麻生ミツ晃さんのレビュー一覧

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

極上のラブだと感じる

この作家さんの感性がにじみ出ているような1冊だと思ってしまいました。
BLには欠かせないようなエロがある訳でもないのに、どちらかと言えば匂い系に
なってしまいそうな危うさがある作品なのかも知れないけれど、個人的には心に
グッとくるような極上のラブなのではと感じ入りましたね。

コミカル系のこれぞBLなんてストーリーが大好きな軽めの私でもこの作品の中に流れる
時間や感情の流れには心惹かれ…

6

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

自分的には全然アリなのです!

これはBLじゃない!と真っ向否定しまうには非常に惜しい作品。
萌えってどこにあるの?って言われてしまうと返答に困るほどに恋愛の話ではあるけれど、単純に恋愛の話じゃないんです。
元々恋愛にその人の生き方や背負ったもの、性格や価値観、色々なものが加味されて物語が構成されていくんだけど、ウエイトはどこにあるかといえば、全編をとおしてその恋愛に至る以前のその付随するものが中心になっているような気がする…

8

君に降る白 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

ファンタジーにファンタジーを重ねて無理があるような気がします。

朝丘さんのセールスポイントは「綺麗・透明感のある・叙情的・詩的・切ない」といったところだと思います。そこはいいんです。私もそういう表現をされる文体の作家さん、好きなので。
んが!
この本の話、文体はいいんだけど、内容が私には全く受け付けませんでした。

どういう所が、というと、
まず「受」が夜はウリのバイトって・・・ぶっちゃけその性格でなんでウリなのよ?
受の性格ならわざわざウリは選ば…

12

スイートビターキャンディ コミック

麻生ミツ晃 

じわじわきました

表題作は自由男前系と常識的可愛い系の奇跡的な両思い。
俺様攻めは苦手なんですが 垣間見える自信の無さが 萌え。

でも私が好きなのは二話目~の「もう少し待って」と「目も合わさずに」。

無口攻めが好きなのでまさにツボ。
寛容な無口攻め 二宮君(誰かと同じ名前?)がまさかの高校一年生。
年上(といっても高3)をじわじわ追い詰めます。

あとは短いお話が二つ。

始めはさらっと流…

6

ゴールデンビート 小説

小川十子  麻生ミツ晃 

動作を文章化することの難しさ

読みやすさは買えます!
展開はきわめてマンガちっくですが、頭をコミックモードに変えればなんということはない。
キャラがあんまり自分のタイプじゃなかったのが致命傷だったぐらいかなー。

金髪でいかにも今時のチャラい介護ヘルパー(攻め)と対照的にガチガチに堅物な医師。
ヘルパーの桐島、もう一つの顔は「凄腕のダンサー」です。
つくづく動作や音楽を文章化するって難しいと実感する作品でした。

2

あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

ホラー映画

怖い 怖い 怖い。
ストーカー・ヤンデレ 頭オカシイからこの人。(攻め)
いくら相手(受け)の事を好きでも 脅して犯して好きになってもらおうとするなんて
最強のいっちゃっている人だ。
ゲイで有る事で お互いが逃げ場を失ってしまったのだろうか?
もっと話し合えばよかったのだろうか?
でも 話のわかる男なら絶対こんな恐ろしい事はしないはず。
攻めは受けの弱さをピンポイントで付いてくるから…

1

片づけられない王様 小説

西江彩夏  麻生ミツ晃 

優柔不断な攻め様にイライラしてしまった。

内容が悪い訳でもないけれど、後半になるとだんだんイライラしてしまう。
市の環境衛生課職員の攻め様と、エリートリーマンから一気に挫折してゴミ屋敷の
主にまで落ちぶれてしまった受け様との一筋縄でいかない恋模様。
後に問題になるのがゴミ屋敷の受け様よりも真面目だけど恋愛不感症みたいな攻め様が
後半になるとイライラしちゃうのです。
両親を事故で亡くし天涯孤独で施設育ち、そして育ててくれた寮母さん…

1

片づけられない王様 小説

西江彩夏  麻生ミツ晃 

恋愛不感症男と、王様2人

作者の西江さん、リブレ外で初のお目見え。
この作家さんの作品は直近2冊しか読んでないのですが、リブレにしてはかなりシリアス含みで読み応えがあったと記憶しております。
なので、違う出版社からということでとても期待しておりました♪
・・・結構痛かったです!・・・
構成が二部になっているような感じで、前半がゴミ屋敷。
そして、あ、いい風に進むのかな?と思ったら思わぬ出来事が!
そして後半の試…

5

0.03 あの日、校舎の階段で番外編 グッズ

相変わらずな遠藤氏

本編終了後のイヴの話。
イヴにこだわる遠藤とそんな事どうでも良い笠井が対照的です。
イヴなのにゴムを切らしてしまいあっさりやめようとする笠井、生でやりたがる遠藤。当然笠井はそんな事許しません。
遠藤はゴムをコンビニに買いに外に出ます。眼鏡が壊れ使い捨てコンタクトも切れているから裸眼で。
何だかんだ言って笠井は遠藤の事を心配でこっそり付いていきます。
遠藤のゴムへのこだわりがちょっと怖いで…

6

エゴイスティックな相棒 小説

結城一美  麻生ミツ晃 

かわいくても男前な受け

ストーリー紹介を読んで「これは買いだ!」とたのしみにしていたのですが、なかなかストーリーに入り込めませんでした。
へんだな?この作家さんけっこうお気に入りなのに・・・ああ、オープニングの文章がなんか説明的? 走り出した刑事さんがつまずきそうなかんじ・・・すみません、シロートが偉そうにいちゃもんつけて(>_<)

事件はわりとアッサリ感。途中で大体予想がつきます(ヤな読者ですみ…

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