木原音瀬さんのレビュー一覧

セカンド・セレナーデ full complete version(新装版) 小説

木原音瀬  北畠あけ乃 

終わりよければすべてよし

なんでこんなにイヤな奴ばっかり?
って、感心するくらい、メインキャラの4人は、みんなそれぞれそれなりに人でなし。
そんな人でなしでイヤな奴のお話でも、一気に読んで、読後に満足感があるのは、それぞれ二つのカップルが、二人お互いにこれが最後の相手と、分かちがたく深く結び付いているから。
BLの結末って、この、「最後の相手」と「終わりよければ全てよし」に尽きるのだと、しげしげと再確認できる、
そ…

4

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

モモ色の人生

自分が木原作品を初めて読んだのは「吸血鬼と〜1」でした。
好き嫌いの別れる作家さんだと聞いていて、いつもは置いていない木原作品を本屋でたまたま見かけ手にとってあらすじを読んだ(ちなみに「HOME」でした)限りではなんか嫌な話だわーと買わずに棚に戻しました。初めての作家さんは古本屋で試すことにしていたので、100円コーナーで「吸血鬼と〜1」を見つけた時は即買いでした。感想は・・・なにこれ、続くんじ…

9

こどもの瞳 小説

木原音瀬  街子マドカ 

これは挿絵が神

お兄ちゃんの痛さに、うわー、この設定で、どうBLになっていくのだろう・・・と思い、
ぞくぞくしながら読んでいきました。
中身は6歳でも下の事情は大人ですからってとこから急展開!
弟よ、最愛の嫁がいたのに、ノンケじゃなかったの?というツッコミはさておき。
本当の兄弟設定はあまり読んだことがないので抵抗がなかったわけではないけれど、
街子まどか先生の神業といえる挿絵のおかげで、素直に物語に入…

1

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

すごい!



4

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

これは怖い

ぎゃー、甘いBLばかり読んでた自分には、あまりの衝撃です。これはホラーなり。
怖いよう、とえぐえぐしつつ読み、読んだ後もえぐえぐが止まらない。
高校生の時読んだ「家畜人ヤプー」「悪徳の栄え」に衝撃を受けた時でさえ、こんなに怖いとは思わなかった・・・だってこれ、BLだと思ってたからっ。まさかのショックが大きかった・・・。もともとホラー好きな人じゃないと無理かもしれません。
文字通りの弱肉強食・…

8

作家生活15周年記念 Narise Garden SPECIAL グッズ

何とか入手!

いつもは雑誌は買わない派なのですが、
この冊子をどうしても読みたくて雑誌購入となりました。
ただ、この雑誌自体も、なかなか売ってなくて・・・。

深呼吸で、遠距離という終わり方をした2人の後日談です。
本編も十分幸せな終わり方だったのですが、切ないストーリだった分
より近くにいる日常の付き合いというが、どうしても読みたくなります。

ひられた瞬間、「細かっ!!」字の小ささに驚愕しま…

1

作家生活15周年記念 Narise Garden SPECIAL グッズ

深呼吸の続き

「深呼吸」の番外短編が、それも2作品も読めるとあっては、これはやっぱり手に入れたくなるでしょう。
本編の方が、ようやく二人の思いが通じて、ってところで終わっているので尚更です。

冬、榛野がイギリスから帰って来ます(雪とマフラー)。
そのまま二人は、谷地の家で一緒に暮らして、
近所の神社の夏祭りに浴衣で出かけます(夏の縁側)。

谷地は、弁当屋のアルバイトをやめ、英語教室の先生になっ…

3

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

この胸の痛みをどうしてくれよう

多くの方が書いておられますが、このラスト最高ですね。
甘くて心地のよい“痛み”の余韻が…。
BLで甘くて心地のよいラストにならちょくちょく巡り合うことができますが、そこに痛みを伴わせることができるのは木原音瀬さんならではだと思いました。といっても、バッドエンドではありませんし、誰にとっても不快さは一片もありません。
そこにあるのは、誰もが知る、純度の高いシンプルで幸せな恋の痛みです。
リアル日常生…

16

愛すること グッズ

幸せな後日談

電子書籍で読みました。

あれだけ集中して読んだ上下巻が終わり、
下巻のラストでも十分、物語として「良い終わり」だったのですが、
これがBLだからこそなのでしょうか。
ハッピーなラブラブがあるなら、是非読みたいと思ってしまいます。

でも、流石、木原さん、
単なるラブラブ後日談ではおわりませんでした。
ちゃんと上下巻の次につけても、何もおかしくない
ストーリー展開でした。
(…

3

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

良かった!

上下巻で同じ「神」評価をつけることに、
抵抗があったのですが、上下で1つのお話と
自分を納得させて、堂々の「神」評価です。

上巻では、松岡視点でのグルグルした思いを味わいましたが、
下巻はまさかの寛末視点!
ただ、木原さんは、読者が寛末に感情移入することを求めては
いないのではないかと思いました。
やさしいけど、優柔不断な男なので、そんな男の思考回路と行動に対する、
松岡の「つ…

4
PAGE TOP