木原音瀬さんのレビュー一覧

脱がない男 下 Don't Worry Mamaシリーズ(新装版) 小説

木原音瀬  志水ゆき 

やっぱり木原さんにしてやられましたw

前作で
あんなに最悪な話の通じない堅物上司の藤原には共感できない!
ってあれだけ思っていたのに。。。
最初の数ページですごくいい人に見えてきちゃいましたw
もうすでに、こっちも甲斐谷と一緒に藤原に惚れちゃってるみたいです。。。
やっぱり木原さんにしてやられましたね^^;

甲斐谷も、たった一言、それも本心からではない「好き」という言葉で
ここまで変われるなんて。。。恋愛ってすごいね…

2

COLD SLEEP(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

知らない方が幸せなこともある…

主人公・透は自動車事故のために記憶喪失になってしまう。
そんな彼を迎えに来た男・藤島は、自分達は以前バイト先で知り合った友人だと告げる。
6歳も年の離れた、寡黙な男と自分との間にはどうしても共通点を見つけられず、世話になっているという負い目も手伝って、うちとけることもできずに悶々とする透。
彼は、失った記憶を取り戻そうともがくのだが、やがて、意外な形で「過去」を知ることになる。

自分が…

1

COLD LIGHT(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

まるで 薄氷を踏むような

透が自身の気持ちをはっきりと自覚する一方で、藤島にはまだ隠し続けている「過去」がある。

前作で謎のままだった“ふたりの過去のつながり”が明らかになる。
いつ透の記憶が戻るかわからないまま、恋人として過ごす甘くて幸せな日々。
藤島にとって、それは薄氷を踏むような思いだったはず。
この幸せがいつまでも続けば良いのにと思わずにはいられないけれど、それが許されないだろうことも知っているのだから…

4

COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

魂の慟哭が 胸に突き刺さる

のっけから冷や水を浴びせるかのようなプロローグ。
ある朝突然、記憶を取り戻したかと思えば、まるでその代償のように藤島との6年間は忘れ去られてしまう。たぶん…とは思っていたけれど、最悪の展開。
それまでの盤上の石が、ものの見事に色を変えていく。

誰も愛さず、誰からも愛された記憶などなく、それなのに“偽者の自分”はちゃっかりとうまいことやってたらしい。
透にとってその事実は、他の誰でもない…

19

POLLINATION 小説

木原音瀬  金ひかる 

自閉症

『FLOWER』に続き谷脇の話。
谷脇はほんとどうしようもない男ですね…
佑哉が朗(『FLOWER』参照)に似てるかもと気になり、自慰すら知らない佑哉の体を犯す気分はどんなものかと想像し、挙句手を出してしまいます。
相手は15歳ですよ…(^_^;)
谷脇にはもう最低通り越して呆れますよ。

そして問題なのが佑哉が自閉症ということ。
普通に生活していくぶんにはさほど問題はありませんが、…

4

無罪世界 小説

木原音瀬  よしながふみ 

ラストは、何かすごくいいものをもらったような気がしたよ。

ゲイの訪問詐欺師・山村とインディオに育てられた従兄弟の野生児・宏国
これまたとんでもカップリング。

父親に捨てられ母親に捨てられたという境遇の山村。
いろんな職を転々とし、賭け事に借金、自堕落な生活を送り
浄水器を法外な値段で売りつける訪問販売をしています。
人を騙し糧を得ている山村のもとへ舞い込んだ従兄弟と遺産。
当然、遺産だけ毟り取るつもりで従兄弟・宏国を引き取るのだけど・・・…

5

恋愛時間 小説

木原音瀬  やまかみ梨由 

しっとりした大人の恋愛

「貴方が好きです」
飲み会の帰り有田は後輩の広瀬に告白されます。
有田も広瀬も普通のどこにでもいそうなサラリーマン。
でも広瀬はいつも優しく接してくれて仕事を教えてくれた有田に対して、恋愛感情を抱くようになり、ついに告白してしまいます。

この広瀬がすごく鈍い性格でw
仕事もそうですが、有田に対する思いが恋愛感情だとはっきり気づくまで6年もかかってますからねw
告白された有田は広瀬を…

2

COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

怒濤の展開に怯むなかれ

シリーズ最終巻、決着編。ある日、目が覚めた透は鏡に写る自分の姿があまりに記憶と違い混乱する。更に事故に遭い6年もの月日が経っていることを知り愕然とするが…。

ハイ、いきなりです。恐れていたその「ある日」から、いきなり始まります。
透の驚愕もよーくわかるが、思わぬ出だしにヒエ-と私も愕然としました。ボーゼン……。
覚悟していた透の記憶再喪失(正しくは戻ったというべきなんでしょうがBL的には…

15

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

“情” 前に、なんていう漢字が入るのかは、まだわからない・・・

市役所で働き、普通に暮らしていた男 堂野崇文。
満員電車に乗り痴漢と間違えられ冤罪で服役する。
築き上げたものが壊れ、家族に迷惑をかけ堕ちてしまった先の
刑務所でも騙され打ちのめされる。

そんな堂野の頭をただ撫でてくれた男が喜多川圭。

堂野は喜多川に「ありがとう」と言うんです。
それがきっかけ。

他人に感謝される喜びを知った喜多川は
「ありがとう」のために堂野の世話を焼…

8

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

迷いが恋に変わる瞬間

おそらく、上巻を読み終えた後と下巻を読み終えた後の
感情の落差が激しいのが、この「美しいこと」だと思います。

ページをめくる度に、どんどん松岡の気持ちが自分の心の中にしみこんできて、
知らず知らずに、自分自身が松岡になっているような錯覚を覚えます。

寛末に本当のことを言わなくてはいけない。
でも今の関係を失いたくない。
寛末という人間をなくしたくない。

自己嫌悪、そして・…

8
PAGE TOP