木原音瀬さんのレビュー一覧

男の花道 Don't Worry mamaシリーズ 小説

木原音瀬  志水ゆき 

乙女なオネエと天然オタク

ゲイバーのマスターの友晴とオタク男の松尾。
好きなタイプとはかけ離れたノンケの松尾に恋をしてしまった友晴の甘酸っぱいお話でした。

とにかく笑えます。
友晴の乙女な言動に笑い。
松尾の天然っぷりに笑い。
(電車や人のいる場所で読むのは要注意です)

友晴のダイエットの目的がマグナムを小さくするためって可笑しすぎです。
恋は人をここまで変えちゃうんですね~。

これまで木原さん…

5

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

タイトルが素敵。

姉の結婚で知ったブライダルコーディネーターの仕事に憧れ、自らその職に就いた仕事熱心な朝霞武史と、彼が初めて担当した顧客で実直な公務員、笹川吉郎の物語。冒頭、結婚式の回想シーンでの、笹川が花嫁にとった行動にハッとさせられます。もう、この時点でグイっと引き込まれてしまうんです。

木原作品できゅーんとさせられるなんて初めてでした。作家さまはホントにリアルなフツーっぽいの男の人を描くのだけれど、その…

3

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

イライラハラハラ

ヘタレで優柔不断で無神経で自己中心的でプライドが高くて要領が悪い攻と
健気でイケメンで仕事ができる受

攻には最高にイライラさせられ
受は最高にかわいそ可愛くて
この二人の行く末にハラハラさせられながら
ここまで読み手の感情を揺さぶる作品にはそれほど出会えないな
と思わせる傑作です

本編では攻を信用しきれなくて
「松岡が幸せなら寛末でもいいけれども
 お前本当に松岡を幸せに…

5

さようなら、と君は手を振った コミック

木原音瀬  深井結己 

ネタバレ

コミックを読んで原作も読みました。誠一が、どうしても好きになれずこの評価です。
高校生時代、別に好きだったわけでもないくせ従兄弟の啓介に強姦まがいのことをした誠一。純粋な啓介は「必ず迎えに来る」という誠一を信じていたが、彼が来るととはなかった。十年後二人は東京で再会し、また身体を重ねる。
だが、誠一にとっては快楽と甘えでしかなく、啓介に対して恋愛感情はなかった。と、いうのも誠一には狙っている女…

1

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

なんじゃこりゃぁ〜の凄い世界でした…

いやぁ〜もぉ〜なんとも凄い世界でした。
でも面白かった…。
表紙から覚悟はしておりましたが、それをはるかに超える内容で、
やはり大好きな木原さんの作品、やっぱり読み応えがありました。
最後は本当涙が出そうになりました。

出てくる内容は半端ないエロてんこ盛りの世界。
だって奴隷ですから。
悲惨極まりないってのを通り越して最低最悪、酷いです。
正直初めての獣相手の所は、大好きな木原…

3

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

もやもや

元々は、日高ショーコさんのイラストに惹かれて購入しました。
木原さんの作品は「さようなら、と君は手を振った」もそうですが、攻めの人が結構酷いです。
この作品の寛末も、まあ酷かったです。女装した松岡に惚れはしたものの、男と分かってからは急に冷めてしまい距離を取ろうとする。
そのくせ、酔った勢いとはいえ松岡を乱暴に抱いてしまう。上巻でもイライラしましたが、下巻は上巻の比じゃなかった…。
とくに…

2

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

死とエロスの境界線を描く

初めて木原小説にエロスを感じた作品です。作家さまの淡々としたリアルな作風が好きで、濡れ場も即物的な描き方なので、えっちで滾るBLというよりはそれを遥かに凌ぐ物語の独自性に思わず心奪われてしまうのですけれど、正直これまで読んでいてエロいなぁ…と思ったことはあまりなかったのですよね。(喘ぎ声に色っぽさを感じられない…。)

職場の上司と部下という関係で出会った大河内と青池。大河内は出世欲の塊で、今…

5

是 -ZE- ファンブック コミック

志水ゆき  新也美樹  北沢きょう  橋本あおい  未槻直  雨隠ギド  カキネ  三池ろむこ  立野真琴  木下けい子  ねぎしきょうこ  阿部あかね  小椋ムク  津守時生  門地かおり  夏目イサク  南野ましろ  麻生海  二宮悦巳  草間さかえ  北上れん  小鳩めばる  藤川桐子  金ひかる  木原音瀬  栗城偲  一穂ミチ  久我有加  榎田尤利 

お祭りのような楽しさ

冒頭から3分の1は、志水ゆき先生のイラスト、八代不動産のメンバーによる描き下ろし温泉話、キャラクター&ストーリーズ紹介です。
残り3分の2は、対談と、ゲストの先生方の作品ですので、アンソロジーやパロディがお好きじゃない方は戸惑ってしまうかもしれません。

とにかくゲストが豪華です!
先生方の持ち味そのままでそれぞれに「是」を書いてくださっていますので、ゲストの先生方のファンだけれど「是」は…

3

恋愛時間 小説

木原音瀬  やまかみ梨由 

地味だけど心に余韻が残ります。

むちゃむちゃ…むちゃむちゃ良かったです。
木原さんの作品は、人間の見たくない部分を見せられるのに、読み終わった後にやりきれない気持ちで一杯になるのに、
読んで良かった、面白かったと思う作品が多い。
今回はそういうタイプのお話ではなく、ごくごく普通。
会社の先輩と後輩の間柄で、後輩が6年片思いし、先輩に告白し、最初は受け入れてもらえなかったけれど、やがて先輩と恋人同士になるっというお話。

1

COLD HEART in NEWYORK 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

ねじ曲がった愛情の行き着く場所はどこか

「COLD HEART in TOKYO」に続く第二弾。
1作目が比較的静かな話の展開だったので何か起こるとは思っていましたが、こんな内容だったとは・・・。

とにかく秋沢の愛情がねじ曲がっています。
そして一番の問題は秋沢自身がその異常さを自覚していないこと。
正彦が秋沢になんとか理解してもらうと努力しても全く話がかみ合わない。しかも大好きなあいてからあんなひどい仕打ちをされたらおかし…

5
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