麻生海さんのレビュー一覧

隣人はドアを叩く コミック

久我有加  麻生海 

芸人×サラリーマン

丸ごと1冊、表題作の二人です。
表題作「隣人はドアを叩く」全3話と、続編「 隣人はドアを開く」全後編、おまけの4コマが収録されています。

表題作は両思いになるまで、続編は戸並(受け)に好意を抱くライバル登場の話、「おまけ」は功平(攻め)の髪型に関するラブな二人でした。

原作者の久我有加様は、小説でも関西弁の登場人物が活躍する作品がたくさんあるのですが、自分的には主人公や相手役の1人じ…

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ウカツなハリネズミ 小説

松幸かほ  麻生海 

ハリネズミというより

表題作と、それより少しながい続編の中編2本が収録されています。

「ウカツなハリネズミ」
涼(受け)は、フランス出張を機に、部長・綾部(攻め)に迫られることになった。断っていたけれど、社員旅行の夜に抱かれてしまい、恋人同士になる。涼は友人・川端と一緒にストーカーしている元彼女に会うことになるが、それを告げると綾部は不機嫌になり…。

「ウカツな赤ずきん」
後輩・杉浦が仕事でミスをし、涼…

0

荊の鎖 小説

火崎勇  麻生海 

擦れ違いの監禁もの

丸ごと1冊、表題作です。永井の目線で進んでいきます。

再会した現在に、二人が付き合っていた大学時代の場面が織り込まれて、展開していきます。

永井(攻め)と峯(受け)は大学時代付き合っていたけれど、永井の身勝手な浮気ぶりを諌めた峯に「出て行け」と言ってしまい別れます。それから五年、永井の勤めるホテルに、峯は結婚式の相談に女性と訪れ、カッとなった永井は、峯を監禁して…。

永井は峯に対…

3

我侭な恋 小説

松幸かほ  麻生海 

御曹司我侭サラリーマン×ほだされ受け

相澤の目線で進んでいく表題作「我侭な恋」と、塚田の目線で進んでいく13ページ短編「悩める塚田君」、作者様のあとがきの後に7ページ「おまけ」が収録されています。

佐伯駿(攻め)は、相澤が勤務する会社の、社長の三男。いわゆる御曹司で、忘れ物を届けに来たときに相澤に一目惚れをしてコネ入社を果たし、コネで同じ職場にしてもらいます。世話係の相澤がいくら指導しても、やる気がないので遅刻・居眠り・ミスの嵐…

2

願いごとは口にしない 小説

谷崎泉  麻生海 

攻めの彼は、気づきたくなかったはず

ネタバレにチェックしますが、核心の部分に触れない程度に書きます。
攻めは健気な男前の甥で、受けは儚い美人の叔父です。
朔実(攻)は、叔父の賢一(受)へのこみ上げる気持ちを押し殺して、いつまでも認めないいじらしさが男らしいと思いました。しかし朔実は大学在学時、教授と身体だけの関係を持って度々抱きます。朔実本人は気がついていないのですが、教授を叔父の身代わりにしてしまっていたんです。教授を傷つける…

5

愛の夢 ミッドナイト・レザナンス 小説

有馬さつき  麻生海 

エッチなし作品

「終わらない週末」シリーズで有名な作者様らしいのですが、私はこの作品が初読みです。

丸ごと1冊表題作です。ヒカルの目線で進んでいきます。

音大生のヒカル(受け)は、憧れの元天才ジャズ・ピアニストの新条が経営するバー「レジェンド」でピアニストとしてバイトをすることになります。ジャズを聞かせて欲しいと迫るヒカルに、新条は「身体を差し出してくれるなら一曲弾く」と言い…。

子供の頃にピア…

1

妄想と日常 劣情と代償番外編 グッズ

二人の甘い生活と変態

8ページ。表紙の高嶺の手にキスする入江のイラストは、文庫の表紙・挿し絵と異なるので、描き下ろしか雑誌掲載時のイラストか…なんにしろ、嬉しい限りです!

本編のラストは同居生活を始めて一週間。先に寝ている入江のベッドへ、高嶺がもぐりこむとセックスに雪崩れ込むという状態だったのですが、小冊子では「会える日はキスと甘い言葉をください」という入江の要望どおり、帰宅したらまずキスをする(高嶺の方から!)…

1

クライ、くらい夜の終わりに 小説

佐田三季  麻生海 

受けがかわいそう……

 私は基本、切ないお話が大好きなのです。でも、この作品は読んでいてとても苦しくなったので、評価を中立にしました。
 受けが、かわいそうすぎるんです……

 この作品のキーワードは「いじめ」だと思います。この「いじめ」が、酷いんです。作品全体を重苦しいものにしています。
 昔にいじめで辛い思いをした分、受けは幸せになっているかと言えば、そうでもない。全体的に理不尽で、現実的な雰囲気の作品だと…

1

真音 3 小説

谷崎泉  麻生海 

富樫にハマりました

3冊全部読んで神評価とさせていただきました。
最初は同人誌で「ファーストエッグ」とコラボしたお話が載ってるようだから、ちょっと読んでみようかなって、軽い気持ちで電子書籍を購入しました。
電子書籍で読んでいるうちに、なんだか自分でもわからない程のハマりようで。
寝ても醒めても真音状態。
これはもう紙書籍買うしかないと購入。
紙書籍で改めて再読。
好きだー、「真音」!
進藤と一緒になって…

6

気むずかし屋と初恋 小説

伊郷ルウ  麻生海 

あっさり風味

丸ごと1冊表題作です。それに、作者様だけでなく、麻生海様のイラストつきのあとがきが華を添えています。

「恋と太陽と完熟トマト」のスピンオフです。私は未読でしたが、前作を読んでいる方がより楽しめそうです。前作カップルの太陽と長嶺に、今作品の主人公・佑也が相談をする場面が何度かあるのですが、その背景を知らないままですと、ただの会話に終わり物足りない気になります。

もっと誤解やすれ違いでもめ…

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