麻生ミツ晃さんのレビュー一覧

カラスとの過ごし方 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

前半と後半で評価が真逆になる

※辛口注意※
リンク作の【晴れの雨。】を読んでない方は盛大にネタバレしてますのでご注意下さい。

自分の中で評価をどうするかグラグラと揺れました。
結果的に神にしましたが、これは同時収録されている後半の【ヒカル】に対してであり、表題作への個人的評価はしゅみじゃないどころかゼロでも良いと思ったくらい。
実際とても評価の分かれる作品ではありますが【ヒカル】に登場する光久が主役である【晴れの雨…

3

COLD HEART in NEWYORK 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

ねじ曲がった愛情の行き着く場所はどこか

「COLD HEART in TOKYO」に続く第二弾。
1作目が比較的静かな話の展開だったので何か起こるとは思っていましたが、こんな内容だったとは・・・。

とにかく秋沢の愛情がねじ曲がっています。
そして一番の問題は秋沢自身がその異常さを自覚していないこと。
正彦が秋沢になんとか理解してもらうと努力しても全く話がかみ合わない。しかも大好きなあいてからあんなひどい仕打ちをされたらおかし…

5

COLD HEART in TOKYO 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

まだ痛くないのが逆に怖い

COLDシリーズスピンオフ。

COLDシリーズで透の良き友(話相手)だった楠田が、仕事で知り合った秋沢に振り回されていきます。
あれ?楠田ってこんな振り回されちゃうキャラだっけ?と若干の違和感を覚えつつも、ぶっ飛んだ秋沢相手じゃしかたないかーと納得。

とにかく木原さんの書くキャラはいつも個性的で作品に引き込まれてしまいます。
自分勝手でわがままな秋沢、でも弱く甘ったれなところもあっ…

1

only you, only コミック

麻生ミツ晃 

あなただけ。安心という幸福を掴むまで。

電子で一度レンタルした後、再購入してしまった。それくらいじんわりくる作品。
どうしても忘れられないワンシーンがあって、過去にレンタルした作品を探しまくった。

ちなみに、そのシーンは、追い詰められて弱った受け(真木主任)が、電車の中で、独り言をしゃべったり泣き出したりして、ちょい狂ってしまったシーン。いや、人がおかしくなってしまうところまで描けるなんて、凄いよ。
このシーン、皆さん絶賛の「…

3

COLD LIGHT コミック

麻生ミツ晃  木原音瀬 

重いですけど

重くて、一度途中でやめてしまった漫画です。
でも、いつまでも積み上げてるわけにもいかず、再開して正解でした。
二人を取り巻く環境があまりに暗くて、当時高校生くらいの啓志が透に抱く感情が純粋な恋愛感情なのか、孤独を共感できる同士という気持ちの方が強いのに思春期だったり、生い立ちだったりで勘違いしたものなのじゃないかなぁと思ったり。でも、それでも頼られて守ってやりたいとか、そういう母性みたいなもの…

1

君に降る白 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

根性で最後まで読みましたOrz

朝丘先生の作品は評価に苦しむ。
読みやすいかどうかで言えば、なかなか読みづらかったです。
読んでてすごく苦しい。ちょうどこの小説を読んだ頃天気が曇っていて気分が暗いから余計に重く感じます。
朝丘先生の小説って、BLの中の純文学だよな。
暇つぶしの気分で読めるような小説ではないですね。
ストーリーのメリハリより、主人公の精神世界を築き、読者をそこへ引き込むような神描写です。これを頑張って最…

0

COLD HEART in NEWYORK 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

凶暴な純真

受け視点と攻め視点両方あります。
まずは、楠田(受)はよく生き耐えてると思います。秋沢(攻)のしたことははっきり言って犯罪です。だけどややこしいのは、秋沢にまったくの悪気がないところ。
件の凌辱シーンは吐き気すら目に浮かびます。
だけど、秋沢なりの純真も真実なので、複雑な気持ちで読み進めました。
楠田の苦痛に配慮せず突き進む悪質なセックスモンスターが、終盤ではセックスできなくなった楠田のた…

4

あの日、校舎の階段で 小説

佐田三季  麻生ミツ晃 

怖すぎるんだけど怖いもの見たさで続き読んじゃう

とてつもない執着攻ものですが、このレベルは突き抜けすぎてて衝撃でした。
初読み作家さんでしたが、この腹の底から気持ち悪い、最早恐怖と言えるような執着を書ききってるのに驚きです。

理解不能で気持ち悪い、言葉の通じない相手、しかもそのストーカーっぷりたるや、受が警察に相談することを本気で悩むレベル。
受は受でごく普通の性癖をもってたはずが、親友として付き合ってた相手がどんどん豹変し、監禁強姦…

6

片づけられない王様 小説

西江彩夏  麻生ミツ晃 

読み応えあり!

非常に読み応えのある「小説」に出会えたと思います。映像で見てみたいと感じました。それにしても…タイトルとあらすじでかなり損しているような気がします…。なんだか軽い印象になってしまっていて残念です。

主人公の江田(攻)は、真面目な反面、生い立ちの影響もあり恋愛や人の情というものに鈍く、それゆえ頑固だったり優柔不断だったりする面倒な男。一方の林(受)は、ゴミ屋敷の原因でもある出来事から心に大きな…

2

スイートビターキャンディ コミック

麻生ミツ晃 

チデブくんの恋

bl歴がまだ浅い私は、麻生ミツ晃先生を木原先生の「cold」シリーズで知りました。とても雰囲気のある画風のお方だな、と語彙が貧弱で申し訳ないですが、ふとした機会にこのコミックを手にしたときも、まず表紙に見入ってしまいました。
表題作、「sweet bitter candy」と関連作二話の他、短編四編が収録されてます。
sweet〜の主人公、チデブくんこと、川口は高校時代にチビでデブだからチデブ…

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