麻生雪奈さんのレビュー一覧

ひそやかに、降るように。 小説

麻生雪奈  高星麻子 

好きって気持ちは周囲に駄々洩れ

2009年刊。
攻め受けは本当は従兄弟同士の関係だが、主人公・春人は7歳の頃に両親が亡くなって母方の伯母に引き取られ、四人兄弟の中に加わった形だから感覚的には義兄弟になるかな。
作中に盛り込まれている花とスイーツが彩りを添えていて、全体的にふんわりとした雰囲気となっている。

春人が7歳年上の長兄・航平を常に意識していて思い悩む様子は結構乙女だったりする。
この子の一日はまるで航平中心に…

0

流星の日々 小説

麻生雪奈 

センシティブな雰囲気は素敵ですが…

99年の作品の文庫版。
大幅加筆修正されたとのことで、LINEなど世相を反映した現代の話になっています。

あらすじ:
高校生の七緒(受け)は、7歳年上の従兄弟で建築家の昴(攻め)のことが好き。
しかし2年前、七緒の姉が事故で亡くなって以来、昴は七緒を避けがちになり…

姉の幻影に囚われる七緒視点で描かれる物語は、過去と現在が行き来して若干読みにくさも。
この結末に持っていくのであ…

5

鎌倉恋愛物語 小説

麻生雪奈  祭河ななを 

すごく透明な印象

実は読んだのはかなり前の作品です。
最近読み返したのでレビューしました。

兄弟ものにありがちなぐちゃぐちゃ感もなく、BL初心者でも読みやすいと思います。
ひたすらにお互いを思いあう綺麗な恋愛模様。
ライバル役もさらっとしてるし。

ただ、普段からBL読み慣れた人にはラブシーンが物足りないかもです。

ちなみに私はイラストさんにつられて購入しました(^_^;)

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オオカミ的恋愛論 小説

麻生雪奈  神葉理世 

かわいい!

神葉理世さんのイラストがめちゃはまっています!
まんま、神葉さんがコミカライズ化してもいいんじゃないかと思うほどに。

ストーリーもかわいい!
オオカミ的とはどんなかと思って読みましたが、もう本当にほのぼのとして。
ドキドキはないけど、穏やかになれ時々こういうの読みたくなります。

0

ひそやかに、降るように。 小説

麻生雪奈  高星麻子 

義兄弟モノ

帯『好き、大好き。航兄が…、航兄だけが好きだ』

基本的に近親モノスキーで特に兄弟モノスキーなんですよ、義兄弟も含めて。
主人公春人〔受〕は両親を亡くし、母子家庭4兄弟の叔母の若久井家に引き取られ5人兄弟となった次男として、キャリアウーマンで多忙な母に代わって主に料理を担当しています。
そして春人は7歳年上の長男、航平にずっと秘めた恋をし続けてます。
登場人物は春人のバイト先の人々も、若…

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制服 小説

麻生雪奈  二宮悦巳 

恥ずかしいほどに爽やか青春ストーリーでした

爽やか!
気恥ずかしくなるほど、変化球なしのピュアでストレートな高校生ものでした。
男二人女一人の幼馴染み三人組が、間近にひかえた卒業を前に、自分の気持ちと向き合うようになる…という。
まぁBLなので、男二人がくっついちゃうんですが、本当に普通の恋です。
へんにひねってないのが逆に良かったです。

ただ、三人とも美男美女で、「学校中からモテモテで告白されまくりのアイドル」みたいな設定は要らなかった…

1

オオカミ的恋愛論 小説

麻生雪奈  神葉理世 

ほっこりした恋の話

 きたよー! って、思った。
 なんか、久々にこれ! って、思いましたよー!

 で、作者さんを改めて見たら、やっぱり! って、なりました。

 前々から、優しくて、ほっこりされるような小説を書かれる方で好きだったんですが、今回も、その魅力を存分に発揮してくださいました。どうもありがとうございます!

 BL小説って、割と感情の起伏が激しいのが多いと思うんですよ。
 些細なことで、…

2

経験 小説

麻生雪奈  幸田真希 

なーんかちょっと物足りない

大学生の和希は他大学との飲み会で、一番会いたくない人物と再会した。
彼、智也は高校時代の同級生で、当時和希がセックスしていた相手。
自分しか見ていない智也の愛情に疲れた和希は全てを捨てて逃げてきたはずだった。
和希の予想を裏切って再会後の関係は穏やかに進む。
しかし和希が警戒を解いたとき、再び智也は……

確かに読み終えてからちょっと時間は空いてしまいましたが、それを差し引いてもびっく…

1

鎌倉恋愛物語 小説

麻生雪奈  祭河ななを 

甘い苦い

初めて読んだ麻生先生の作品です。兄弟ものだけど、定番のドロドロ系じゃなくて、淡い恋心描写、ちょっと切なくて、ほろ苦くて、そしてうっすら甘い。とても良かったです、この一冊から、麻生先生のファンになりました

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ひそやかに、降るように。 小説

麻生雪奈  高星麻子 

好きを再確認できた作品

かなり久しぶりの新刊です。前の新刊がいつだったか思い出せないくらい(調べたら三年前でした)。
読んでいて、麻生雪奈の色がとても色濃く出ていたストーリーだと思いました。
花、ケーキ、優しいけど切ない、どんよりしていても最後は晴れ渡り虹がかかるような感じ。
展開の軸はどこかで見たことがあるような大堂な路線でしたが、文体が好きなこともあり多いに楽しめました。

今作品で一番印象に残ったところは…

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