木原音瀬さんのレビュー一覧

期限切れの初恋(BBN) 小説

木原音瀬  糸井のぞ 

こんなダメ男でも見放せないって恋は怖い

表題だけを読んで終わりだったなら、限りなく趣味じゃないと感じる作品でしたね。
『泣けるBL』がテーマだったとあとがきで知った後も泣けるどころか気分が悪いと
個人的には感じてしまう。

大学時代から片思いし続けた相手が無職で友人知人に借金をしまくりホームレス状態。
そんな好きだった相手の噂を聞き、自分の片思いの気持ちが消えるかも知れないと
人知れず探し、偶然再会し、噂以上の酷い状態の姿を…

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期限切れの初恋(BBN) 小説

木原音瀬  糸井のぞ 

神様のような人


すごく、人、というものを考えさせられる作品です。

人を何年も会わずに好きでいること、って、凄く大変だと思うんです。でも、それが、なんていうか、自然とできる人間、というのが、宇野なんだと思います。そして、この宇野の恋は、どちらかといえば、燃え上がるものではなくて、ただ、じっくりとみていたり、思い出をそっと心のアルバムから開いてみるような、そういう、植物染みたなにか。そして、それが、宇野の恋…

8

期限切れの初恋(BBN) 小説

木原音瀬  糸井のぞ 

宇野は保険

やっぱり容赦ないですよね。ものすごく現実を突きつけられた作品な気がします。
宇野の心に恋心は見えるけど、村上にはない。
全てを失って、偶然再会した宇野に拾われて、彼の心を知って自分が寂しくならない為に強姦のように身体を奪った【期限切れの初恋】
一番のこの本の核は村上と宇野のその後の【人でなしの恋】にありました。
人でなしの恋という題名だけど、自分にはやはり村上は宇野に恋心を抱くことはできな…

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期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

リア充と負け犬

『泣けるBL』に掲載された作品のコミカライズ。
citron掲載も既読だったが、やはりいつも単行本になると全てが繋がって作品の魅力が見えてくる。
読む順番としてはどうでしょうか…
①小説→コミック→小説? ②コミック→小説→コミック→小説?
自分は①の順番になりましたがどちらも行けると思いますので、これは好き好きで大丈夫と思います。

大学の頃からずっと持ち続けた片思いの相手との6年ぶ…

7

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

えげつない

『中立』にしましたが、萌えるかと聞かれれば、皆無なので…しかし、1つの物語として、面白くのめり込んで一気に読みました。
極限に立つと人間なんて簡単に壊れていくもんだな~と怖かったです。暴力や裏切り、挙句の果てに、生のために人肉を喰うとは、恐ろしいものです。
この先のなんにも希望や救いがないのに、生にこだわれるものでしょうか。
しかし、BLの要素がなければ、ここまでの残酷さは表現できなかったの…

1

期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

この組み合わせだからこそ

コミカライズと小説版、一緒に届いたけど、まずはコミックの方から読みました。

大学時代に片思いして、その思いを引きずったままだった宇野。
その気持ちにケリをつけようと、村上に会うつもりで地元での大学時代の友人の結婚式に出かけていくのですが、、、。

花見の席で、偶然見つけたホームレスに落ちていた村上を、宇野は拾って帰ります。
そして始まる二人の奇妙な共同生活。
この宇野の対応が、拾っ…

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期限切れの初恋(BBN) 小説

木原音瀬  糸井のぞ 

見捨てない。

木原作品はあいかわらず読み終わるとざわざわする。ざわざわ。
誰かを好きになるってことが軽くなく、普通の少女マンガだったら決してない「あれ、俺ほんとにこいつが好きなのかな…?」って揺らぎをためらいなく描く。しかもこのままアンハッピーエンドもありえるんじゃ…ってくらいリアルに。でも人って、恋愛ってそうだし、それを乗り越えての「気付き」だからこそ、読んでるこっちも登場人物の気持ちを信じれる。本物の愛な…

8

牛泥棒 小説

木原音瀬  依田沙江美 

牛泥棒をつかまえろ!

初めてこのタイトルを見た時は木原先生どうなすったのかな?と思ったもんですが(笑)
全く何の前情報も知らずに木原先生の作品だからということで手にとったら、
読んでみたら予想外に中身が自分向きの一冊であせった記憶があります。

なんせ時代物・妖怪ものが好きな設定ですし、
一本気だけどグルグル思考な坊ちゃん・亮一郎×健気な使用人・徳馬という、
これまた好きな組み合わせで、しかも亮一郎が植物学…

7

期限切れの初恋(BBN) 小説

木原音瀬  糸井のぞ 

難しい・・・・

泣けるBLに掲載されてた宇野(受)目線の話と今回追加された村上(攻)目線での話なんだけども、そもそもが泣けるBlと謳ってただけにちょっと期待外れだったのもあります。しかし木原節炸裂な箇所は随所に散りばめられていて流石だなと唸るところはありました。(攻)村上が実に正直なんです、元カノと冴えない(受)に対する熱が如実に違うんですよ。男の嘘のつけない部分をガツンと描いていて、こんな(攻)嫌いだという人も…

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期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

これからな2人

読み終わった感想は
タイトルな通り、これから初まるこれからな2人。

評価が中立なのは、これが二人の幸せのピークだと感じなかったからです。
☆の数でいうなら☆☆☆☆☆くらいです。

小説から読むか・・・漫画からか・・・悩んで漫画のほうを先にしましたぁ。
イメージを掴んでから小説へいったほうがよりわかりやすいかなぁと思って。
木原さん本当に本当に・・・落ちた人を書くのがすごい・・・。…

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