生組:先生、僕に気があるのか、スッパリ断るけど、でも居心地良いな……ズルズル

どちらもBLコミックのような展開といえるので読みやすいのではないでしょうか。木原さん独特の心理的ヒリヒリ…

1

期限切れの初恋(BBN) 小説

木原音瀬  糸井のぞ 

切ない

BL作品といえど、これは純文学と言えるのではないか。特にラストの方の宇野くんのセリフ。これにこの作品の全てが凝縮されているような気がする。
「好きだって言ってる僕の横で、他の人がいいって泣くのに。僕はどうすればよかったんだよ」

私が特に切ないと感じたのは、村上が立ち直り始めた後半のカフェのシーン。
村上、雛乃、未来、加々美と宇野くんが勢ぞろいのカフェで、加々美が悪戯で村上のコーヒーに砂糖…

9

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

はじめて読む木原先生の作品

木原先生の作品は前から気になってるがまだ読んだことがなく、
ちょうどオメガバースの小説を読んでみたいと思い、こちらの本を購入しました。
勝手なイメージですが、暗い・悲しい・辛い、というイメージを持っております、先生に対して。
表紙もだが、幸せな意味を持つ青い鳥とタイトルを付けられたこの作品はどうなのかわくわくしました。
第1章は受けの河内視点。ただただつらい。しんどい。彼の望む平凡な幸せが…

3

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

差別とは

もともと同人誌で描きたいものを盛り込み、書き下ろしを加えた一冊との事で、この作品を通して描かれたメッセージとわ。。云々を考えず遠目で眺めるように読みました。土地的かストーリー的にか、神経がひりつくような心理描写はありません。
「マジュヌーン」とは、ジンに取り憑かれた=狂人 との意味だそうです。


ファウジが性格も悪く口も悪いと言われがちですが、私には今まで読んできた木原作品の中ではそこま…

2

パラスティック・ソウル(1)(表題作「fake lovers」) 小説

木原音瀬  カズアキ 

夢中で読んだ


ファンタジーも先生らしさであふれていてとても面白かったです。
キャラも個性的でそれぞれの物語に興味をもたせてくれる。

個人的に『dear brother』が凄く好きでした…。
とうとう死人とカップリングを成立させるのか!?ととてもドキドキしました。
罪人ではあるものの兄のやわらかな空気が好きで推したかったのだけれど、死んでるんだよな~。

一緒になって本気で夢を見ていたので、目…

3

リバーズエンド 小説

木原音瀬  小椋ムク 

二宮…二宮……

この小説だけでは、極貧生活を送る十亀とその家族を描く「リバーズエンド」から次の「god bless you」にすんなり入り込む事が出来ません。現在の恋人との馴れ初めが全く入っていないので(漫画キャッスルマンゴーで描かれているので)、初恋相手二宮への断ち切れない気持ちや吹っ切れた場面も描かれていないので、「二宮…二宮…」とゾンビのように置き所の無い気持ちで徘徊してしまいます。二宮が魅力的なキャラクタ…

2

COLD THE FINAL 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

好きな物語!・・・だけどモヤモヤする

読んで後悔は無い。読んで良かったと思っています。
今まで同人誌等で書かれていたCOLDシリーズの話を一冊に纏めて出版していただいたのは本当に有難く嬉しいです。ありがとうございます。
全てが納まるところに納まりました・・・・・・これで良かったんですよね?
う~ん・・・四人とも愛する人と生きていく決意をした、それは尊重したいし、そう決めたなら応援したい、良かったと思いたい・・・けれど見守ってきた…

2

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

十亀の目の細さだけで泣ける

木原さんの「リバーズエンド」を読み、god bless youを読み始めたところ「えっ二宮(十亀の高校時代の友人で好きだった男子)出てこんやん…やってられん!」と切なくなってこちらをレンタルしました。最近のBL漫画を少々読むようになった私には、この小椋ムクさんの作画はとても漫画的な巧さやデフォルメに久々に出会ったので引き込まれました。小説でもこのムクさんの挿絵だったので親和性MAXで助かりました。…

1

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

神様、イエス様、仏様、キリスト様…

そこまでのネタバレはありませんが一応付けました。
木原さんの作品の中で沢山登場する、愛すべき底辺人間の中でも特に優しい部類の百田が主人公です。ヒリつく様な心理描写は控えめかと(かなり麻痺してるかもしれません)。

3度も薬で捕まり、家族も無くし、後々恋人になるロンちゃんとの出会いは最悪だし、顔も頭も悪いしゲイ。けれど見捨てず助けてくれた唯一の人ロンちゃん(浜渦論)の為に生きると決意し、それで…

0

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

秘密にする側/される側が持つ愛

“途中でどんなに辛いことがあってもいいから、最後は二人が幸せになる話にして。死んだり、別れたりするのは絶対にやめて”

読んだのは新書版ですが、文庫のこちらに誘導されてきました。
木原さんの作品は十作品以上読んだところですが、主人公の殺人を扱った本は初めてです。

啓太は悪夢に魘され自分のアパートに帰りたくない。恋人を殺し冷凍庫に詰めたから。バーで出会った杉浦の部屋に運良く泊まり暮らすよ…

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