木原音瀬さんのレビュー一覧

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

大好きなのに

Kindleで最後まで読めるようになったのをきっかけに読んでいます。

本の内容は大好きなんですが。
なのに、寛末許すまじですよ。
寛末のせいで、くそー、と思いながら読んでいたのでストレスが溜まって。
松岡君に感情移入し過ぎて、寛末に殺意が。
何度やめておけと忠告したくなったことか。
普通はモノローグというか心の中がわかった人に寄り添いながら読んで行くのだけれど、寛末の心の中を知りな…

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箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

2冊分

箱の中はこちらの本で読みましたが、檻の外は旧版を手に入れたので、後日談も読めました。

講談社版の箱の中だけだと後日談が読めないのがわかり、色々探しました。

旧版の檻の外でレビューをしようと思ったのですがそういう仕様のようで、できませんでした。(ちょっとショック)
後日談込みで読まないと、尻切れとんぼと言うかなんと言うか。
二人を最後まで見届けてこそだと思います。

BLの枠組み…

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美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

Kindle

美しいこと。
小雑誌を含めた3冊全部、きちんと揃えていつか読みたいと切望していました。
Kindleで3巻全部発売されているのを発見!
速攻購入しました。

表紙も挿絵も日高ショーコ先生で大満足。
古本だと先生たちに還元できないのと、異常な高値にびっくりしていたので良かったです。

ネタバレ込みの感想です。

こちらは一巻。
女装しての出会いから一度振られからの、なんとなく希…

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灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

愚かさに泣く

「自分の頭の中まで他人の価値観に支配されるなんて、生き地獄そのものでしょう」と木原さんの『ラブセメタリー』にありました。その言葉の牙を久々に向けられ、自分の予想を超えるどころか滅茶苦茶にされ、嫌悪と衝撃に暫く頭痛で放心状態でした…ネタバレなしで読めてよかった。
惣一が嘉藤を求める余り行動に移す愚かさ馬鹿さを、誰も辿り着けない境地まで読ませる力が凄い。こんな想像力を世に出せるって恐ろしいし、刊行と…

1

灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

試し読みの段階で何度も挫折していたものの、ようやく上巻を読みました。
「オパールグリーンの明るい壁に、黒い絨毯は趣味が悪い。足元が暗すぎて、穴の中に落ちていきそうな気分になる。」
初めの一文だけでも痺れます。
これから読もうとこのレビューを読んでいる方がもしいたら、是非ネタバレを読まずに読んで欲しいです。(神率と読者許容範囲は全くの別物で、地雷多い人は細心の注意を)

個人的にヤクザもの…

1

愛すること グッズ

ブレない寛末

この小冊子の存在を知った時にはもう一生読めないものと思っていたので、こうして電子書籍化してくださり関わった方全てにお礼を言いたくなります。

「美しいこと」ではビター気味なラストだった二人、「愛しいこと」では漸く漸く恋心になり、そしてこの「愛すること」はさぞ甘々なのだろうと思って読みました。それが変わらず松岡は寛末を信用できず、乙女の様にクヨクヨ(言い方が悪くなってごめんなさい。可愛いんです)…

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捜し物屋まやま 2 小説

木原音瀬  穂積 

次巻への引きが強い。早く続きが欲しい。

兄弟コンビ再び!とワクワクしながら手に取った第二巻、一巻に比べ毒も心をザワつかせる点もあっさりめで読みやすい。ここらへんは“子供”の捉え方で感想は変わってくるかも。深く感情移入すれば沁みるところがたくさんあると思う。
義兄弟萌えは終盤までおあずけ。ラストに白雄に関する爆弾が落とされたのが見どころ?

今作は一冊通して、とある子供から依頼された母親探しに勤しむお話。子供と関わるオジサンたちがい…

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捜し物屋まやま 2 小説

木原音瀬  穂積 

BL要素は皆無ですが。

前作から、大好きな作品です。同じ作家さんのBL作品は痛くて苦手なんですが、BLじゃない前作は展開やキャラ全てが気に入って、続編が出るのを首を長くして待っていました。
なので、読むのがもったいなく少しずつ…なんて思っていたのに、面白くてやっぱりあっという間に読んでしまいました。

今回はアパートに出る幽霊繋がりで、美少年の母親を探すことになります。白雄の能力やホラーが面白いのはもちろん、新キャ…

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捜し物屋まやま 2 小説

木原音瀬  穂積 

新キャラは男の娘

非BLなのですが”匂い”が半端なくて大好きなシリーズです。
通常運転だったら、必ずやそういう展開に至るであろう義理の兄弟(白雄と和樹)の”周り”で事件が起こって、その事件を彼らと愉快な仲間たちが、間山兄弟の霊感ピッピを頼みにゆるっと解決します。なんというか、BL風味の探偵趣味作品ですね。キャラクター設定も面白いし、優しい味付け(白雄以外)なので、誰でも読みやすいと思います。

今回の新キャラ…

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アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

私にはハピエンなのかわからない結末でした。

2部構成になってます。
最初はΩの河内視点から
2部は1部から数ヶ月後?経っておりαの犬養視点。

オメガバースは作家さんなりの解釈でいろんな設定がありますよね。
今回はΩだけど35歳まで童貞だったらβになれる設定でした。

今まではΩだから世間から酷い仕打ちを受けている、というしんどい設定が多かったのですが。
今までと違った角度からのしんどさでした。

なんで河内さんはこんな…

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