木下けい子さんのレビュー一覧

幾千の夜 第一夜 コミック

木下けい子 

現実的な深みのある話

木下けい子さんの作品を今まで読んだことがなかったので初木下けい子さん作品になりました。以前から気になっていたので手に取りました。小説の挿絵ではお目にかかったことがあったので違和感なくサラサラと読みすすめました。淡白な感じがする絵からは想像できないなかなか掘り下げたお話だなぁと思いました。幼馴染の2人がそれぞれが抱く感情や悩みや家庭環境に振り回されながらも自分たちの想いを育てていく感じが可愛らしかっ…

2

いつも王子様が コミック

月村奎  木下けい子 

ヒナちゃんといじわる王子

月村先生作の小説「眠り王子にキスを」にも出ている朝比奈さんが主役です。

眠り王子〜はしっとりな小説でしたが、こちらはラブコメコミックス!ヒナちゃんが可愛くて、好きな子を虐める小学生みたいな佐原の気持ちもわかります笑

エロ漫画家朝比奈のおうちにハウスクリーニングがやってくるのですが、なんと告白逃げしてしまった学生時代の先輩佐原。昔からいじわるな佐原に、大人になった今もビビったり赤くなった…

1

眠り王子にキスを 小説

月村奎  木下けい子 

何度も読み返すほど好き

タイトル通り、何度も読み返すほど好きです…!
優しい雰囲気で、しっとりと進むお話です。

ゲイであることを原因に、昔から家族から精神的に追い詰められていた篤史。デリを営み料理教室で先生をしている彼は、ある日何度かお店に顔を出すお客さんが気になっていた。ある日を境に話したり、彼が料理教室に通ったりと距離を縮めて行くけれど
篤史は彼に惹かれる度に罪悪感に苛まれる。


篤史の傷ついて繊細…

5

性悪猫も恋をする コミック

木下けい子 

可愛すぎるんですが。

作家買い。

主人公はアナウンサーの道場。
真面目で社交性のなかった彼は、中学生の時に転校先の学校でいじめにあった過去を持つ。そんな彼は「勝ち組」になるべく努力をし、今ではさわやかな笑顔で「みっちー王子」といわれるアナウンサーに。
そんなある日、仕事先で、かつての中学校の時の同級生で、そして彼の初恋の相手でもある坂口に再会し…。


というお話。

なんていうのかな。
すごく木…

12

ひねもすのたり君と僕 コミック

木下けい子 

家族より大事なもの。

最初に読んだ時の印象と 何度も読み返した今の印象とが、こんなに変わる作品もあまりないな…というのが一番の感想です。

幼なじみで くされ縁の、なおちゃんと 彼の2つ下のよーちゃん。
情が深くてホレっぽいなおちゃんの歴代カレシは『別れられて良かったじゃん』と よーちゃんが言ってしまうほど、サイテーな男ばかり。
振られてボロボロになるなおちゃんを毎回どんな気持ちでよーちゃんが慰めているのか な…

3

キスよりやさしく コミック

木下けい子 

ちょい物足りないけれど

あぁ!良かった良かった!
帯にも、初Hと書いてあるので、そうなるんだろうなぁと安心して読み始めたのですが、色々あるわけです。
ナゼ邪魔が入る?!とか、修学旅行の花火の場面では、女子達にバレる?!と、勝手にドキドキしたり。
ホテルに行けばいいのでは?と思うけど、そういう選択肢がないところが、何だか可愛いなぁって思っちゃいました。

結果は、めでたしめでたしです。
肝心のシーンは、案外さら…

6

月光坂の花屋敷 秋 コミック

木下けい子 

攻めがいい男だ

こちらの作品は「春」が上巻、こちらの「秋」は下巻にあたります。

ついに幸哉の息子・結人が小鳥遊に思いを伝えるけど、いかに小鳥遊にとって幸哉が特別であるかを知らされ、きっぱり振られてしまうところからスタート。
あぁ…。

そして幸哉の背負う過去が明らかに…。これがねぇ。。。幸哉の愛が枷となってしまい愛する人(遥斗=結人の実親)を自殺へ追いやってしまったというもので、それがずっと幸哉の枷に…

2

月光坂の花屋敷 春 コミック

木下けい子 

薄氷を踏む思いで読んだ

お屋敷街にある180坪の邸宅 「月光坂の花屋敷」と呼ばれる家に暮らす三人を描いています。
下宿人で官僚の小鳥遊、お屋敷の主人・会計士の幸哉、そしてその子供、結人。

一見、四季折々の花が咲き誇る風流なお屋敷に住まう穏やかな三人のように見えます。
しかし主人の幸哉はゲイとして割り切った身体の付き合いをする相手がいて、小鳥遊も幸哉を時折抱いている。
小鳥遊は普段は幸哉に対して辛辣な言葉を放っ…

3

キスも知らないくせに コミック

木下けい子 

キラキラ可愛いラブ


ジワジワきます!
受(たぶん)の蒼太が、読んでいるうちに、可愛く見えてきます。
小柄で素直で可愛い!だから、攻(たぶん)の綾瀬もジワジワ好きになったんだろうなぁと、同じ気持ちで私は読んでました。

いとこが余計なとこででてきて邪魔をするし、綾瀬は言葉が足りなくて勘違いさせるし、女装はあまり可愛くないし、これホントに進展ないまま終わるんじゃ?!って思うのですが、チュウはあります! 
爽…

3

君しか見えない 小説

栗城偲  木下けい子 

引かれ合うマイノリティ同士

電子書籍で読了。挿絵有り。

爽やかなんだけれど、二人の視線がなんか思わせぶりな木下さんの表紙イラストとタイトルから「若い二人が熱愛をこじらせちゃって、悲しい目にあう話?」と勝手に思い込んで購入したら、とんでもない勘違いでした。見える・見えないっていうのは『世にも見えざるもの=霊』だったんですね。
表題作は哉くん目線で、中学時代の親友で初恋の相手でもある蓮司くんとゲイバーで再会した後に起きる…

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